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見てはいけないもの

翌朝ー
顔を洗いに洗面台に向かうと、びしゃっと冷たい何かに足を滑らせ転倒しそうになった。辺りそこらが水浸しだ。
そして、ハッと気付く。雑巾で恐る恐る水浸しの床を拭き、そしてやはり確信する。ツンと鼻をつく匂いに吐きそうになる。
そして、昨夜の見てはいけない光景がリアルに蘇る。

夫は、洗面台に放尿していたのだ。




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トイレと間違えた?いやー、しかし鏡にうつる表情は、正気に見えた。あんな場所でそれをするなんて・・驚きとショック、そして嫌悪感と怒りの交じった感情が私を支配する。
何故、私が粗相の始末をしないとならない!?おむつトレーニング中の2歳児の粗相の始末をするのとは訳が違う。
そして、私は心底夫のことを愛していないのだと悟る。
本当に、彼のことが好きだったのならー、嫌悪感より怒りより何より先に、心配する気持ちが湧くのではないかと思う。
そうしてしまった原因を探ろうとするだろう。仕事や家庭でのストレスの負荷を減らす為にはどうしたら良いかを真っ先に考えるだろう。
掃除に使った雑巾を、スーパーの袋に丸めて入れてすぐに捨てた。大きくため息をつき、そして何度も何度も石鹸で手洗いをしたが、さっぱり綺麗になった気になれずにいた。




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  • 2018/04/16

嫌悪

昨夜も帰りが遅かった夫。
玄関を開けると、酒の匂いが部屋中に充満した。


「おかえりなさい。」


私の呼び掛けには答えず、しゃっくりをしながらシャワーに向かう。年に何度かある酷い泥酔だ。
脱いだ服は、バスルームまで道になる。上着、シャツ、ズボン、トランクス、そして靴下。まとめて洗濯機に入れてくれたら良いのに。
清潔なタオルとパジャマを脱衣所に置き、リビングに戻る。一応、冷えた水を用意し、様子を窺う。深夜1時を過ぎ、先に寝てしまいたい気持ちと戦う。

ガタッと大きな音。どうやら出て来たらしい。しかし、いくら待ってもリビングに出て来ない。倒れているのかと気になり、バスルームの方へ向かうと衝撃的な場面に出くわしてしまった。
見てはいけないものを見てしまった。




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我が家のバスルームは、トイレと洗面台の隣にある。夫は、洗面台に突っ立っていた。私には背を向けているので気付いていない。気付かれる前に、慌ててリビングに戻った。


「うおー!!」


突然、背後から雄叫びが聞こえた。少ししてから笑い声。怖かった。
そして、気持ちが悪かった。
しばらく動悸が止まらず、布団に入ってもなかなか寝付けなかった。あの、見てはいけないシーンがぐるぐると瞼の裏に焼き付いて離れず、嫌悪感で一杯だった。




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  • 2018/04/15

ゴミ捨ての時間

朝、ゴミ捨てに出ると同時にお隣さんとばったり会う。この間まで赤ちゃんだと思っていたお子さんが、幼稚園の制服に身を包む。


「おはようございます。」


「おはようございます。」


制服を見て、素敵ママと同じ園なのだと知る。エレベーターを待つまでの時間、何かこちらから声を掛けるべきか戸惑う。 世間話ー


「もう、幼稚園なんですね。」


「ええ。やっとです。今朝もぐずって・・」


どうやら早速行き渋りらしい。エレベーターが到着し、3人で乗り込む。
1Fのボタンを押し、それから言葉が浮かばず沈黙が流れた。


「どうぞ。」




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到着し、開くのボタンを押したまま彼女らが降りるのを待つ。お隣さんは、軽く会釈をした後、子供の手を引いて、皆が集まるエントランスへと向かって行った。
ゴミ捨て場所には、その前を通らなければならず、素敵ママらの後ろ姿を見付けて気持ちが塞がる。会話に夢中になっている群れを敢えて見ないようにゴミを捨て、その横を通り過ぎる。
お隣さんも、すぐにその群れに入り、先程のエレベーターの中とは大違いの甲高い声で、会話に加わっている。

次からは、もっと早くゴミ捨てに来よう。
彼女らとは無関係のはずなのに、朝から活気づく人々の様子を目にするのは気が滅入るのだ。




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今日の予定を聞かれる憂鬱

「今日は、何かあるの?」


夫が毎朝聞くようになった。これが、プレッシャーだ。何か予定が入っていないと、悪いような気がしてくる。


「今日は・・買い物・・」


「仕事、いいの見付かった?」


「あ、あと買い物ついでにハローワークも寄る。」


「ふうん。」




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夫の満足いく答えが用意出来ず、慌てて作った台詞もなんだか見透かされているような気になる。
春休みも終わり、通常業務。学校行事をサボったことがばれてから、夫にも子にも後ろめたさで一杯だった気持ちを思い出す。
子を産んで、専業になった時。あの頃も、毎日のように「今日の予定」を聞いてきた夫。 家にこもっていても、外に出た風を装うことが習慣になった。


「今日は、支援センター。」


「買い物ついでにママ友の家でランチ。」


「公園に遊びに行ってから、図書館の読み聞かせ。」


「ママ友とピクニック。」


「区役所の手遊びと買い物。」


「予防接種受けに病院。」


あの頃ー引っ越し前の私は実にアクティブだった。人付き合いが苦手で、対人恐怖気味な自分だが、子の為にとがむしゃらに頑張って来た。そして、周囲にも恵まれていた。
引っ越し前のママ友の存在も大きかったけれど、夫からのプレッシャーと理想の母親像に押しつぶされそうになりながらも、それに応えて来たのだ。

今の私が本来の私。
明日も明後日の朝も、夫から予定を聞かれることが憂鬱だ。




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  • 2018/04/13

変化とバランス

レモンイエローの封筒を開ける。懐かしい文字。
引っ越し前のママ友とは、ほぼメールでのやり取りが常だったので、こうした手紙は新鮮だ。
便箋2枚ーそして、内容は思った通りのものだった。

ご主人の転勤が急に決まったとのこと。この春休みに越したこと。赴任期間は短くとも3年なので、家を売って越すことに決めたこと。
要件をまとめると、こんな感じ。
越す前に会えなかったこと、会いたいと思ってくれなかったことを落胆しつつも、心のどこかでは仕方が無いと彼女に同情する気持ちも湧いた。
あの地では、彼女は全てにおいて成功者だった。家庭も、仕事も、友達も。しかし、心機一転、環境がガラリと変わることで安定していたバランスは崩れる。
それは、私自身が経験者だからこそ分かるのだ。




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勿論、彼女は私とは性質が違う。根暗でも心配性でも神経質でも無い。そして、夫婦仲だって違えば親子関係だって違う。越したことにより、それまで以上の何かを手に入れる可能性だってあるのだ。
それでも、そうなるまでには多少なりとも努力が必要だ。


ー国内だからいいけど、寒いのが苦手。それに、子供達が馴染めるか心配。


それに尽きるだろう。彼女の手紙の一文に、母としての不安を読み取り、何か力になれればーと思う。
私が子を産んで初めて出来たママ友だし、私が越してからも変わらず付き合いを続けて来てくれた人だから、大事にしたい。珍しく、そこに負の感情は存在しなかった。




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