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朝寝と弁当

さきほどまで布団の中熟睡していた。
朝、子を一番に送り届けすぐさま自宅に戻った。
雨の中、カッパを着て自転車は大変だけれど、カッパは便利。
フードまでかぶれば自分が誰だか気付かれない。
息を切らして自宅に戻り、洗濯は雨という理由で今日は休む。
弁当や朝食を作った後のキッチンは見ないようにして部屋着に着替え、布団に戻る。
しばらく携帯をいじっていたが、気がつくと寝ていたようだ。
起きたら昼はとうに過ぎていてもう1時だった。

朝寝は専業主婦だからこそ出来る贅沢な時間だ。
特にこんな天気の日は、朝寝日和。

夫と子の弁当の残りを、朝食と昼食兼用に食べた。
昨日買った塩鮭のしょっぱさが丁度よくて、そんな小さなことが嬉しかった。
卵焼きも、今日の味付けは成功だ。
夫の為に品数多く。
ちなみに「焼き鮭」「ほうれん草の胡麻和え」「ショートパスタのケチャップ炒め」
「キンピラ」「冷凍常備しておいた手作りコロッケ」それからプチトマトやブロッコリーだ。
いつもこれくらいの品目、多いのか少ないのか分からないけれど、夫の職場は殆どが愛妻弁当。
センスが悪いのか、味付けがいまいちなのか、愛情が入っていないからなのか。
夫はいつでも他人の弁当箱の中身ばかり羨ましがる。


今朝はやる気が本当に起きなかった。
その原因の一つに、弁当の事があったから。
昨夜は持病が悪かった事もあり、夜中は殆ど眠れずにいた。
だから朝は辛く、体にムチを打って朝食と弁当を作っていたのに、

「今日はパン食いたい、いいや、お前食べな。」

そう言って弁当をダイニングに置いたまま出勤して行ったのだ。
たまにそういうことがある。
夫は気まぐれに、店屋物を取りたいだとかコンビニ弁当がいいだとか、付き合いで今日は外食だとかある。
けれど、今朝は本当にヘロヘロの中頑張ったのだから、パンがよいなら作る前に言って欲しかった。

一気に脱力感。
そしてそんな日に限って味付けは成功。

唯一の救いは、今日が雨だからお迎え後はすぐ自宅に戻れること。
体調が悪いと色々な悪い事が連鎖しそうで嫌になる。













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ちゃん付け

今日、お迎えでショックなことがあった。

まいこちゃんママが一人でいる私に声を掛けてくれて、有頂天になっていたから尚更。
子がまいこちゃんにマックのおまけでかぶったプリズムストーンをあげたお礼をわざわざしに来てくれたのだ。


「まいこが喜んでます。まいこのもかぶったみたいで、良かったら貰ってやってくれませんか。明日持っていかせるので。」

「なんか気を遣わせてしまったらすみません。本当2つあっても仕方無いのでもらって喜んでくれたらこっちも嬉しいです。」

先日のマックでかぶったストーンを子がまいこちゃんにあげたのだ。
私からの差し金ではなく、あくまでも子の意思で。

それから何か話そうと思ってもうまく言葉が見つからない。
焦れば焦るほど、これまではうまくいっていたのに力が入りすぎてしまい「間」が余計に「間」を生む感じ。
雑談スキルがこういう時あればいいのだけど、普段から家族以外と話さないから尚更空回る。

するとまいこちゃんママの方から話題を振ってくれた。

「普段お買い物ってどこでされてます?」

ほっとしつつ頭をフル回転させるといつも利用している安くて新鮮な野菜がたくさん売っている八百屋が思い浮かんだ。

「えっと、XX八百屋ですかね。あそこは安いし新鮮だしお得ですよ。」

しばらく間があった後、まいこちゃんママが困ったように笑いながら言う。

「あ、ごめんなさい、食品ではなくて。。お洋服とか。」

まさか自分の身なりからそのような質問を受けるとは思わなかったので、驚いたと共に「ユニクロ」とも言えず慌てふためいた。
何を格好つけていたのか、素直にユニクロとでも言えばいいのに見栄を張ってしまった。
どういうわけか自分とは無縁の「自由が丘」が口からついて出た。
馬鹿みたい。

「自由が丘ですか?いいですよね。越してから何度か行きたいなって思っていて。でも何がどこにあるかとかよく分からないし下の子連れては厳しくて。お一人だと自由に散策出来ていいですね。」

それ以上突っ込まれて、どの店がお勧めなのかとか聞かれたらしどろもどろだったけれど、その前にまいこちゃんママを呼ぶ声が聞こえてその不安は杞憂に終わった。

「OOちゃーん、ちょっとこっちいい?」

「あ、はーい。あ、それじゃあまた。」

ボスママがまいこちゃんママを呼んだのだ。しかもちゃん付けで。
驚いたし、私の知らないところでまいこちゃんママはボスママに友達認定されたのだ。
なぜかショックだった。
ちゃん付けー
うちの園では、グループ内のママ同士では互いをちゃん付けで呼び合う傾向がある。
それ以外のグループだと名前にさん付け。
もっと距離があると苗字にさん付け、もしくはOOちゃんママである。
私は普段から誰かに声を掛けられることもめったにないし、どうしようもなく呼ばれる機会であったらOOちゃんママだ。
転入して間もないまいこちゃんママはすんなりちゃん付けされていた。
そしてボスママの群れに颯爽と入り、楽しそうに笑い合っている。
取り残された感が月曜しょっぱなから身に沁みた。

入園前にも、子が赤ちゃん時代にも、引越し前にも私はちゃん付けで呼ばれたことがない。
支援センターで若いママ同士が「ちゃん付け」で互いを呼び合っているのを見て違和感をおぼえていた。
ママ友が出来ても、お互いどう呼んだらよいのか分からずに私はなるべく「ねえ」だとか「あの」だとかで相手を呼んでいた。
親しくなるにつれて、相手は私の事を名前にさん付けで呼んでくれても、きっかけを逃し結局私は相手のことを名前で呼べないままだった。
それどころか、相手を名前で呼ばなくて済むような会話に持って行ったりとくだらない事に労力を使っていた。
そういう小心なところが相手と深く付き合えない理由のひとつかもしれない。

相手の事を愛称で呼ぶタイミングに、皆は恥ずかしさや躊躇はないのだろうか。
それでも相手と仲良くなるために、勇気を出して呼ぶのだろうか。
そして、そういう気安さを持つ人は大概において人付き合いの幅も広く、また雑談力もある。

落ち込みながら帰宅。
週末実家に戻った際、帰り際に買ったチョコクロワッサンをアイスコーヒーと食べた。
子はおやつを食べた後、週末の疲れがまだ残っているようで昼寝、そろそろ起こさないと。

ちゃん付けは、夫にさえ呼ばれたことがない。
私自身、そういうキャラクターではないのだ。






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群れに入る

毎年子の幼稚園では、年長のみキッズダンスコンクールに出場することになっている。
規模の大きさはふせるけれど、結構それなりのものらしく卒園生の中にはダンサーとして芸能界で活躍している子もいるというレベルの実績。
だから母親達はオーディションの時期になるとそわそわし出す。
小さな規模の幼稚園だから、全員出ることになっているけれど要はどこのポジションにわが子が選ばれるかが重要であり、特にセンターに選ばれるとなると夏休みも練習、そして体育指導の先生がマンツーでつくほどの熱の入れっぷりだ。

今は来月の園内で行われるオーディションによって、毎日練習の日々。
子も親の私が言うのも贔屓目だが、運動神経が良くリズム感も悪くない。
センターとは言わなくても、それなりのポジションにつくかもしれないと淡い期待を持ちつつ、
それでも子が楽しくダンス出来る環境を与えられるのなら、一番後ろでも構わないけれど。


昨日のお迎え、少しだけまいこちゃんのママと話せた。
というのも自分の病院帰りのお迎えで一番乗りだった私。たまたま二番手がまいこちゃんママだったから。
遠足の時と同じような流れだ。


「こんにちはー暑いですね。」

なるべく笑顔、笑顔。

「こんにちは。でも今日は不快指数もそこまでじゃないようですよ。」

当たり障りのない会話。

それから先日まいこちゃんがお返事のお手紙を子にくれたので、そのお礼や、字をどこまで教えているかだとか、小学校の学区は決まったのかだとか色々話した。
楽しかったし嬉しかった。昨日まではやっぱり一人だったし、まいこちゃんママはボスママのグループにすっかり気に入られたようで予想通りそのまま吸収されていくようだったから話すことも諦めてたのだ。

後からボスママ達がやって来た。

「お疲れー。」

私達ーというかまいこちゃんママに向かって話し掛ける彼女達。
相変わらず群れ単位で園まで送迎している。時間とかいちいち合わせてるのかもしれないけれど。
まいこちゃんママと話していた流れでなんとなくその輪にい続ける形になった。
かなり居心地は悪かったけれど、まいこちゃんママはとっても良い人だということが分かった。
ボスママの群れに入っても、それまで私と話していたのと変わらないスタンスで私と接してくれたのだ。
自然に、さりげなく私に相槌を打たせてくれる機会を与えてくれるかのように私の目をまっすぐ見て、

「分かる分かる、皆そうですよねー。」

という感じに。
私の表情はかなりひきつって、笑顔もうまく作れなかったけれど、まいこちゃんママは気にしていないようだった。
転勤族の社交スキルに凄さを見た。

スネオママは私がいるのが気に入らないようだったけど、まいこちゃんママの手前なのか分かりやすいいつもの嫌な視線は送って来なかった。

しばらくするとコンクールの話になった。


「誰がセンターになるんだろうね。」

「やっぱりさなちゃんじゃない?ママだってダンサーだし自宅でも個別レッスンしてるでしょ。」

「そうだよねーさなちゃん見栄えもいいもんね。派手だしスタイルいいし、サラブレッドだし。」

「でもさ、さなちゃんママって二人目いないし気楽でいいよね。好きな事してお金貰って、親が子供の面倒も見てくれてさ、羨ましいわ。」

スネオママ、孤高の人がいないのをいい事に言いたい放題だ。
しかし、それより驚いたのが全員頷いていた事。

ボスママが言う。

「あのままさなちゃん一人っ子なのかな。なんか可哀想。だってこの間だってママがお迎え来る予定だったのに突然仕事が入ったとかでおばあちゃんだったでしょ、ベソかいてたよ。
クラスリーダーでしっかりものだけど、ああいうの見るとやっぱり子供だよ。さなちゃんママ気がついてるのかな。」

他のママ達も口火を切ったかのように一斉にしゃべりはじめた。

「園から帰ったら一人で部屋で遊んでるみたいだよ。ばあばも年だしさなちゃんの遊び相手にならないみたい。小学校になれば一人で遊びに行かせられるかもしれないけどね。
まだ幼稚園だとママ同士の約束が必要だもん。」


「だから園でエネルギー発散してるんじゃない?あんなに活発なのも毎日園が終わって家にこもりきりだからだよ。」


「一人っ子って可哀想。今はまだおばあちゃんいるからいいけど将来どうするのかな。なんか切ないよねー
兄弟はやっぱりいるだけいた方がいいよね。
ってかうちらかなり少子化対策貢献してるし。」

と言いながら大笑いするママ。
まるで最後の方のくだりは孤高の人を通して自分の事を言われているような気がして胃がキリキリした。
二人目の迷いがないと言ったら嘘になる。
しかし持病が良くならなければ、また夫とのレスを解消しなければ二人目は望めない。
そして、やはり一人っ子は今の時代でも「可哀想」な存在なのかと思うと切なくなった。


さなちゃんのお迎えはその日もおばあちゃんだった。
背中が曲がって杖をついて。
それは確かにママの代わりにはならないけれど、充分にさなちゃんにとってかけがえのない家族であって。
ママの代わりが利かないのと同じく、おばあちゃんの代わりだって利かないのだ。
先生が園児達の引渡しを始めた。


「おばあちゃん!疲れるからここで座って見ててね!」

さなちゃんはしっかりものだ。
園庭解放で遊ぶ時間、しっかりおばあちゃんの座る場所を探して確保してから自分は友達と遊ぶ。
とても良い子だ。
ママが働いていても専業主婦であっても、育て方さえ間違わず子供をまっすぐ見てさえいればまっすぐに彼女達は育つ。
たとえ一緒に過ごす時間が長くても短くてもー
子へむけるまなざしが暖かければきちんと愛情は伝わる。そして優しい子に育つ。


「ママー!遊んでもいい?」

「いいよ、行っておいで。」

子の引渡しによって群れは一旦ばらけ、そしてまた群れになったけれど私はその群れから離れた。
さなちゃんのおばあちゃんの近くでひっそりと子の遊ぶ姿を見る。
一人でも群れの中でも違う種類の居心地の悪さがある。
ならば、自分らしくいられる居心地の悪さの方がまだましだ。



一気に夏日。
今日もこれから一人プールに行こうと思う。


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空っぽの容器

明るい人、社会の役に立っている人、才能のある人、美しい人、ポジティブな人。
私はいつでも日陰に佇み、陽だまりの中で笑う彼らを見る。

求めるのは明るさであり健全な心。
子を産んだ瞬間ー全てそういったものは排出されてしまったのかも。
しかしそれが子に全て吸収されているのなら、私は救われる。


「根暗なあなたのままでいいのよ。自分を認めて。」というようなコメントを頂いた。
嬉しかったし有難かった。
自分をなかなか認められずにいるから苦しいのかもしれない。
頑張ればあの陽に当たる事が出来るかも。
タイミングさえ間違えなければ、
何かのきっかけさえあれば、
認められない私は、そんな妄想ばかり繰り返す。



最近読んだ本の中に心を突いたものがあった。



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主人公は目立たない、個性の無い可も不可も無い自分自身にコンプレックスを長いこと抱いてきた。
鮮やかな色彩も無い、誰彼に差し出す有益なものも無い、あるのは空っぽの容器だけだと自分自身を例えてきた。
内容の無い空っぽの容器ー、それを抱えて一体人とどう関わり生きていけるのだろう。

古い友人が彼に言う。
「たとえ君が空っぽの容器だったとしても、君は素敵な心惹かれる容器だよ。自分自身が何であるかなんてそんなこと本当には分かりはしない。それなら君は何処までも美しい形の入れ物になればいいんだ。誰かが思わず何かを入れたくなるような、しっかりとした好感の持てる容器に。」

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物心付いたころから自分は空っぽだと思って来た。
打ち込める部活や趣味も無かったし、興味を持って始めた事もすぐに飽きてしまう。
習い事は勿論続かなかったし、やりたかった事はすぐにやらなければならない義務へと変容して行った。
誰かに必要とされるー
今の私は取りあえずのところ夫と子には必要とされている。
空っぽの容器だけれど、彼らは私に絶えず考え思う心を注いでくれる。
生きる活力の水源は、多分そういうところにあるのだと思う。
誰かについてーそれは勿論ふに落ちないことや嫌いな事もあるし、また悩みの種になる事もある。
しかし、それが自分以外の誰かに向けられることで少なくとも自分の容器は満たされるのかもしれない。
空っぽでも、色がついていなくても、たっぷりと安心して注げるだけの容量があれば大切な人を安心させる事が出来るのだ。



雨が降る日はついつい色々考え過ぎてしまう。
やっぱり自分は根暗だけど、そういう自分自身に心落ち着くもう一人の自分もいる。






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自治会活動のご褒美にマックのハッピーセット

夫は今週末も出張。
来週も。
近頃泊まり出張が多い。
週末は子と二人、でも自分達のペースで動けるから楽だ。
夫がいると仕事が二倍に増えるし、こうしてパソコンをいじる事も出来ない。


自治会の広報の仕事で、防災訓練の写真撮影を頼まれた。
カメラは子がいるから使う機会も多々あるけれど、子以外の写真撮影となると話は別だ。
何をどう撮ったらよいのか悩む。
新聞内容もレイアウトも決まってないが、とりあえず写真撮影をしなくてはならない。
土曜の会合も2時間座りっぱなし。
おばさん達は井戸端会議を始めてしまい、司会者の話を聞いていない。
そして忘れた頃、先程説明を受けた内容を質問する。
聞いてないなら最後まで話に加わらなければ良いのだが、中途半端に参加したがるから一行に会議が進まない。
今回も子を連れての参加。
夫が出張なのだから仕方が無い。
しかし副会長のおばさんににらまれた。
言い訳をする隙も無いのがくやしかった。

年間の自治会費を各棟で回収しなくてはならなかったのだが、締め切りの土曜になっても我が家に会費を持ってこない家が一軒あった。
手紙をポストに入れても反応が無いので、何度か玄関のチャイムを押した。
それでも出てこない。
困り果てつつも、ベランダ側を見ると明かりがついている。
明らかに居留守。
一旦自宅に戻り、会議に出る前にもう一度チャイムを押した。
それでも出ない。
仕方なく会議で回収した分のみ副会長に渡すとなじられた。


「前もってきちんと対応していれば全員分回収出来るはずだと思うけど。」

副会長のおばさんはやはり私が気に入らないのだろう。

「すみません、また後で訪ねてみます。」

「前の人はちゃんとしてくれてたんだけどね。」

捨て台詞。
頭が真っ白になった。


会議前のそのやりとりで、会議中は石のように動かず座っているだけ。
また空気だ。
子も事前に静かにしているようきつめに言っておいたので静かだった。
親子でストレスの空間だった。


今日は、昨日のストレスを解消させる為に二人でランチはマックに行った。
園の家族がいるかもという不安もあったけれど、なんとか出会わずに済んでほっとした。
子がお目当てのハッピーセットは待ちに待ったプリティリズムのチャームストーンだった。
なので、私もハッピーセットを頼み、二つのストーンを手に入れた。
色は選べないので、かぶるかなと不安、そして不安的中で同じ水色のストーンが二つ。
心底がっかりした。
子もがっかりしているかなと見てみると嬉しそうに同じストーンを掌に並べ、

「これはママの分、お揃いだね。」

とにこにこ笑う。
本当に子に救われる。
こんなに素直に優しいわが子、根暗で言いたい事も主張出来ない情け無い母親の元、こんなに良い子に育ってくれている。

行くつもりはなかったけれど、子が愛おしくなり近くのゲームセンターに行きプリティリズムのゲームを一回させてやった。
子は新しいストーンに喜んで、興奮しながらコーデや踊りのゲームを楽しんでいた。

明日からまた一週間送迎だ。
気持ちを切り替えて頑張ろう。






















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義実家の姉妹と夫

週末は義実家に顔見せに行った。
正直私は行かなくてもよいのだが、もう数ヶ月顔を見せていないと夫に機嫌を悪くされたので行く事になった。
丁度母の日のプレゼントを渡しがてらという感じで。
夫には姉がいる。しかも3人。
全て年上だ。
この姉達が仲が良い、そして気が強い。
夫は末っ子の待望の男の子だったものだから、義母には勿論姉達にも随分と可愛がられ育ったようだった。
おままごとの様に扱われながらも、「特別な男の子」として可愛がられた。
だから、何かをしてもらうのも当たり前なのだ。
ただ、夫は姉達に意見をする事は殆ど無い。
出来ないのだ。
かしまし娘が3人も集まればーいや、もう娘という年頃でも無いが、女3人に男1人の立場の弱い事といったら無い。
そして義母も娘達と仲良しだ。
長女は医者の家に嫁いだーそして今は開業医の妻だ。子供を3人もうけて何不自由の無い暮らしを送っているように見える。
元々義父は地主でもあり、代々引き継いできた土地を街開発などで切り売りして懐を暖めて来た。
不動産をしているが、現在もぼちぼち稼いでいる。
プチセレブという奴だろうか、悪く言えば成金っぽい義実家。
次女は名の知れた有名企業に勤める夫と結婚して二人の子をもうけた。
三女はまだ独身だが、銀行の社内SEとしてバリバリ働いている。婚約者として同じく銀行員の彼がいて、その彼に結婚を申し込まれても尚仕事優先で今に至るーと本人からの話。

義実家に行くと、子は従兄弟達とそれはもう楽しそうに遊ぶ。
ちょくちょく夫と子だけで顔見せに行っているから、従兄弟達とはまるで兄弟のようだ。
義姉達はそれぞれ皆申し合わせたかのように、義実家と同じ町内に住んでおり、勿論連日実家に足を運んでいるようだ。
孫を預けて自分の習い事に行ったり、ネイルをしに行ったりお気楽な主婦生活をしているように見える。
独身の末娘も実家暮らしなので、自分の事は何もせず、アラフォーにもなっているというのに自分のパンツを親に洗わせてるようだ。

義実家に行くと、楽しそうな姉達とその母親。
夫は義姉達の夫と酒を交わしながら楽しそうだ。
夫自体まだ独身の学生の頃から、彼氏として遊びに来ていた義兄達とはもう兄弟のような仲の良さ。
義兄達も夫を本当の弟のように呼び捨てで呼んでいる。
また、三女の彼は年下で夫と同世代ということもあって男友達のノリで飲んでいる。
とはいっても夫は車の運転もあるのでノンアルコールビールだが。

義父は大抵仕事で留守だ。
不動産業は土日も仕事なのだ。
なので、私はいつも手持ち無沙汰で何をしたら良いのか困る。
だからといって携帯を取り出し眺めるような気楽な雰囲気でもないのだ。
意味も無く、手持ちのバッグの中をごそごそいじっては元に戻してみたり、爪をいじってみたり。
誰も私の事なんて気にしてない空間であっても、園と同じで私はいつも人の目を気にする。
人の目は、まるで自分自身が幽体離脱して己を見つめているーそんな目なのかもしれない。

以前、手伝いにとキッチンへ向かったら激しく義母に抵抗された。
他人に中を見られるのが嫌なのだそうだ。
「他人」とは言われなかったけれど、そう聞こえた。
せめて洗い物くらいーとは思うけれど、3人の姉達で流し場は一杯になり私の居場所は無い。

「何かお手伝いしたいのですが。」

と言ってみたところで、

「いいから座っててー」

と返される。
子供達も段々と大きくなり、たまにしか顔を見せないおばさんとは人見知りもあるのだろう話し掛けても来ないしこちらから頑張って話し掛けてみたところでリアクションは薄い。
子は従兄弟達と遊ぶのに必死で母親の存在など忘れているようだ。
キッチンからは、姉達と義母の楽しそうな笑い声。



ただ無言で誰も観ていないテレビを眺める苦痛な数時間を終えて、帰宅する際に長女が私に話し掛けてきた。

「来月はバーベキューするんだけど、今年はあなたも来たらどう?」

誘いなのか、それとも頻繁に家族行事に参加しない事を咎められているのか分からず、ただ曖昧に頷いた。
やっと解放されるーそう安堵しながら玄関で靴を履いていたらこの台詞。
気持ちがずんと沈んで重くなった。


「OO君も来るでしょ?」

「ああ、行くよ。」

二つ返事で答える夫。
確か来月は仕事が入っていなかったか。
帰り道に夫に尋ねると、

「休みにするから大丈夫。それよりお前が免許あれば酒飲めるのにな。次回は電車にするか。」

また無能な自分をなじられた気がした。
ノンアルコールビールを飲む夫を見る度、義実家で義姉や義母が言うのが、

「泊まっていけばいいのに。」

である。
それを断ると、

「OOさんが運転出来ればいいのにね、今時免許が無いなんて珍しいわね。」


嫌味を言われる。
義実家の人々は私に持病があるのを知らないから、ただ私が面倒臭がりで免許を所持していないと思っている。
持病の事はあまり多くに知られたく無い。
同情されるのも、陰でとやかく言われるのも嫌だからだ。
だからそれくらいの嫌味に耐えなければならない。


土日くらいは家族水入らずで過ごしたい。
疲れる夫であっても、自分で選んだ結婚相手だ。
主婦に土日は無いというけれど、そんなものは要らない。心の安定が欲しい。



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僻みと憧れ

こんにちは。
落ち込む私に、先輩ママさん達からのコメントがどれも身に沁みました。
そして視界が開けたようでした。
ぐるぐる一人で悩んでいると、どうしても視野が狭くなりドツボにはまります。
長い人生というスパンで考えた時、この数年の出来事はちっぽけなもので、また母と子にとってのこの数年の関係性はそれ以上に今後の人生において大切なものなわけで。

ありがとうございます。

いつでも気持ちが八方塞になると、皆さんからのメッセージが暗闇の深い穴から陽の当たる場所に引き上げてくれます。
隣の芝生を羨んでばかりの私ですが、ここでその感情を吐き出す事で実生活をまともに過ごす事が出来ています。(幼稚園ママとしては微妙ですが・・子と夫に対しては少なくとも)


感謝です。
週末ですが、夫は仕事なので少し記事を書きたいと思います。
お付き合い下さい。





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引越し前のママ友から、ハンドメイドの店を立ち上げたと連絡があった。
店というよりサイトに出店したとのこと。
私は手芸が苦手だし、料理も夫がうるさいので頑張っているけれど好きではない。
なので、そういった生活に必要な仕事を趣味に出来る友人が羨ましく、そして尊敬の気持ちもある。
そのサイトを覗いてみた。
色々なハンドメイドがカテゴリ別に分けられていて、ママ友は今パン作りにもはまっているけれど先日会った時は確か英語関係の仕事に戻りたいと言ってたっけ。
彼女はいつでも精力的だ、そしてそれを行動にうつすパワーがある。
ハンドメイドが得意だということは以前から知っていた。
子の誕生日に手作りの麻で出来た夏用の帽子を彼女の子とおそろいでプレゼントされたことがある。
また、クリスマスプレゼントと言ってフェルトで出来た可愛らしいコースターを貰ったこともある。
可愛らしい布小物を作るのが趣味で、他のママ達にも配る彼女を知っていたけれど、それを出店するレベルにあげるのはすごい事だ。
早速彼女が教えてくれたペンネームのショップを覗く。
こんなに多くの作品を、子育てと赤ちゃんの世話、それにママ友付き合いと平行して作り上げた彼女の底力に驚き感心すると共に、また羨ましい気持ちがむくむくわいてきた。
そして、そこそこ売れているのだ。
コツコツ作り上げた作品の半分以上がSOLD OUTだった。
そして、彼女の作品のファンもいるのか多くのコメントにリピーター。
「作家さん」と呼ばれる彼女、そしてリアルでもネットワーク拡張能力を持つ彼女。
だから私にも「友達に宣伝しておいて^^」なんてメールをして来た。
こっちに引っ越してママ友皆無な自分が宣伝なんて出来るわけが無い。
でも、くやしい気持ちに羨む気持ちーその混ぜこぜの中にぽっと「応援したい」気持ちがわいたのだ。

ある一時期ー子が赤ちゃん時代、数年間の日々を共にしたママ友。
今は距離が離れて連絡を頻繁に取ることもなくなったけれど、子育てスタートの時期に彼女には大変お世話になった。
そして楽しい時間を過ごす事が出来たのも彼女のお陰だ。
彼女の作品が売れるといいな、陰ながら応援したい。
実際私自身も彼女の作品を買おうと思う。
ここでは彼女のペンネームを明かすことは出来ないけれど、それでも「良い物」は必ず売れるわけで。
その橋渡しが一人にでも出来たらいいな、そう思いブログ記事にした。
彼女がこのブログを知ることはきっとないだろう。
そういったものに興味が無いのだー他人の私生活には。
自分の生活を切り開く事に全力を注いでいる、それが彼女だ。


そんな彼女が羨ましい。
そしてそんな彼女の成功を密かに願う雨の午後。











































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昔からお一人様

今朝も義務的に子を送り、自宅に戻り家事を終えてプールへ向かった。
黙々と泳ぐ。

休憩中に、硝子越しに見える私と同じ世代の女性グループが同じジャージで体育館に向かう様子が見えた。
テニスラケットを持ち、楽しそうに歩く複数の女性達。
また、プール内でも今日は私と同じ世代の女性2人組がアクアウォーキングを楽しんでいた。
近くに彼女らがいた時に、「みどり幼稚園・・」と聞こえたのでもしかしたら同じ幼稚園のママだったのかもしれない。
ただ、顔も知らない彼女らはきっと違う学年だろう。
それなのに、園から離れた環境に身を置きたくて泳ぎに来たはずなのに、ここでもそれから逃げられない。
水中にいる間だけ、水の音しか聞こえない世界に身を置いている時だけ自由になれた気がした。

昨日のブログのコメントの中に、「一人になりたい潜在意識があるから一人になってしまう」という言葉があり、それが深く印象に残っていた。
寂しい気持ちはあるけれど、一人でいる事は嫌いではない。
独身の頃は、職場仲間の誘いを断って一人で公園で弁当を広げる時もあった。
勿論一人でランチも出来たし、また一人でカフェでコーヒーを飲む時間も大好きだった。
進んで一人の時間を謳歌していた。
それなのに、なぜ寂しいのだろう。
多分、一人でいる自分を恥じているからだと思う。
それは周囲の目だったり、子供の手前。

「お一人様」という言葉が流行していた頃、正に一人で映画にも行ったし誰かを誘おうとも思わなかった。
でもそれは、本当のところ一人では無かったから。

誘えば飲みに行く仲間もいたし、気が向けば昼休みは一緒にランチに行く仲間がいた。
気が乗らなければ断れたし、それに対し咎める心も全く無かった。


どうしてこうなってしまったのだろう。


ふと思う。
学生時代、朝の下駄箱に向かう時間が苦痛だった事。
その日によって誰と会うか分からないあの朝の時間。
日によって笑顔で挨拶が出来る友人にあたる時もあれば、嫌な感じの別グループの女子の群れに当たる時もあった。
ランダムに誰とでも仲良くー自分はそういう性質の人間では無かった。ずっと前から。
合わない人間とは目も合わせられない、遠くで苦手な女子を見つけたら、歩幅を狭めてゆっくり下駄箱に向かうような子供だった。

そして今ーそれはもう全てになっていて、誰もが苦手になってしまった。
完全なお一人様になってしまった。
























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ふりだし

親子遠足から前進ー
そう思っていた昨日までの自分は今朝の出来事で消え去った。

朝から晴天、子を園に送るいつもの風景。
今朝は子がお腹を痛がって出遅れたこともあり、到着の頃は既に他の母親の円陣だらけ。
嫌な時間帯だ。

門に入り、子のクラスに目をやると親子遠足ですっかり打ち解けたと思えたまいこちゃんのママ。
次の瞬間気持ちがずどんと沈む。
スネオママの円陣の中、彼女は笑顔。
勿論そこに孤高の人も入っていたのだけど。
高らかに笑い合うその8人のサークルは、私の進む足を重くさせ引き返してしまいたい衝動に駆られた。
子は走って下駄箱へ行く。
私もおずおずついていく、しかしその大きなサークルは私の存在など無いかのようにきゃあきゃあはしゃぎ合い、私は先生にだけ小さく挨拶をして逃げるように自宅に引き返した。


その間そちらの方は見ないようにしていた。
というか見る事が出来なかった。
また孤独になってしまった。
渡そうとしてバッグに忍ばせておいた写真の入った封筒は勿論そのまま。
今日はプールに行こうかと思ったが行けなかった。
洗い物も出来て無いし掃除も出来て無い。
かろうじて洗濯のみ済ませられた。



光と影ー私はいつでも影だ。
どうしてだろう、何がいけないのだろう。
まいこちゃんママは何で受け入れてもらえるのだろう。
去年の私は頑張っても頑張ってもその輪で笑うことさえ許されなかった。
話題性と身なりなのか、やっぱり。
ちらっとしか見えなかったけれど、まいこちゃんママは今朝も洗練されたスタイルだった。
何を話していたのかは分からなかったけれど、それはもう楽しそうな笑い声が聞こえた。



あと少ししたらお迎えだ、いつも以上に憂鬱だ。
自分の居場所がやはりどこにも無いということを思い知る為に行くお迎え。
昼ごはんも喉を通らず、なんとか白いご飯にこんぶで食べた。
こんぶの塊を見て、群れを思い出した。
このこんぶの一つにだって自分はなれないー







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従兄弟の幸せ

従兄弟とこの連休お茶した。
結婚したのは去年のこと、こちらの都合で式は欠席した。
私自身の結婚式も身内だけのものだったので呼んでいなかったし、お金も無かったし、
そして旦那がいい顔をしなかったのが欠席の理由。
この日も、子を預けてだったのだけどしぶしぶ。
冷蔵庫に朝昼の作り置きをし、掃除と洗濯も済ませてはいたけれど、それでも少々ふてくされた表情で見送られた。



久しぶりにスタバに入った。
お祝いの品は楽天で購入したペアマグカップ、一万円相当の品。
喜んでくれて嬉しかった。

キラキラ光る薬指に、幸せそうな従兄弟。
私より一つ年上なのに、何歳も若く見えたしご主人とののろけ話もたくさん聞かされた。
一方、心の中では(今だけだよ)って思う黒い自分もいた。

これから先、お金の事、子供の事、義両親の事、色々色々。



素直におめでとうって喜べない自分が一番残念な人間だ。
でもーこんな私から素直に喜べない風に思われる人間は、きっと心底幸せな時を送っているのだと思う。


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