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愛玩

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義実家のプチ旅行から帰ってきた子は、旅行の思い出話を語るより先に、バッグからある物を取り出しとびきりの笑顔で私に見せびらかした。


「じゃじゃーん!!パパが買ってくれたの!」


それは、ピカピカのピンク色のDSだった。一瞬訳が分からず、夫の方を見ると、


「皆持ってるんだよ。OOだけ持ってないとさ、旅行中も従妹達と遊べなくて可哀想だろう。」


あんなに夫婦で話し合って、DSは買わないーその代わりにタブレットを与えると言っていたのに、何の相談も無しにことを進めた夫に腹が立った。
普通の夫婦なら、子の前であろうが夫の行動に一言モノ申すのだろうが、私は一人悶々とするだけだ。
またいいとこ取りをされた。子が喜ぶことー、一番欲しがっている高価なおもちゃを買い与えること。それが今後及ぼす影響など考えはしない。
ただでさえ子との会話時間が減りつつあるというのに、DSはそれを加速させるアイテムだ。なんだか夫に私達親子の関係を邪魔された気がして苦々しい思いだった。
子は、早速ソファーに寝そべってゲームを始める。夫はスマホをいじりはじめる。誰も旅行の土産話をしようとのせず、また実際の土産すら私に無かった。


「ゲームは30分!勉強の後。外に持ち出したりもしちゃ駄目だよ。」


夫にぶつけたい怒りが子に向き、お決まりのルールを子に伝える。しかし、子は寝そべったままゲームに夢中になり私の声など聞こえてはないらしい。


「ちょっと、聞いてる?ゲームは・・」


「ちょっとあなた五月蠅過ぎ。」




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夫がうんざりした表情で言う。


「旅行から帰ってきたばかりで疲れてるんだよ。少し休ませてやれよ。」


夫は子にとことん甘い。
自分の分身だからなのだろう。彼がそうやって育ったように子にも我慢させようという気がないらしい。誕生日でもクリスマスでもない何でもない日ーいや、むしろ楽しい旅行中に更にそんな贅沢品を買ってやる気持ちが分からない。
周りが持っているからーだなんて親らしくない言い分だ。それを子が聞いて育つのは悪影響しかないように思えた。
夫に守られた子は、ますますだらしのない恰好でごろりと横になりゲームをしている。それを見ていたらなんだか小さな夫のような気がして来てますますイライラした。

ペットがなつくのは、たまに可愛がってくれる飼い主。獣医に連れて行ったりシャンプーをしたりと何かと身の回りの世話をしている飼い主を煙ったがると聞いたことがある。
そりゃあ、甘やかしてくれるご主人に懐くのは当たり前。
しかし、子は犬猫のようなペットではない。あくまでも人間なのだ。ただ猫っ可愛がりすることが愛することではない。子が一人でも生きていけるようにー、「生きる力」を育むことが親として子に与えられる最良のプレゼントなのだと思う。

先日、子に買い与えたぬいぐるみはすっかり部屋の隅に追いやられていた。それはまるで私という存在の象徴にさえ思えた。
二人の距離がこの旅行を機にぐっと縮まった気がした。私が長年、四苦八苦しながら培った子との絆がたった数日で覆されるのではないかーという不安感が私を襲い始めている。




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