にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

意識の低さ

区役所便りに、見覚えのある顔。敬語ママだ。
敬語ママとは、中学入学して少しの頃、ばったり学校で出会って立ち話した程度。またランチに行きましょう~の流れで何もないまま今に至る。
便りには、敬語ママが活動しているボランティア団体の紹介がされており、そのインタビューを受けたのが彼女なのだろう。
中学では本部役員。私とは住む世界も生きる世界も違う彼女だと思い知らされた。ランチなど、接点のない私達がすることはもうないだろう。
正しく生きている彼女。誰に対しても公平で、自らの責務を果たし、しかし押しつけがましくない。淡々と、軽やかに仕事をこなす。こんな人材は貴重だ。
私も以前、そのボランティア団体に加入したことがあったけれど、すぐに音を上げてしまった。彼女と仲良くなりたい一心で入った、つまりは下心があって入った団体。そりゃあすぐにボロは出る。ああいう場所には、意識が高い人達が集まっているのだから。
数年前の後味の悪さを思い出し、胸がぎゅっと苦しくなった。誰かに傷つけられた訳でもないが、自分のダメさに傷つけられたのだ。その古傷は今も残ったまま。

家族以外の誰かの為になること。我が子に手が掛からなくなったら、そういうことも考えないとならない。ぼんやりと考えているだけで、なかなか具体的なことは浮かんで来ない。


イマジネーション欠如

かおりとのオンライン飲みがなかなか実現しそうにない。
今日は、夫も仕事で私は暇なのだが、彼女は仕事。彼女が休みの日は、夫在宅。
話したいことがたくさんあるのに、繋がれないジレンマ。
ラインでのやり取り。


ー旦那がいたら、無理だよね!?


夫が在宅時にオンライン飲みなんて、無理にきまっている。そもそも夫や義実家の愚痴が話の大半を占めるのに、当事者がいたら会話のネタだって無くなるのだ。
差しさわりのない子どもの話やドラマの話をしたって、このストレスは解消されない。


ー夜なら大丈夫だよ?


ー今日って、仕事?


ーうん、在宅だけど。


なんだ、在宅なのか。なら、ランチ時オンラインは出来ないものかと聞いてみた。


ーえー?だって仕事中だよ?アルコール入れて仕事しろっていうの?あり得ないし。ただのランチならいいけど飲みは無理でしょ、常識的に。


そうか、私は非常識なのか。だが、こうやって仕事中に私用ラインをするのはどうなのか?アルコールは入っていないけれど、これだってかおりが言う非常識と変わらないのではないかと思い始める。


ー非常識な専業主婦ですみません!今も業務中なのにすみません。暇な主婦にお付き合いしていただきありがとうございました!


つい感情的になり、そんな一文を送信しそうになるが削除する。読み返して、自分の性格の悪さに反吐が出た。もう一度、打ち直す。


ーあはは。そうだよね、酔っぱらって仕事しろなんて有り得ないよね~、ごめんね、どうもしばらく社会から離れてると、かおりの立場に立てなくて。また新たにスケジュールが分かったら教えて。うちも、旦那の出勤日がまた分かったらラインする。お忙しいところ付き合ってくれてありがとう、またね!


二重人格かよ!と自分に突っ込みを入れる。
結婚していようがしてなかろうが、子どもがいようがいなかろうが、仕事をしていようがしなかろうが、相手の立場に立つこと。想像力を働かせること。
意識していないと、つい忘れがちだ。




私の好きなわたし

かおりとのオンライン飲み。
なかなか日程が合わない。
営業社員でワーママの彼女は、基本は平日休み。
だが、その貴重な平日休みと夫の在宅日が見事かぶっている。

さすがに、彼が家で仕事中、友達と飲み食いすることなんて出来ない。
また、聞き耳を立てられている中、好き勝手に話すことなど出来ない。
彼女とは、唯一、夫の愚痴を言い合える仲なのだ。

今週は予定が合わなかった。来週はどうか?夫の在宅日はぎりぎりにならないと分からないことも苛つく。
一か月後の予定が立てられたら、今から約束出来るのに。

亭主元気で留守がいいーなんて言葉が、コロナのお陰で遠のいた。
夫の転職話や子の思春期の悩み、親の馬鹿げた引越し話(かおりは私の両親を知っているのだ)など、話したいことは盛沢山。
ママ友や近所に腹を割って話せる友人がいれば、こんなにモヤモヤすることもないのだけれど。

早く、彼女と話したい。彼女の前で、私は私を好きでいられるからだ。




「私」を求めてくれる人

個別ラインが来た。かおりからだ。


ー元気?ねえ、今度オンライン飲みしない?


嬉しくなって、すぐにOKの返信をしそうになり留まる。
以前の苦い記憶が蘇る。てっきり二人で楽しいオンライン飲みが始まるのかと思いきや、苦手なMやその取り巻き、旦那らが乱入。
ただただ気まずい居心地の悪い時間が流れたこと。
深呼吸ー、少しの「間」を置いてから、かおりに返信する。正直な思いを伝える。


ー久しぶり!元気だよ。オンライン飲み、いいね。かおりと二人ならやりたいけど、何人もでなら遠慮しとくね。


少しして、


ーえ?なんで?MとかYとかがいたら無理ってこと?


まるきり私の心中に気付いていないかおりは、性格はいいのだが鈍感だ。皆が仲良しだと信じている。
Mが、昔から私のことをディスってることなど露知らず。誰彼誘って賑やかにやりたいのだろう。


ーごめんね、オンライン飲みって、一対一だといいけど複数だとどこ見て話したらいいのかとか、いつ発言したらいいのかとか、色々難しくって。


やんわりと遠まわしにNOと伝える。直接的に「Mがいるから無理!」とは言えない。そんな子ども染みた断り方をすることなど、母親でもある私が出来るはずもない。
かおりは特段、私を疑うこともなく、素直に聞き入れてくれた。


ーそっかぁ。じゃあこの間のオンラインもきつかったよね?ごめんね、勝手に皆を呼んじゃって。じゃあ二人でやろ~


深読みしない、健全な単純さに救われる。彼女と友達であることが信じられないくらい、私達の性質は違う。
夫が外勤務である日を伝え、いざオンライン飲み再び。妻でもない母でもない、私個人が必要とされている事実に、胸がときめく。




温もりある交流

ポストから飛び出たレターBOX。宛先を見ると、私の名。誰からだろう?と弾む胸を押さえながら差出元を見れば、引っ越し前のママ友からだった。
久し振りのやり取り。

買い物帰りだったので、はやる気持ちを抑えて手洗いうがいの消毒を済ます。
喉が乾いてカラカラだったが、冷蔵庫を開けるより早く、封筒の開封が先だった。

OPP袋に入っていたのは、手作りのマスクだ。可愛いガーゼ生地のマスクが全部で5枚。リバティ柄やチェックやドットなどの女性向きのもの。
また、一回り小さめサイズの、だが、学校でも使えるように気を遣ってくれたのだろう、シンプルだがワンポイントあったり薄いボーダーやデニム生地風のマスクも3枚入っていた。
手紙も入っていた。


ーこんにちは!ラインでもしようかと思ったんだけど、マスクを送りたくて手紙にしました。元気かなぁ?やっと始まったと思った学校も夏休みだね。
OOちゃんは、部活何にしたの?我が家の1号は、まさかのバスケ部!身長、伸ばしたいんだって。世の中がこんなことになって・・・


手紙には、近況がつらつら綴られていた。コロナになり、ご主人が在宅になり欝々としていること。夫婦仲は相変わらずうまくいってないこと。ハンドメイドはコロナで引きこもり中に再開したこと。
マスク作りに追われて、夜も寝る時間無く働いているけれど、それなりの稼ぎを得られていること。英語の勉強も頑張っているらしく、相変わらず精力的な彼女が眩しい。
こんな私といまだ交流を持ってくれる彼女に応えたく、すぐに手持ちの便箋に礼状を書くことにした。

ラインでスタンプを押せば済むことなのかもしれないのだけれど、こんな時だからこそ、手間を掛ける。
大切な人の為に、心と体を動かすことは、気持ちがいい。 引越し前のママ友も、こんな気持ちでマスクを作ってくれたのだろうか。 手作りの温かみは、受け取り手の喜ぶ顔を想いながら作るから。有難く頂戴し、早速、丁寧に洗面台で手洗いする。 太陽を隠すグレーの雲を背に、色とりどりのマスクがはためく。




copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR