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小さな大人

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子が初めてクラスメイトを連れて来た。
最近、放課後になるとすぐに家を飛び出し遊びに行ってしまうのだが、正直どんな子と遊んでいるのか気になっていたので、顔を合わすことが出来て良かった。 連れて来た女の子達は、みこちゃん入れて4人。皆、両親共働いており、家に帰っても誰もいないので、ほぼ毎日のようにつるんでいるという。


「習い事とか、してないの?」


「うん。お金が勿体ないからしなくていいってママが言ってる。習字セットも買ってくれなかったんだよね。全部百均にさせられて恥ずかしかったよ!」


あっけらかんとした表情である子が言った。


他の二人も、上に兄弟がいるが、中学生で部活に忙しかったりで家にいても暇を持て余しているらしい。夕飯までに、母親は帰宅するらしいが、しかし宿題などを見てくれず、とにかくたまった家事に忙しそうでろくに話も聞いてくれないとぼやいていた。


「あかちゃんの時から保育園だったし、ママがいつも忙しいのはいつものことだよ。OOのママは暇そうでいいね!」


子供の悪気ない言葉が胸に刺さる。暇そうーか。子供にもそう見えるのだから、大人からはもっとそう思われていても当然のことなのかもしれない。
みこちゃんは、久しぶりだが何度か来たことのある我が家を、既に馴染みであることを自慢するかのように、他の友達にトイレや洗面所の場所、子のおもちゃ部屋に誘導しつつあれこれ説明している。


「あのー。今日は突然お邪魔してしまってすみませんでした。いつもOOちゃんにはお世話になっています。お菓子は母に食べるなと言われてますので、私にお構いなく。」


まるで大人のような挨拶に驚きつつ、笑顔でそれに応えようとすると、


「それで・・申し訳ないのですが、宿題だけ済ませてもよろしいでしょうか?机と椅子を貸していただけたら助かるのですが。」


Gちゃんー礼儀正しいが、ちょっと妙な癖を持つその子は私にお伺いを立てて来た。


「あ。うん。どうぞ、ここで良かったら。」



Gちゃんにダイニングの椅子を勧めた。
他の子供達は、子も含めてわいわいきゃーきゃー子供部屋で遊んでいる。しかし、Gちゃんにその声も届かないのか?気にならないのか?黙々と宿題を進めているその佇まいに、正直戸惑いを隠せなかった。


「終わりました。ありがとうございました。」


キッチンで夕飯の支度をしていると、Gちゃんが声を掛けて来た。おやつを出そうと思っていたが、食べないーそう言う子がいることでどうすれば良いのか困惑する。
他の子供達は手ぶらで来た。それは良いのだが、子がお腹が空いたと騒ぎ出した。


「皆も空いてるよね~、食べたいよね!!」


子が、友達を誘う。みこちゃんも給食を残して来たことを後悔するようなことを言う。


「あー、おかず全部食べてくれば、今頃お腹も空かなかったのに~」


もう一度、Gちゃんに聞いてみた。


「少しくらい、食べていかない?お腹、空いてない?」


「母に怒られますんで。でも・・・おせんべいくらいなら大丈夫かもしれません。虫歯になりそうなチョコレートや飴は禁止されてるんです。」




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どうしたものか・・おやつ入れを見ると、その日に限ってチョコ菓子やキャラメルなどの甘いものばかり。煎餅のストックはなく、塩っ気のあるものもなかった。
更に、備蓄倉庫をあさっていると、ポップコーンの種が出て来た。これだーと思い、Gちゃんに聞いてみた。


「ポップコーンなら、どう?」


「でも・・おやつはお金が掛かりますし、迷惑だと思いますからいいです。」


「これね、安いから大丈夫よ!種だから、普通に売ってるポップコーンが100円だったとしたら、これは10円!!」


「10円?それは安いですね。でも・・いいんですか?」


「いいよ、食べて行って。今作るからね。」


この会話で、Gちゃんの家は余程厳しい家庭なのだと垣間見えた。しつけにも、お金にも厳しい。
フライパンで即席に作ったアツアツのポップコーンを大きな皿に出し、後は冷たい麦茶、この日のおやつはこれだけにした。しかし、Gちゃんやみこちゃん、それに他の子供達は、思いの他大喜びだった。


「うわー!家でポップコーンって作れるんだ。すごい!OOちゃんのお母さん、お料理上手ですね!」


ただフライパンで炒っただけのおやつに、ここまで喜んで貰えたらお釣りが来るくらいだ。おやつを食べ終え、片付けまでしたのはやはりGちゃん。その後、子供部屋で遊んでいて興奮していたら、その音がうるさいのではないかと申し訳なさそうに謝りに来たのもGちゃん。私がリビングで雑誌を読んでいたら、


「私達の音がうるさくて、集中出来なかったらすみません。皆に静かにするよう言いますんで。」


5時のチャイム前に、Gちゃんは帰宅した。帰り際に、


「すみません。本当は片付けして帰りたいのですが、まだ皆が遊んでいるのでこのままでも大丈夫でしょうか?」


「あ、いいよいいよ、大丈夫だから気を付けて帰ってね。」


「はい。ありがとうございます。」


丁寧に頭を下げてから、まだ遊び続けている子らに向かって、帰る時には片付けをするようにと釘を刺しているのが見えた。どこまでも、しっかりとした子供だった。

他の子は、結局6時過ぎまで帰らなかった。5時に帰るようなんとなく説得したのだが、門限は6時半だと言い張るし、いつも外で遊ぶ時も、子は5時前に帰宅するが、彼女らはそのまま遊び続けて7時ーという日もあるらしい。しかし、親に怒られたことはないと言う。
6時になり、まだ日も出ていたが、散歩がてら子と共に彼女らの自宅近くまで送って行った。いくら親が大丈夫だと言っていたとしても、もし何かあればその責任はこちら側に回る。

自宅に戻り、床に散らばったポップコーンを集める。これは、Gちゃんが落とした物ではないのは確かだーと思いながら。
子供に気を遣われ、正直こちらも気疲れした。Gちゃんは良い子なのだが、良い子過ぎて疲れるのだ。みこちゃんらのように、食い散らかして大騒ぎし、片付けも甘いーそんな子供達の方が気楽だと、色とりどりの子供用カップを洗いながら思うのだった。




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