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学歴レース

学歴マウントを取られながら、これまでの人生過ごして来た私。
何かにつけて、最終学歴を聞かれる。大卒でないことへの劣等感。
大卒がすべてではないけれど、下書きをした履歴書を見る度に思う。
大卒だったならー、もっと違う職歴が記せたのではないかと。
家庭に入り、家の中でもそのマウントは続いている。
子の受験を通しての疎外感。夫からも子からも「何も分かっていない母親」のレッテルを貼られ続けている現状。

久々に引っ越し前のママ友から電話があった。
嬉しくなって飛び付いた。誰かと他愛のない話をしたい、そんな気分だった。
しかし、そんな私の思いなどお構いなく、話の殆どは子どもの受験のことだった。

彼女の息子は、札幌北高校を受験するらしく。公立なうえ偏差値も高い有名校。
てっきり私立を受けるのかと思ったのにまさかの公立。ラサールがどうのこうの夏頃には言っていたはずだけれど、思いのほか夏休みからの模試結果が伸び続き、本人の希望もあって志望校を変えたのだそうだ。
まだ合格かどうかも分からないこのナイーブな時期にこんな報告。余程、息子の学力に自信があるのだな、と思った。
声の感じが、いつも以上に朗らかで、まるで自分のことのように意気盛んな様子が電話越しに伝わるのだ。

「で、OOちゃんはどう?どこ受けるの?」

当たり前のように聞かれ、曖昧な返事を返した。
正直に伝えられなかった。まるで、自分が昔受けた学歴マウントを取られた時と似たような感情が湧いたのだ。 「まだ受かるか分からないし。受かったらね。」 彼女の方は腑に落ちないながらも、それ以上追及して来なかった。 もう降りたはずの、学歴レース。子どもを産んでからも、尚続くのだろうか。



切ないラブストーリー

サイレントというドラマに出ている俳優の男の子を見た瞬間、稲妻が走った。
元彼かと思ったからだ。
背格好も横顔も、それに声も似ていて驚いた。

最近は、日々の忙しさに過去を懐かしむ余裕さえなかった。数年前は、元カレの奥さんのブログを暇さえあればチェックしていたのに、それがある日突然削除されてから、憑き物が落ちたように彼らへの執着は無くなったのだ。

どうやら話題のドラマらしく、子がリビングを占領して観ているので私も一緒になって観たらはまってしまった。
それは、ドラマの内容だけではない。元彼が出ているようだからなのと、もしかしたらーと淡い期待を持ってしまうからだ。

私も、ある日突然彼に振られたのだ。あんなに仲良しだったのに。本当に、ある日突然。
徐々に連絡が向こうから来なくなったことは確かで、こちらから掛けてもなんだか素っ気ないような気はしていた。
だが、思い当たる節は無かった。最後に二人で会ったのは、夏に差し掛かる前のまだ明るい夕飯時。軽く食事をして帰るでもなく、私はバイトだったのでそのまま手を振って別れた。
あの日だって、喧嘩もなければトラブルもないし、いつも通り彼は優しかったし、楽しい時間を過ごしていた。そこに、違和感は無かった。

電話一本だった。
一人になりたい、そう言われた。
頭を殴られたような衝撃が走り、言いたいことの半分も伝えられず、言葉は喉元で突っかかって、何を言ってもすべてが裏目に出そうだったし、もう彼の気持ちは固まっていて揺るがないことは、彼のことを熟知している私が一番良く分かっていた。


彼も、もしかしたら病気だったのかもー、私を不幸にさせたくないばかりについた嘘だったのかも。
ドラマの主人公と自分を都合良く重ね、そのストーリ―にどっぷりと浸かった。

「え。ママ、泣いてるの?」

子がドン引きした様子で私を見るが、それでも涙は止まらなかった。
彼にあんな風に言われて、そのままそれを素直に受け取り、追及することすら出来なかった。ただただ、時間薬に慰められるしかなかった。

彼の名前を検索する。いつも通り、同姓同名の医者の名前が出てくるだけだった。











変わり果てた彼女

久しぶりに会う彼女は、画面越し。
挨拶よりも先に、驚きのあまりに声が出なかった。
あまりにも老け込んでしまった引っ越し前のママ友に、言葉を失う。

ーやっほー、元気だった?

そんな私の心中を知ってか、彼女の方から何でもない風に声をあげた。
気を取り直し、私も彼女の風貌など気にも掛けない風を装って、笑顔を作る。
イヤリングのことで合わせる顔もないけれど、ちょっと今は忘れたい。
互いに用意したおつまみとお酒。見せ合いながら、乾杯。

ー元気だった?

私達は、取り留めなくこの1年の空白を埋めるかのように会話した。互いの近況報告。
子ども達のこと、夫のこと、自分のこと。色々。
そして、彼女がそっけなかった理由が分かった。彼女は、病気を患っていたのだ。

ーなんで、言ってくれなかったの?

ーだって、心配掛けたら悪いかなって思って。でもね、もう大丈夫。

ー今まで頑張り過ぎたんだよ。休みなさいってことだよ。


個人事業としてハンドメイドの仕事や講師をこなし、また傍らで幼児英語教室の仕事もしていた彼女。ご主人は在宅ワークになり、色々とストレスもあったのだろう。そして、3人の子どものお世話。
ある時から電車に乗れなくなり、それでもだましだまし過ごして来たのだけれど、コップ満杯の水がある一滴で溢れてしまったことで限界を知ったのだと言う。
 
ーただの自律神経の乱れかと思ってたの。最近、生理も来なかったし。でもね、さすがに人の車に乗せて貰ってる時に死にそうなくらい心臓がバクバクして。あ、駄目かもって思った時はもう過呼吸みたいになって。そのまま病院行ったらすーっと治まって。そういうの、パニック障害って言うんだってね。聞いたことはあったけど、まさか自分がって。正直、自分には関係ない病気だと思ってたから。


彼女のような、社交性もありバイタリティもある女性が、まさかそんな病気になるなんて私すら信じられなかった。私のような人間こそ、罹りそうな病気なのに。

ーお酒とか、飲んで大丈夫?

ふと、服薬中ならアルコールはNGなのではないかと心配した。

ーのんあるだよん。

そうか、そうだよな。それを聞いて、ますます彼女の病気が真実味を帯び、なんだか悲しくなった。
ずっと元気だと思っていた人がそうでなくなること。当たり前の日常が当たり前じゃなくなること。それは、他人事ではない、私達の身近で起こり得ること、私自身にも起こり得ることなのだ。

大好きな人と過ごす時間

わくわくする気持ちが抑えられない。

引っ越し前のママ友に、ラインで先日のお礼をしたら、久しぶりにライン電話で話そうよとなった。
あれから彼女も色々とあったらしく、その話をしたいらしい。
去年から、なんとなく疎遠になっていた彼女。こちらから何度かラインをしてもそっけない感じに、寂しさを感じつつも静観していた頃に届いたこの間の小包は、とびきり私を笑顔にさせた。

ーどうせなら、オンライン飲みしない?

彼女からの提案に、わくわくした。
お互いの都合のつく日時で調整。勿論、私は夫が不在の時。

彼女との空白の時間、私はてっきり嫌われたのかと思っていたけれど、どうやら彼女自身の問題だったらしい。それが分かっただけで晴れ晴れとした気分。

おつまみをどうしよう、飲み物はどうしよう。一人じゃなく、大好きな人と過ごす時間は何よりのおつまみだ。






人生の宝物

引っ越し前のママ友から、小包が届いた。
何か月ぶりだろう、久しぶりの私にとってプライベートな友人からのコンタクトは嬉しい。
北海道にすっかり定住し、こちらに戻るかもしれない話も無くなった友。だけど、こうして細く長く続いているのは嬉しいこと。
小包を開けると、北海道産の野菜がたっぷり。それに、彼女お手製のハンドメイドイヤリング。一目で気に入った。
最近、自分の身の回りの物なんて買っていなかったから、気分が上がる。早速耳たぶに付けて鏡にうつした。
ゆらゆらと揺れる、控えめだけど存在感のあるパールと茶系のストーンのイヤリング。秋をイメージして作ったのだと手紙には記していた。
失くしてはいけないので、すぐにジュエリーBOXに仕舞った。

野菜は、どれもこれも美味しそう。栗カボチャはただふかしただけで甘くてスイーツのようになりそう。とうもろこしは、早速茹でて、子の塾前のおやつにしよう。

最近は、仕事のことやPTAのこと、その他色々と落ち込む出来事が多かった分、彼女からの心のこもった小包は私を元気付けてくれた。
こうしてふと、私のことを思い出して行動にうつしてくれる人が一人でもいること。それは、私の人生の宝物の一つだ。



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