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逃したタイミング

昨日のお迎え、ものすごく憂鬱な中で体を引きずりボスママを探した。
案の定、教室前ではボスママを取り巻く群れー一番苦手なスネオママがピッタリと横に寄り添うようにおり、まいこちゃんママら数人がぐるっと取り囲んでいる。

ー駄目だ・・行けない・・

意気地なしの私は、盛り上がっているあの輪に入るタイミングを汗ばむ手を握り考えた。
教室から子供達が出て来て、それぞれのママが自分の子供に話し掛けるタイミングしかない。そう思いその時を待った。

さようならの歌と挨拶が終わり、教室のドアを担任が開けて子供達を解放する。
ひとりひとり保護者に引き渡す。
一番乗りに出て来たのはスネオママの子供。教室の中を見るとボスママの子N君がが泣いているようだ。また虐められたのだろうか。
担任が急いでなだめに行き、順番は後回しになった。
ボスママもさすがにおしゃべりよりも泣いている我が子が気になるようで、教室の中からどうしたのかとN君に聞いている。
次々と子供達が引き渡され、我が子も出て来た。

「ママ、遊んでもいーい?」


「うん、いいよ。」


カバンを受け取り園庭に走る子を見送る。
ボスママに話し掛けるタイミングがなかなか取れず気持ちばかりが焦る。
ボスママを除いた群れは、スネオママ中心にまた輪になり始め、ボスママはN君をなだめながら担任となにやら深刻そうに話し込んでいる。
すると教室に入って行ってしまった。
完全に座り込んで担任と話している後ろ姿を見ながら、この日は無理だと諦めざるを得なかった。




自宅に戻り、更に悶々とした時間が過ぎて行った。
気が進まないことを週明けに持ち越したくない思いでいる。今日こそはタイミングが合えばと思う。
なんとなく気持ちがクサクサしてしまいネットショッピングをしてしまった。
最近お気に入りのサイトで、アウトレットの商品を販売している「アウトレットピーク」にはブラックフォーマルが70%で売られていたりでお得感がある。
普段着ならプチプラでも良いけれど、これからも使うであろう晴れの舞台で着るスーツはきちんとしたブランドのものを着たい。
自分が本当に欲しいと思うスーツは正直先日夫に買ってもらおうとした量販店のものではなく、「ナチュラルビューティーベーシック」や「オンワード」「RU」や「MK]のもの。定価で購入すれば5万はくだらないだろうけれど、アウトレットなら結局量販店で購入するのと同じような価格で購入出来る。
特に流行などもないだろう。唯一試着出来ないというデメリットはあるけれど。
サイズ表を見ながら気に入ったものを見つけられた。
しかも1万ちょっとで購入出来た。










その他、アクセサリーなども1000円くらいで元値が8000円だとかのものも多くあり、その割引率はなかなかのもの。
華やかなパール素材のネックレスを購入した。1200円程で購入出来てとてもお得だ。
このサイトは、特に検索するのに割引率高めから検索したり、また人気商品から検索したり、とても便利なのが「カラー」や「カテゴリー」別に検索出来ること。
ワンピースなども、「エレガンス」「黒」「予算いくら~」で検索するとピンポイントで自分が探しているような商品がずらりと出てくるのだ。
今度ゆっくりと私服も探してみたい。









titivateもプチプラ大人カジュアルで好きなサイト。





来週は月曜から卒業準備。
今日ボスママにお礼を言うタイミングがなかったら役員会で言おう。
あと少しーもう少しで終わるのだからと自分に言い聞かせる。

























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ずるい自分

逃げた。
私は卑怯者だ。
嘘をついた。

司会をしなくてはならない役員会で、ドタキャンした。
理由は「子供の熱」でだ。
数日前にとうとう自分にその役が回って来た途端、心臓がバクバクし手に汗を握り、一度は頑張ろうと原稿を作り一人家の中で何度も何度も声に出して練習したりもした。
洗濯物を干しながら、静かな音の無い部屋で暗唱した台詞は、どこかぎこちなく客観的に自分の声を自分の耳で聞くとなんだか妙な違和感を感じ、結局言葉に詰まるの繰り返しだった。


前日には子の熱を何度も測り、具合はどうか微熱はないか、子に煙たがられる程しつこく聞き、それでも元気な子にがっかりするという母親あるまじき行為を繰り返していた。
殆ど眠れない一夜を過ごし、当日の朝ー駄目元で子の熱を測ると37.1℃あった。
発熱は37.5℃が一般的だが、通常6℃台の子だ。しかしこれが何でもない日ならば卒園も間近だし園に行かせたことだろう。
しかし、そこに自身のズルさが加わり、その日は欠席させたのだ。園には熱があるので休ませると言いー役員のメンバーには嘘をついた。
子が38℃の熱を出したと伝え、役員会も欠席するとメールで会長や副会長、卒対メンバーに一斉メールした。
返信が来たのは会長と卒対メンバーの1人、華奢ママからだけだった。


欠席し、安堵したのも束の間。
たいして具合が悪いわけではないから、元気に家の中でダンスをしている子を尻目に激しい自己嫌悪に陥った。
あと少しで卒園、自分なりに消耗するメンバーの中で頑張って来たそれまでがおじゃんになった。
他メンバーに迷惑を掛けたのは勿論のこと、頑張って来た過去の自分の顔にまで泥を塗った。
子の熱は、結局のところ日中に測ると6℃台におさまっており、やはり寝起きの布団から温まっただけの体の体温だったのだろう。分かってはいたけれどそのことで自分の弱さとズルさが浮き彫りになった。


そして、その日の夕方、再度華奢ママからメールがあり、司会はボスママが急遽してくれたとのこと。
あの苦手な彼女にお礼を言わなくてはならない。
それもまた緊張する。
お礼を言った後の彼女のリアクションを想像すると吐きそうになった。
自分で全て蒔いた種だ。
とにかく気持ちが塞ぎ込んでいる。



今日は雨ー、一番に子を送り届け誰にも会わずに自宅に戻って来た。
お迎えの時はそうはいかないだろう。いつも取り巻きといるボスママの元に行きお礼を言わなくては。
朝から夫と子の朝ごはんと弁当を作った以外、家事も手付かずのままだ。
雨を理由に洗濯も掃除もしていない。これからお迎えまでの時間布団にくるまって過ごそう。
ずっとずっとくるまっていたい。
















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ぬか喜び

珍しく機嫌の良い夫、休日のショッピングモールで子の卒園式の為の服を見に行くことになり、お酒も入っていたのか私用のスーツはあるのかと聞いてきた。


「喪服はあるけど、なんかいかにもって感じで。サイズが合わないし入学式もあるからもうちょっと祝い事って感じのスーツがあればなって思ってる。」


「明日ついでに見てみれば?気に入ったのあれば買ってもいいよ。」


「え?でも今月の家計はもういっぱいだし・・」


「俺のポケットマネーがあるから。」



狐につままれたようなーとはこんな時に使う言葉なのだと思う。嬉しいという気持ちよりも驚きというかなんというか半分疑わしいーそれが顔に出てしまったのだろう。


「なんだよ、そんな怪訝そうな顔で。」


「いや、別に。ありがとう。」



そして日曜、近くのショッピングモールへ家族で連れ立った。
子のワンピースや靴は安い店を見つけ、正直夫にそれすら渋られる事を想定しておりへそくっていたのだが、すんなり夫のポケットマネーから購入してくれて、本当に何があったのだろうと疑わしい気持ちがまた湧いた。
それでも、自分用の華やかなジャケットやワンピースなどを見に催事場へ行くと、先程の気持ちよりも浮き足立ったような、久しぶりに夫に自分用の服を買って貰えるのだというウキウキした気持ちがじわじわと湧いてきた。


夫と結婚してからというもの、その「物」を見るより前に「値札」を見る癖がついた。
独身の買い物依存だった頃にはなかった癖。
どんなに小さな雑貨や食品ですらまずは値札をチェックする。
まして自分の服となったらーそれも夫が買ってくれるというのなら、それ以上に価格が気になる。
幾ら位の物なら快く買って貰えるだろうーそんな事ばかり気になり、一通りざっと値札をチェックする。
平均値はワンピースなどが5000円程度、大型量販店ならではの良心的な価格だった。
その中でいかにお得な商品を見つけられるかー


夫と子はそんな私の気も知らずに、売り場から少し離れた所で私を待っているようだった。
主婦になってから初めて購入するスーツ、これからも小学校中学校とで使いたいからスタンダードな物を選びたい。
夫に予算は聞かなかったが、ジャケットとスカート合わせて1万前後のものが理想的だ。
気に入った物があり、試着する事にした。
黒色のツイードジャケットとスカート。
サイズもぴったりでピンと来た。これが欲しいー
価格を見ると、7800円。1万以内だ。



試着室を開けるとそこに夫と子がいた。


「いいじゃん。」


ウキウキしながら脱衣し、夫に商品を渡す。夫はちらりと値札を見て言った。


「これってジャケットだけで7800円?」


「え?スカート込みじゃないの?」


慌ててスカートを見ると、タグが裏地についておりジャケットとは別に5800円するという事が判明した。



「スカートだけ買って喪服の羽織りと合わせれば?」


夫からの提案にげんなりした。
やっぱりーとも思った。すんなり事が進むことなんてある訳がないのだ。今までだってこれからだって。


「スカートはサイズが合わないと駄目かもしれないけど、ジャケットは多少大きくてもいいんじゃないの。喪服っていってもフォーマルだろう?おかしくはないだろう。」


素材がバラバラの組み合わせになってしまう。
しかも痩せた今の体型ではあの喪服はダボっとしていてきっとおかしい。
そして自分のへそくりでそもそも買おうと思っていたスーツ、ならばはじめから期待させないで欲しかった。


欲を言えばバッグもエナメルのものが欲しいのが本音。靴もバッグも黒色のといえば喪服と合わせたフォーマルのものしかない。
華やかなコサージュだって欲しい。
でもジャケットを買うことを渋っている夫を前に、更にそれらをねだる事など出来る訳がない。


すぐ隣の家族連れが、試着室で上から下まで試着した物を購入するのが見えた。
トレンチコートまで。


「靴は買わないでいいの?」


「ああ、そうだ忘れてたーちょっと見てくる。」



同じく子供の面倒を見つつ声を掛けるよそのご主人。それに答える妻ーこんな普通のやり取りが羨ましく自分が惨めに思えた。




「やっぱりー、今度にする。」




悔しい気持ちで一杯の中、夫から値札のついたスーツを取り上げ元の場に戻した。
戻した途端、すぐ傍にいた女性がそれを手に取り体に合わせ、隣にいた夫と思われる男性に意見を聞くのが目に見えた。





「あ、そう。あ、姉さんに聞いてみようか?姉さんそういう服たくさん持ってるし。」


「いや、手持ちであるかもしれないからいい。」


結局いつもそう。
ハナから買ってくれるつもりなんてないのだ。
「そういう服」をたくさん持っている義姉が羨ましかった。
持っているというより、義兄から買って貰っているのだ。値段など気にせずに、毎度毎度セレモニーがある度に。
以前そんな話を聞いたことがある。
入園式だからまたスーツ新調しなくちゃー
卒園式だからパパに新しいネックレスとバッグ買ってもらわなくちゃー

夫は私の為に余分なお金を掛けることは無駄だと思っている。
勿論雨風凌げる家と食べるだけの金は渡されているし、事実養って貰っているのは確かだけれど、それは最低限で遊びがない。
嗜好品や装飾品に妻が金を遣う事は「浪費」だと思っているのだろう。
馬鹿な私は、ようやく諦めることに慣れて来た矢先ー、期待してしまったのだ。



「ママ、お洋服買わないの?可愛いのに。」


子だけは私の味方をしてくれているようだったが、夫がゲーセンで遊ぼうと言うと、すぐにそちらに興味を持ちこの場から離れたそうにしたがった。



「大体、子供が主人公だからな。母親は二の次でしょう。」




夫は鼻歌混じりにそんな台詞を吐きながら、子と手を繋ぎゲーセンへ向かった。
また無駄な小銭をそこに落とすのだろう。
夫の気まぐれにぬか喜び、イライラとモヤモヤが募った休日だった。





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金メダリストに憧れて

ソチオリンピック、夫の帰宅が遅い日はゆっくり堪能出来た。
昔からフィギュアが好きだが、今回は男女共にしびれる演技で日本国民なら誰しも盛り上がったのではないかと思う。

浅田選手の素晴らしい逆転劇ー、彼女の勇気とプロ根性に乾杯したい。





羽生選手のSPは残念ながらリアルで見れなかった。
夫はフィギュアというよりオリンピックにそれ程感心がないようで、ニュースで観ても文句しか言わない。
滅多に人を褒めるということをしないのだ。
浅田選手のSP16位のニュースに対しても散々辛口コメントを言い、どこか気分良さげなのが腹立だしかった。


羽生選手の試合中に身につけていたネックレスが気になった。三角形の黒色の独特なデザインー、なんとなしに見ていたらどこかで見たことのあるような・・
そう、夫が持っているネックレスと同じで驚いた。

夫の持っているものは三角の方ではなく、もう一方のVの字型の金属のもので、多くのアスリートがつけている「ファイテン」のもの。


羽生選手のネックレス↓↓

http://www.phiten-store.com/upload/save_image/M_TG472053.jpg













夫は肩こりが酷く、一時アスリートに評判のこのネックレスをつけていたようだが今は肩こりが解消されて放置されている。
リビングの何でも置き場にテレビのリモコンなどと一緒に乱雑に放り出されており、もう使わないようなので試しに貰っていいかと聞くと、珍しく二つ返事でOKが貰えた。
羽生選手がつけていたなんて言えば、おそらく絶対OKなんて貰えないだろうし、再び彼の中でブームが到来してしまうだろうからその事は秘密。




チタンや水晶に特殊加工を施し電流を流しているとのことで、身につけるだけで心身を本来のリラックス状態へサポートするという。この手の商品は他のメーカーも色々出しているけれど、阪神の金本選手も身につけていると聞き、ミーハーな夫は購入に至ったのだろう。



羽生選手のような金メダリストにはなれないけれど、もっと体がしなやかに動くようになれば子供にとって金メダリストの母になれるかもしれない。






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ほっとする時間

週始めは役員仕事が立て込み、半ばでもう息切れ中だ。
来週の卒業関係の係を集めての会合では、会長らが用事があることもあり、とうとう私に司会役が回って来そう。
毎回派手ママらにそっち関係はお任せして来たのだが、まだ一度も人前でしゃべるという大役をした事がない私。このままで終わる訳が無い。
来週の事を思うと本当に気が重い。また大勢の前でどもってしまうのか・・
物心ついた頃から、人前でしゃべるのが大の苦手だ。1分間スピーチと聞いただけで頭がクラクラする。
1対1で会話するのならまだしも、3人以上になると途端に無口になり聞き役になってしまう私。
昨日の役員会でも、ただの雑談に毛が生えたような会話の中でも、やはり仲良くがっちりしたグループの中で場違いの自分が発言するとなると、途端に心臓がバクバクし出す。
予め話す事を決めて、頭の中で繰り返し、それをそのまま口にする事は容易ではない。
女優になりきれ!と自分を追い込むのだが、そうなるとますますパニック、旗から見たら滑稽で小っ恥ずかしい小演技だ。

この街に越してから、腹を割ってまではいかずとも心の底から楽しく人と会話をした日がない気がする。
引越し前のママ友とは、気を遣ってはいたもののその中に楽しさがあった。
この地では、気を遣い、神経をすり減らし、そしてそれが孤立を生み、なかなかその中で浮いてしまったりする。
どこか孤島ー、人口が極端に少ない1学年に2~3人程しか児童がいないような所に越したいとまで思う日々。
自然溢れる場所で、美味しい空気の中で、エメラルド色に輝く海の音を聞きながらー
夫だって、今の忙しすぎる職場からもっとのんびり時間に融通の利く職場に転職したら情緒も安定して家族に目を向ける余裕も出来るだろう。
私は彼らの為に、家庭菜園をしながら毎日健康に良い食事を作り、穏やかな暮らしの中でもっと日々に感謝する事が出来るかもしれない。
そんな半ば夢物語のような妄想で頭が一杯になる。


仕事帰り、雪が溶け掛かった通りを歩いていると団地のおばあさんに出会った。



「こんにちは。」


「おや、お出掛け?」


「ええ。子供の幼稚園の係で。」



「自治会もあるのに、大変ね。」


「これからお昼?」


「はい、自分一人なので適当に家にあるもので。」



「よかったら、ちょっと貰って欲しいものがあるの。」



言われるままに、彼女の自宅の玄関先まで行くとスーパーの袋に入った小さなタッパーに詰められた何かを手渡された。



「これ、多く作り過ぎちゃったの。お口に合うかは分からないけれど、お昼にどうぞ。」



ちらっと覗くと漬物のような感じ。


「漬物ですか?ありがとうございます。」


「ええ、若い人の口に合うかは分からないけどね。お茶漬けにでもしてくれたら。」



嬉しかった。
お礼を言い、早速自宅に戻りタッパーを開けると懐かしいような香りがふわっと辺りに充満した。祖母の家のような暖かな安心する香り。
ほっとする香り。
その日のお昼は、言われた通りシンプルに冷凍ご飯に緑茶を注ぎ、頂いた漬物をお供に食事をした。適度な塩加減にきゅうりの瑞々しさがたまらなく、ご飯が止まらず2杯もおかわりしてしまった。


世代は違うし、接点も無いーそう決め付けていた自分の視野の狭さを思う。
この地に越して、ママ友との出会いはまだ無いながらもこうした出会いはあったのだ。
おばあさんの笑顔と漬物にほっとする時間が私を癒してくれた。










***

確定申告についてメッセージ下さった方へ

ご助言ありがとうございます。
去年の内職収入は残念ながら38万に満たなかったので申告の必要はありませんでした。
今年は申告出来るくらい頑張れたらとの思いもあるのですが、ライター作業も頑張り過ぎてここ最近少し息切れ気味です。
細く長く続けられるよう、自分をコントロールしながらやっていきたいと思います。
夫には今のところばれてはいません。ばれると貰える生活費が少なくなりそうなので絶対に言えません。
給与明細なども全てフリーメールで済むので、今のところは大丈夫です。
読んでいただき嬉しいです、これからもよろしくお願いいたします。
















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備蓄と消費

雪の影響で物流が止まり、都心にある我が家周辺のスーパーでも食品の在庫が乏しくなっている。
今日は午前中、木曜の雪予報を案じて買い出しに行った。
勿論隣街の激安スーパーへ。
野菜や肉、牛乳などを自転車かごに乗る分大量購入ー、子の幼稚園の弁当も残りわずかで好物を入れてあげたい気持ちもあり、奮発していちごも購入。1パック498円は家計に痛いけれどこれも親心。

帰り際、自転車で駅前を通ると声を掛けられた。
まいこちゃんママだった。
彼女もベビーカーにたくさんの荷物を下げており、買いだめしに来たとのこと。


「たくさん買ったんだねー、OXストアってもしかして隣街の??」


そう言いながら私の自転車かごにあるスーパーのレジ袋を見遣る。
ちなみに彼女は駅前の高級スーパーで購入したようで、その他にもお高いパン屋の袋も下げていた。
そういうチェックのような事、したくもないけれど視界に入るとやっぱり羨ましい。
隣街の激安スーパーでやっとの思いで購入した68円の食パン、先週はパンがどこにもなくそういう時に限って夫が朝食にパンを食べたいと言い出したりして困っていたのだ。



「あそこってやっぱり安いの?一度も行ったことないけど。もやしが19円とか聞いたことあるけどその安さ怖くない?安全面とか。それにわざわざ遠いし面倒くさくない?」



嫌な気がした。
なんだか我が家が家族の安全より安物重視の買い物をしているのかと指摘された気分だった。
そりゃあ金に余裕があれば、いい材料を使ったパンや無農薬の野菜、国産肉を買いたい。しかし我が家の生活費は決まっているしそれ以上オーバーして夫にまたお伺いを立てて追加分貰う気苦労を考えたら、隣街まで労力を使ってでも買い出しに行く方が気楽だ。


「運動しないと、体なまっちゃうし。」


「だって痩せてるじゃなーい。」



彼女はまだ何か言いたそうな顔をしていたけれど、用事がある風を装ってその場を後にした。
自宅に戻り、大量買いした食パン2斤を丁寧に1枚ずつラップにくるみ冷凍保存する。これで今週は一安心ー、夫が食パンの値段を知ったら嫌な顔をするだろうけれど今のところツッコミもない。
週末恒例で夫と共に買い出しに行けば、要らないものまでぽいぽいかごに入れたがる。それもあって先々週からの週末の雪は助かった。
生活費ー、せめて8万くらい貰えたらもっと余裕が生まれるのに。
それでも買いだめした肉や野菜などが冷蔵庫にパンパンになると心の底からほっとする。財布はそろそろピンチだからうまくやりくりしなくては。
ぎっしり詰まった冷蔵庫の中身を前に1週間の献立を考える時間は、私にとってなぜか楽しい至福の時でもある。




























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弁当に詰める想い

夫は毎日弁当を持って行くのだが、そのまま食べずに持って帰ることも多い。
これが非常にストレスで、しかし夫の言い分としては「仕方がない」の一言。
急は誘いだったり、仕事が立て込んで食べる時間が無かったりー色々あるのだ働いていると。
そう言われると何も言い返す事が出来ない。言い返したところで所詮社会も知らない専業主婦に何が分かるのかと言われるだけ。


先週は殆ど手付かずの弁当がリターンするという日々で、だったらもう作らない方が家計の為にもなるしお互いの為にもなるのではないかと問いかけた。


「何?楽したい訳?」


提案すると返された言葉。
昼飯を買いに行けなかったら、そのまま飯抜きで丸一日過ごせというのか?あくせく家族の為に働き、弁当を食べたくても食べられない状況だったり付き合いもある。そういった付き合いを反故すると仕事に影響が出る。わざと食べない訳でも無いー仕方が無いのだと訴えられた。

私が夫の立場ならば、通勤がてらにちょこっとコンビニで昼を買うだろう。おにぎりだとかカップスープだとか。で、もし昼に食べられなかったとしてもカップスープは翌日に回せるしおにぎりだって翌朝に回せる。
しかし、家庭で作った弁当はそうはいかないのだ。そして作った人間を思う気持ちがあれば、食べるか食べないか分からない弁当を品数5品以上で作れなんて言える訳が無い。




「後輩の嫁なんて、子供3人いてパートしてるのに毎日弁当作ってるよ。あなたみたいに文句も言わずに。」



イライラし出すと夫は私に向かって「あなた」と言う。これはもう黄色信号だ。
どうせなら、どこかに中身を捨てて来てくれてせめて食べたふりをしてくれていれば傷つかずにすむというのに。





結局平行線のまま。
今日も手付かずのままかもしれない弁当を早起きして作った。
夫は前日の残り物は食べてくれないし、冷食も食べない。一から手作りでないとならない。それに加えて5品前後のおかず。正直食費だって掛かるけれど、頭を使って頑張っている。お金の事を考えて品数を考えたのなら見栄えなど言ってられない時もある。



「後輩の嫁の弁当、プロ並だよ。ネットのレシピコンテストでなんかのおかずが入賞したらしいし趣味なんだろうな。弁当作りが息抜きらしいよ。いつ見ても美味そうだしバランスもいいし、アイツは幸せもんだよ。」



どの口が言うのか。
確かに私が作る弁当は茶色の面積が多いのかもしれないし、食欲がそそられないのかもしれない。
料理が苦手であっても予算を考えて作っているし、オール手作りで頑張っている。プチトマトは高いからカニカマとかで代用してるのが気に入らないのか。ピックやおかずカップで彩りをごまかしているのが気に入らないのか。


ちなみに今日の弁当のおかずは、おからコロッケと魚肉ソーセージときのこの炒め物、ほうれん草のお浸しと高野豆腐の煮物にきんぴらだ。果たして今日は弁当箱を空っぽにして帰宅してくれるのか。夫が帰宅し、ダイニングに置かれた弁当箱を持ち上げる瞬間はいつも背中に緊張が走る。
一瞬期待しーしかし手に掛かる重みに落胆する。
三角コーナーに朝詰めたままの弁当の中身を放り出す虚しさといったらー夫には想像の余地も無いだろう。
夫にとって、私が作る弁当は愛妻弁当なんかではない。粗末に出来る保険なのだ。
そして、私にとっても弁当に詰めるのは「夫への想い」ではないーただの義務なのだ。







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嬉しい雪の日

今日はバレンタイン、そして週末。
朝からの雪で憂鬱な方も多いだろうが、私はとてもラッキーだ。
園では例年通りママさん達や園児達がチョコを交換したりと浮き足立つ予定だったろうけど、この雪だとさっさと帰らざるを得ない。
今週の天気予報、バレンタイン当日の天気の悪さを願っていたのが叶って嬉しい。


子は、お友達からバレンタイン情報を得たらしく、何度も友チョコを作りたいと懇願されたがスルーした。
可哀想だけれど、その後のホワイトデーだとかを考えると何とも気まずいし、貰ったママさんの顔を想像すると気持ちが進まない。
お迎え時、お友達が楽しそうにチョコ交換をするのを尻目に帰宅するのは気が重いけれど、悪天候のお陰で気持ちが逸れる事を願う。子は雪が大好きだから、雪遊びをしながら帰宅すれば即座に切り替え出来るだろう。


リンドールのチョコとルタオのチョコが届いた。
リンドールを夫にあげる予定だったが、我慢出来ず封を開けてしまった。夫にはルタオの生チョコをあげようと思う。
リンドールのはやっぱり濃厚で美味しい。1日1粒で十分な満足感、これに熱いブラックコーヒーがとても合う。
今こうしてブログを書きながらお茶をしている時間がとても幸せ。
昼過ぎからのお迎えだけが憂鬱だけれど、明日と明後日は休みだから気分も軽い。


今週は卒業関連の役員仕事が立て込んで消耗した。卒園までいよいよ1ヶ月だ。
それは嬉しいのだけれど、小学校の情報がいまいち入って来ないことが不安だ。どちらかと言えば小規模な小学校で、うちの園からは殆どストレートにそこの学区に上がる。先日の入学説明会でも群れが多くて戸惑った。
色々なところで聞く「小学校になったらママ友なんて関係なくなる」というのは本当なのか?
勿論働いているだろうママさん達もその場にいたようだったけれど、それはそれで保育園組の群れが出来ていたように思う。
目を凝らして見てみれば、私のような一人の親もいたのかもしれないけれど・・
調査票の緊急引き取り欄は未だ空欄。
空欄のまま出したらおかしな親だと思われるだろうか?
例えば転勤などで3月に引っ越して来た家は知り合いもいないだろうに誰の名前を書くのだろう?
いじいじくよくよ考え出したら止まらず、そんな自分が情けない。
ただ、毎日の送迎が無くなるのが待ち遠しいーしかしそうなると本当の引きこもり主婦になるだろう。
誰ともしゃべらずとも、毎日外には出ていたのだ。先生には挨拶とちょっとした会話なんかもしてはいた。
団地周りで近所の方と会えば、会釈をしたり。
そういうものとも断絶してしまうのだ。
嬉しいけれど、そうなるとどんどんコミュニケーションスキルが低下していき、終いには声を発する機会も減っていき、他人との関わり方を忘れてしまうだろう。
この雪が全ての音を吸収し静けさを生むように、沈黙が私の全てを包むだろう。
その世界は平穏かもしれないが、より一層孤独に違いないだろう。


















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雪かき

日曜日、一面の銀世界に真っ青な空。
朝早くから、近所中で雪をかく音がこだまする。
団地のような集合住宅ではこのような時、皆で協力しなければならない。

土曜は夜遅くまで出勤だった夫、午前中は書斎から一歩も出て来なかった。
疲れているのだろうと思い、雪かきを手伝って欲しい気持ちもあったが、起きてから頼もうと取り敢えず子と玄関前と駐車場までスコップを持ち外に出た。


「おはようございます。」

「おはようございます。」



外に出ると、その殆どが男性ばかり。そりゃあそうだろう、今日は日曜なのだ。
休みのお父さん連中が貴重な男出として駆り出されるに決まっている。
素敵ママのご主人がせっせとエントランス前の雪かきをしていた。子供はその横で雪だるまを作って遊んでいる。



「ご苦労様です。」

「いえいえ、嫁に尻叩かれまして。」


そう笑いながらせっせと手を動かすご主人、いつもフットワークが軽く買い物やら何やら進んで手伝ってくれるらしい。奥さんは幸せものだ。
他にも、サカイさんやお隣さんのところもご主人が雪かきをせっせとしていて、女性はその中でポツリポツリとあるくらい。その殆どが私より年配の方々だった。

お隣さん、最近奥さんを見掛けないが、そろそろ里帰りしたのかもしれない。そんな事を思っているとふいに素敵ママのご主人が話し掛けて来た。



「今年は小学校同じですね。」


「あ、そうですね。よろしくお願いします。」


「もう色々揃えました?」


「あ、ランドセルくらいは。文房具だとか防災頭巾だとかはこれからで。」


「色々準備も大変ですよね。うちもね、やっと今年はこいつも兄貴になるからもう少し自覚を持ってもらいたいんだけどなかなか。一人っ子期間が長かったもんだから。」



一瞬血の気が引いたー
素敵ママはいつの間にか妊娠していたらしい、冬だしダウンなどを着込んでいるから道でたまに会っても気が付かなかった。また取り残されたー

私が言葉を失って立ち尽くしているのにも構わず、ご主人は嬉しそうにお兄ちゃんになる息子の事を語りだす。
正直何も耳に入って来なかった。夏が予定日だということ、それだけしか入って来なかった。
ただ、我が家の家族計画についてあれこれ詮索されない事だけが救いだった。


「駐車場の方、やって来ますね。」

いたたまれなくなり、エントランスを離れて駐車場の雪かきに向かった。
小1時間程作業をし、一旦自宅に戻った。
体はホカホカ熱くなって、湯気が出そうだった。
玄関で足元についている雪を払っていると、書斎から夫がそろりと出て来て一言、


「あんまり近所で男とベタベタするなよ、みっともない。」


嫌悪感に満ちた目でこちらを見る。
ただの世間話に、嫉妬なのか何なのか?
雪かきを手伝う事もせずに、窓の隙間からずっとこちらの様子を覗いていたのか。


「ベタベタなんて・・ただ挨拶していただけなのに。」


しかし、夫に向けた反論も虚しく、なんだかどうでも良くなってそれ以上口にする気も起きなかった。
その後も、夫は雪かきに出ることもせずに、ずっと携帯をいじったり書斎で何やらパソコンをしたりの休日を過ごし会話らしい会話は殆ど無かった。
子が行けば、それなりに相手をしてくれていたようだが、私と視線を合わせる事をしなかった。
雪かきよりも何よりもその夫の態度がどっと疲れた日曜だった。










***



緊急連絡カードの件、色々とアドバイスを下さった方々ありがとうございました。
多少気が楽になりました。
気負わず、頼める方にお願いしてみようかと思います。








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雪とこたつとスイーツと

今週末も休日出勤の夫。
すっかり働く事から遠ざかった自分は、夫の常に何かに追われているような気持ちが分かるはずも無く、今日もいつもと同じ平日のような休日を家で過ごす。
しかし、妻として、給料をいただく立場として、扶養されているものとしての思いやりは少なからず必要では無いかと思い弁当におやつを渡した。
というよりも、冷蔵庫のおやつを目ざとく見つけた夫。
念願の自分へのご褒美、無印のバウムを忍ばせていたのが見つかったのだ。


「何これ、買ったの?」


そう聞かれて途端に焦り、あくまでも家計から出したものではなく自分のお金から出したものだと伝えると、それでも面白くなさそうな夫の態度に口からつい出た台詞だった。


「明日も休日出勤で大変だろうと思って、おやつを持って行ってもらえたらなって。」

そう付け加えると、子供のように夫の機嫌は良くなった。見つかるような所に置いておいた自分が悪いし、2本買っておいて良かった。
1本は夫に、もう1本は子とおやつに半分ずつ分け合って食べることにしようと思う。
夫は私達に土産を買って来てくれることは殆ど無い。
夫が帰宅するのは殆ど深夜、たまに甘いプリンやコンビニスイーツを買って来てもそれはあくまでも自分用。
せめて子の分くらい買って来てくれてもいいのにと思う。
しかし、子が就寝しているのだから買って帰宅したところで子の喜ぶ顔も見れないのが物足りないのだろう。その証拠に子が起きている時間帯に珍しく帰宅する時は子の分も買って来たりする。



話が脱線したが、先月のライター内職は目標を達成出来たのだ。
だからご褒美に早速無印へ行った。お目当てのちくちくしないタートルにバナナバウム、アーモンド掛けチョコバウムも購入した。
久々にネット以外の買い物。嬉しかった。

それから先程お取り寄せもしてしまった。昔から北海道のルタオが大好きで、ここのチーズケーキは勿論、生チョコも好き。デパートの北海道展があると、「ルタオ」と「六花亭」「ロイズ」の御三家は必ず購入しに立ち寄った。
ルタオと言えばフロマージュ、そしてロイヤルモンターニュ、口溶け豊かにふわっととろける。夫にリンドールのチョコを買ったばかりなので迷いつつ、ロイヤルモンターニュ3種類にまああるのアソートを購入した。
専業主婦の身で贅沢だけれど、人付き合いに金も使っていないし内職のお金での自分へのご褒美。
私はいつもそう、倹約していてもつい何かの拍子に金をどんどん使ってしまう傾向がある。特にこんな寒くて雪の降る外に出られない日に、無償に甘い物が恋しくなるのだ。


お金がもっとあったらなと思う。好きな時に誰にも気を遣わずに使えるお金。
やはり子が小学校に上がったらパートでもすべきか。自分に何が出来るだろう。


窓の外に雪がチラつく中、子と一緒に暖かいこたつに入り、暖かいお茶とバウムを頬張る。
至福のひとときだ。
団欒のこの時間、働くようになったら明らかに少なくなる。
そして、今この6年間少しの育児を振り返り、子と共にべったりとおやつを食べたり遊んだり悩んだりした時間は私の人生の一番キラキラしていた時間だ。
専業主婦という自分の肩書きに悶々とした時期があった事も事実だけれど、今は納得しているしこれで良かったと思っている。悔いは無い。


甘いものを体内に入れると、くさくさした気持ちもふわっと和らぐ。
大事に5等分したバウムを2つ、3つは子にあげた。
子が3つめのバウムを一口食べた後、


「はい、ママもあーん。」


そう言いながら私の口元に近づけた。
幸せってこういう事、雪が積もったら子と一緒に小さな雪だるまを作ろうかと思う。












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入学説明会

昨日は入学説明会だった。
就学児検診は親子一緒だけれど、説明会は保護者のみの参加だ。
行く前から気が重く、それでも会に集中するのだと自分に言い聞かせ奮い立たせて学校へ向かった。
集合時間よりだいぶ早く着いてしまい、私はなんと2番目だった。
私と同じような1人の母親がおり、受付をしながらも横目でそれを見て安堵した。
その人と少し間を空けて同じ列に座るーこういう時積極的な性格ならば声を掛けたりするのだろうか。
しかし人見知りの自分には無理な話だ。

集合開始時間になり、続々と受付には保護者が並び始めた。
勿論知った顔も。ボスママの甲高い声も聞こえる。そちらを見ないように予め配布された資料を読む。
空いていた席が徐々に埋まる。
私の隣には仲良しグループが、それでもそれを挟んだ向こう側に先程の同じ1人で来ている母親がいるのだから孤独感はそれ程感じずに済んだ。


どうやら各幼稚園組同士で群れているようで、卒園諸々の話だったり内輪話に花を咲かせる保護者達。
孤高の人の姿も見え、Yちゃんママ達と同じ群れにいる。


「お疲れ!」


「あー、おはよう!来ないかと思ったよー。」


先程1人だった女性が奇声を上げる。すぐに空いていた隣の席を声を掛けてきた知人とやらに勧めていた。
途端に孤独感が自分を襲った。


同じ団地の素敵ママー、華やかな輪の中に彼女の姿は一際目立っており、こちらから声を掛けることなんて出来ないでいた。ただ、離れた席でいて良かった。気がつかない振りが出来るからー1人きりだということを知られずに済むから。


説明会が始まり、校長の挨拶や学年主任の挨拶、また諸々諸手続きの事やPTAからの話など、会は滞る事なく2時間程掛けて行われた。
園時代と違って、小学校は金もさほど掛からないのが家計には有難い。聞き漏らしの無いようー注意深くメモを取りながら話を聞いていると、「緊急連絡先カード」というものの説明が始まった。
それを聞いて、途端にまた心配事が増えた。
児童に何かあってお迎えが必要な時、家族に連絡がつかない時、代理の知り合いを立てるというもので、殆どは友人や知人の名ー近所で付き合いのある人の名を記入するらしい。しかも最低2名書いてくれとの事。
途端に困惑した。誰に頼めば良いのか・・
近所だったらー素敵ママに頼むべきか。図々しいと思われないだろうか。
あと1人は、まいこちゃんママに頭を下げるべきか。
ボスママの群れの中にいる彼女の後ろ姿を見る。しかし自分の中でのくだらないプライドもあり、先日のメールで嫌な思いをした出来事が彼女への依頼を躊躇させる。

その他にも、1年生のうちは登下校は近所の誰かと一緒にさせる事を学校側は勧めて来た。
勧めるだけで、登校班を作ってくれたりなどのお膳立ては無い。
保護者同士、顔見知りの中でお友達と登校させる習慣をつけるようお願いされた。



上記の2点ー4月までにどうにかしないとならない。
ママ友がいない不便さを直に感じた。こういった手続き事にまで影響するとは思わなかった。
暗い気持ちのまま、説明が終わり学校案内になった。
ぞろぞろいくつもの群れが学年主任の後を追う。私はなんだか気分が優れず、またこれ以上1人きりに耐えられず、兄弟が既に通っている保護者ー、学校案内の必要が無い保護者に混じり校内を後にした。


背後からチャイムの音が聞こえ、給食のアナウンスが流れる。
誰とも会話をせず、門に向かうと用務員と思われる人から挨拶された。


「お疲れ様です。」


「さようなら。」



その日、家族以外に向けて発したその言葉は、寒さのせいなのか語尾が震えていた。






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被害妄想

週明けの園は本当に気が重かった。
周囲の視線が怖かった。
しかし、クラスは学級閉鎖する程感染者はおらず、そのうち他の子がインフルを発症したとやらでそちらの話でもちきりのようだった。
とうとう都内ではインフル注意報が出たとの事、手洗いうがいを徹底しなければ。


私の事など誰も気にしていない、そう思いながらも被害妄想と自意識過剰さが自分を苦しめる。
鈍感力を持ちたい。


そして次から次へと心配事が沸いて出て来る、明日は入学説明会。
ものすごく憂鬱で、今日は役員会もなく子が園にいる間はフリーだというのに自分の時間を楽しめずにいる。
何を着て行こうか、何時に到着しようか、早すぎるのも遅すぎるのもどちらも一長一短がある。
誰かと誘い合わせて、など無理な話。
理想は、1人で行きながらも途中で知り合いと出会いそのまま合流という流れだけれどそれもうちの園の中で叶いそうな相手はいない。
おそらく皆、どこかで待ち合わせてから学校へ行くのだと思う。


同じ団地内の素敵ママ、小学校は同じだから明日も会うことになるだろう。
社交的な彼女だから、きっと取り巻きも多いだろう。
そして、私が1人だということ、それがバレたらもう立ち話さえしてくれなくなるだろうか。
これも被害妄想、本当にこの癖を直したい。




明日が憂鬱過ぎて、無駄にシュミレーションばかりしている私。他所から見たらどんなに滑稽なことだろう。
1人が恥ずかしいのだ。
1人でいる自分を周囲がどう見るか、そんなことばかり気にしている。
もうとっくに誰もが私に親しいママ友がいないということは知っているというのにだ。
これからの新しい出会いに、今の自分のこの状況が水を差すということ、それを恐れているのかもしれない。









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まじめ

子供の頃から「真面目」だと言われて来た。
小学校から中学ーそして高校の担任達から、必ずといっていい程個人面談で言われた褒め言葉。
母は喜んでいたが、私は嬉しくはなかった。
それはきっと、真面目な自分を好きになれなかったからー型におさまった、面白みも無い無難に事をこなす自分が。
通信簿でも、成績欄とは別に書かれるメッセージには、お決まりの「真面目だが大人しい」という言葉。
褒め言葉なのか、それともそれしか取り柄が無いということなのか、同級生の「積極的で活発」「クラスを和ませる」「優しく思いやりのある友達思いの性格」と書かれた言葉の数々が心底羨ましかった。


夫が私と結婚したのも、「真面目」な私だからだろう。
言われたことを従順にこなし、日々に何の疑問も抱かずただ淡々と生きていくーそんな風に見えたところ。
今日の午前中ー、役員会で言われた言葉。


「OOさんって本当真面目だねー、普通ここまでやらないよ。」


頼まれていた保護者向けの説明資料ー、いくつか案があった方がよいと思い3案ほど作成して会長に見せたのだ。
会長曰く、去年の丸写しで良かったのにとのこと。
他のメンバー達がこちらを見て笑っているような気がして、耳まで真っ赤になった。
こういう事が昔からよくあって、色々と指摘されるのが怖いから最善の注意を払った末に空回りしがちなのだ。もっと適当に肩の力を抜いて業務を遂行出来たらと思う。


「これじゃあ時給払わないとねー」


そう言ってまた会長が笑った。
勿論イヤミとかではなく、暖かい笑顔で。


自治会でも言われたし、そうでなくても色々な所で言われてきた私という人間を示す「真面目」という言葉。
もっと面白い人間になりたいーそう思ってお笑い番組を無理して見たりした時期もあった。でもどこが楽しいのかさっぱり分からずただ芸人達の騒がしさに臆するばかりだった。
私は真面目というよりは臆病な人間なのだ。人からどう思われるか、嫌われはしないか、目立ち過ぎないように迷惑を掛けないようにと心を配る。
そういった心が真面目な行動に繋がるのだと思う。


それでもー、時々何か大きな衝動に駆られたいような気持ちになる事がある。
非現実的な何か。
危険な感情が自分を支配しそうになると、子の事を思い出すようにしている。私という風船の紐を握っていてくれる我が子だ。



満たされない想いの原因は自分でもよく分かっている。それに、違う視点から見たらきっと贅沢な悩みだとも思う。
世の中にはもっと不幸な人やその日暮らしの人がいるのだ。
こうして暖かな部屋でパソコンに向かい持て余した気持ちを吐き出せていること自体、実際本当のところ困ってはいないのだ。



夫に届いた年賀状ーお年玉シートの当選番号を確かめるついでにちらっと見た職場関係の葉書。
その中の1枚にあった意味深なメッセージにハートマークを認めてからというもの心がざわついている。
たかがハートマークだ。
若い女性ならば携帯メールの絵文字感覚だろう。
それでも、その女性がきっと去年のホワイトデーに夫がプラダをプレゼントした娘だという直感が私を捉えて離さない。
悶々としながらも、眠れないでいる日々。
真面目さが鬱陶しいとさえ思う日々。




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バレンタインの準備

今年もバレンタインが近づいて来た。
私にとってバレンタインはお中元やお歳暮と同様、嫁として娘としての気遣いを問われる行事。
例のごとく、夫から準備を依頼された。
今年は仕事が忙しく、夫もデパ地下に行き下調べをしている余裕などないらしい。義実家はセレブなので美味しいチョコレートを用意しなくては。
予算は5千円程、色々調べて昔職場の人から1粒頂いて衝撃を受けた「リンツのリンドール」にする事に決めた。その中の「リンドールミルク缶ギフトボックス」で丁度5千円ピッタリだ。
夫に一応サイトを見せたらOkサインを貰えた。
リンドールのチョコ、トリュフを口に入れると中から柔らかなガナッシュが溶け出すあの何とも言えない風味。今でも舌が覚えていて、無償に恋しくなった。
チョコレート好きの私、明治などの板チョコでも十分なのだけれど、独身の頃には自分へのご褒美と称して会社帰りのデパ地下でデメルやオッジなど様々なチョコレートをバレンタイン時期に義理チョコと共に購入した。
実母が甘いものに目が無いので、土産にスイーツを持って帰ると大喜び。その顔を見るとなんだか不安定だった心も安心したあの頃。
買い物依存症もそうだけれど、給料の大半を家族ー主に母への土産に費やした。
機嫌が悪かった母も、都内デパ地下のスイーツというだけでご機嫌になり家庭内の殺伐とした空気も一瞬和らぐのだった。
義父へのチョコレートと共に、実父と弟へのチョコレートも購入しなければならない。母が楽しみにしている。
障害のある弟へー、嫁に行っても子供が出来ても気に掛けているのだーそのようなポーズを取る事で母を安心させる事が出来る。
価格的に痛かったが、これは自分の小遣いから出した。
予算は2人合わせて5千円、2千円の「リンツチョコレートコレクション」と「トリュフコレクション」だ。
そして夫へー自分も食べたいのと、義父に送ったものがどんな物か知らせる為にも父に送るのと同様のチョコレートをセレクトした。これも勿論自分の小遣いから。何もしないときっと不機嫌になるだろうと、喜んでくれるだろうかーと淡い期待を抱きながら。


チョコレートはリンツの物もそうだけれど、スイスの物に限る。
コストコなどでも安く売られているらしいが、一部アメリカ産の物も出回っているらしく原産国をいちいち確かめなくてはならない。同じリンドールでも味が全く違うと以前聞いた事がある。
本店からの購入ならば安心だ。スイスでの原材料を使用したコクのあるまろやかな味わいを保証してくれるだろう。


バレンタインの仕事が終わり、一安心。
今日も休日出勤の夫、そして病み上がりの子と引きこもってまったりと過ごしている。
これから冷蔵庫に忍ばせてある明治の板チョコを使ってドーナツでも作ろうかと思う。










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