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年始の準備

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年始は義実家に訪問する予定だ。
正直憂鬱、また手持ち無沙汰な時間を過ごすことになるのは必須。台所仕事も出来ず、だからといって子供達はもう大人がついて見る程の年齢でもなく、義姉達の中にも入って行けず行き場のない時間ー

毎年お年賀には、夫が選んだ酒と諸々を持参する。そしてお年玉。今回はポチ袋を手作りしてみようとネットで検索すると、色々なタイプのものがダウンロード出来るようだった。
何かに使えるかもーと取ってある包装紙や折り紙などで簡単に出来るポチ袋を、姪や甥の人数分作成し、ついでに元旦に使う箸袋も作成した。
子と一緒に作業したので楽しかった。好きな用紙を選び、型紙通りにハサミを入れ、糊で留めるだけの作業。単純と言えば単純だが、なんというか達成感があった。

金を出せば何でも手に入る時代ー、だからこそ多少の手間暇掛けてゼロから何かを生み出すことは、意識しないとする機会もない。
ポチ袋一つに大げさかもしれないが、そんな風に思った。

年賀状の作成も終了した。相変わらず夫の分が殆どで私の分は数える程。少ないながらにも、一言メッセージには気持ちを込めて丁寧にペンを走らせた。家族写真は夫がバイクの後ろに子を乗せて(勿論停車している)いるもので、私は今回うつらなかった。

その他に、正月用の食材はクリスマスが終われば一気に高騰するので買いだめをした。かまぼこなども1000円単位の物しかスーパーに並ばなくなるので、その前に安い物を購入し保存しておく。
また、すきやき肉や魚介など、冷凍出来るものは事前に買い全て小分けにして冷凍。
夫が留守の間に買い物は済ませておきたい。夫と行くとあれもこれもと買い物かごに放り込み、1度の買い物に万札が何枚も飛ぶことになりかねない。
正月くらいー贅沢をしたい。一方でそう思う気持ちもないことはない。
夫からは、12月と1月に関しての生活費は少々多めに貰っているのだ。しかし、結局のところ夫の酒代やつまみ代に消えていくことが多いので、ぐんと食費がアップ出来るわけでもないのが事実。そして、それをそのまま夫に伝えまた金を要求するのもしんどいので、常に頭ではひっきりなしに電卓が叩かれているという有様だ。
予算内で作るおせちは正直地味で、夫にも子にも受けが悪い。しかしどちらにしても残すのだ。形だけのおせち。夫はおせちが嫌いだし、ならば上等な肉ですき焼きをしたいと言っているのだからここはカットしても良いところだろう。


大掃除も大方終わり、カレンダーを2015年のものに張り替えたら年始の準備もおしまい。毎年恒例のデパ地下めぐりは今年は行くのだろうか?夫とはまだ冷戦状態のままーこのままで年越しするのは子に申し訳ない気持ちがわいてきた。
心の底では、今年も無事家族が健康に過ごせたことに感謝、そして来年もまた実りある1年になればいいと願うのにー






























***



今年も’’隣の芝生’’をご覧いただきありがとうございました。私のはけ口にお付き合い下さり感謝しております。皆様お元気で新春をお迎えになられますように。


seline



***








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雑巾シャツ

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生まれた時から、足を鎖で縛られた象は、突然鎖を外されたところで逃げ出す法も分からず、ただその場に立ち尽くすと聞いたことがある。


私も夫と結婚し、独身時代のような自由は奪われたが、しかし安定を手に入れたのも事実。夫の方から離婚を申し出られたら最後だが、そうでもない限り死ぬまでずっと連れ添い、食うものや住む処に困らず、安穏と暮らして行き年を重ねていくのだろうとぼんやりした頭で思う。

ツーリング仲間と忘年会から新年会で忙しそうな夫、仕事納めと共に年越しツーリングに行きたいと言い出したのだ。年末年始は家族で過ごすものーそう思っていた。義実家に行くのは憂鬱だがそれは嫁の仕事ー、夫は家族サービスが仕事。例え実務的に家事育児を手伝わずとも、ただそこに居るだけでサービスでもあるのだ、子にとっては・・
しかし、夫はそう考えていなかったらしい。それまでは特に外に出る趣味もなかったから家にいただけー


「ツーリングって・・他の人は帰省とかしないの?そんな家庭持ってない人がやるようなことー」


話終わらないうちに、大きな溜息を大げさにつく夫。

「毎日毎日毎日しんどくても仕事頑張って、たまの休みくらい好きにさせてくれよ!グチグチケチ付けられたらたまらない。皆、嫁子供は喜んで送り出してくれるって。実家でのんびりでもしてくればいいだろう?」


「ー・・実家って・・あなたの実家には行かなくていいの?」


「そんな何日も行く訳じゃないよ。2日には帰って来るんだからさ、初日の出見たらすぐ戻るって!3日にでも行けばいいだろう?」


「パパのいないお正月なんてー、OOが可哀想。仕事なら言い聞かせられるのに、遊びを優先するなんてー」


「は!?遊び!?違うだろう。ゴルフの接待と同じだよ。仕事関係と行くんだからさ。仕事を円滑にする為にはこういう交流が必要だって分からない?だから家にずっといる人間と話していると疲れる。視野が狭いわな。自分軸でしか物事を考えられないんだから。OOに変なこと言うなよ、俺は仕事で留守なんだ!分かった?子供に嘘言われたらたまらんよ。」



それからは冷戦状態だ。夫はへそを曲げ、私も沈黙を守っている。子だけがどうしたのかと言わんばかりに困り顔。居た堪れなくなったのか、大晦日と元旦を留守にする侘びなのか分からないが、今日は朝から子を近くの遊園地に連れて行った。私は誘われなかったし、そんな状態でレジャー施設に行く気分にもなれず、いつものように淡々と家事をすることに専念している。


子はきっと、帰りには好きなおもちゃでも買って貰い言いくるめられるんだろう。つい一昨日サンタからプレゼントを貰ったばかりだというのにー。ただの父親の都合で物のありがたみを分からない子に育っては堪らない。
イライラする気持ちをどうにも抑えられず、夫の脱ぎっぱなしのシャツで洗面台を拭いた。夫が汚した洗面台ーびちゃびちゃにぬかるんだ汚いそれを夫の何万もするシャツでゴシゴシとー


いくらか気が晴れ、そのシャツを洗濯カゴに放り込む。
こんなことでしか憂さ晴らし出来ない自分ー、経済的自立さえしていればもっと言いたいことが言えるのかもしれない。でも今の私に出来る精一杯の反抗がそれだったのだ。






































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かるた作り

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今年のクリスマスは家族でのみ。
結局子供同士のクリスマス会はお流れとなった。
あれから、Dちゃんママからの返信で、クリスマス会は来られないとの断りがあった。インフルエンザに掛かってしまったというのだ。他の子供達も微熱があったりと色々で、勿論都合が悪かったり遠慮してだったりあったのだろうけれど、とにかく全員来られないとのことだった。

「残念だったね。」

子に、Dちゃんママから来たメールを見せると、がっかりしたものの納得はしてくれた。子の学校は学級閉鎖にならなかったものの、ちらほらとインフルAに感染した生徒が出て来て、しかし蔓延する前に冬休みに突入したのは幸いだった。

結局予定していた日程は、また子と2人きりになってしまった。あれこれ準備をしてしまい、また紙皿などもクリスマス仕様のものを買ってしまったので、他に使い道もなく勿体無いことをしてしまった。
来年こそー、使えたらいいなと思う。

3人でのクリスマスはつつがなく終了した。とはいっても夫は私がこの日の為に作った料理をいつもの様に表情を変えることもなく食べるだけ。子が喜んでくれたのは嬉しかったけれど。
夫が一番嬉しそうにしていたのは、自らセレクトしたという限定ものの5000円はするだろうクリスマスケーキだ。ポケットマネーから出したというそれは、確かに普段口にする物とは違った高級な味ー私の作った庶民的なクリスマスディナーとは不釣り合いな代物だった。
一晩でなくなる夫の自己満足のケーキ。この5000円で何が出来るだろう?ー折角の夫の好意を咄嗟に頭の量りに掛けてしまう自分の貧乏臭さが嫌になった。
しかし、今年は穏やかにその日を迎えられたので良かったと思う。


クリスマスが終了し、暇を持て余した子と出来る色々な遊びを考えた。
去年だかは手作りですごろくを作ったので、今年はかるたを作ろうかと提案した。
「あ」~「ん」までの文章を作り、それに絵を付ける。我ながらいいアイデアだと思った。子に文章を考えさせれば、ちょっとした国語の勉強にもなる。
絵は、私も一緒に描いてみる。

子の想像力は面白く、大人では考えつかないようなユニークな文章を次から次へと書き出している。学校でもこういった能力を発揮出来ればいいのにー、言いたい気持ちをぐっとこらえて子を褒めた。


「OO、面白い文考えたね。こんなのママ思いつかないよ。パパに見せたら驚くと思うよ。」


子はまんざらでもないような嬉しそうな表情をする。
そしてまた、次から次へと思いつくままノートに書き出す。褒められれば伸びるタイプなのだー子供というものはどこまでも健やかな単純さを持つ。

師走に入り、あっと言う間に新年まで1週間を切ってしまった。この調子で行けば、正月もあっという間だろう。少しずつ進めている大掃除も終えなければ。
すっきり整えられた部屋で、子と共に作ったかるたをしながら、正月はのんびり家族で過ごせたら幸せだ。

























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呪縛

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実家から着信があった。
少しして、メール。親戚関係のゴタゴタだ。
出先だったのだが、それを受信した途端に早く帰宅して電話をしないとならないような気がして、バタバタと子を急かしながら買い物を済ませて自転車に乗り込む。
信号待ちで、また携帯を確認ーそう何度もメールが来てるわけでもないのに、いちいち確認せずにはいられない。早く掛け直さなければー

家に到着し、食材などを冷蔵庫に放り込むことすら出来ないままー、もう4時を回っていたが洗濯物を取り込むよりも早く実家に電話を掛ける。
子にはその間ゲームをさせておく。テレビでも良いのだが、ゴタゴタの話を聞かれては困る。
縛られているーいつになっても小さな娘のように、母にがっちり縛られているのだ、40にもなろういい大人が。

「もしもし。」


ワンコールで母が出た。そして待ってましたと言わんばかりに、そのゴタゴタをまくし立てる。興奮気味で、受話器越しだというのにつばが耳に掛かりそうな勢いで。
要約するとー、2年ぶりにふらりとある親戚が遊びに来たとのことだった。手土産を持って。それだけのことなのだが、母からしたら、「何を今更」なのだそうだ。
その親戚には、以前金銭問題で色々と迷惑を掛けられており、まだ実家が裕福だった頃にはいくらか用立てたこともあった。色々世話をしていたのは事実なのだが、あまりにも不義理なので縁を切ったというのが数年前に母から聞いた話。
しかし、縁切りした後でもウンともスンとも行ってこない親戚にイライラしていた母。遠い噂で羽振りが良くなったと聞いて尚更のこと機嫌が悪くなり、最近でも私に会う度に、「せんべいのひと袋でも持って普通挨拶に来るでしょうが。」と憤っていた。
そして、実際彼女の希望通り親戚が顔を出したというのだ。
普段、人との交流がない母にとって、その親戚が自宅に来たというのはお祭りのようなもの、それも何年ぶりなのだから(厳密に言えば遠縁の葬式以来)オリンピックさながらの出来事なのだ。

最初の10分間話を聞くと、それからは同じことを言葉を変えてのリピートだった。親戚は結局家に上がり、30分程滞在したのだそうだが、丁度掃除を終えて部屋も片付いていたから良かったと満足気。
母は、人からどう思われるかを異常な程気にし、また誰かから指摘されることを恐れる。私はうんうん聞きながらも、母がかなり高揚しているのを感じ取り、なんだか哀れに思った。
人の出入りが極端にない実家ーだからこそちょっとした来訪に大騒ぎ。そしてそれがとてつもなく寂しく思えたのだ。

底なしの孤独ー

あと何程の寿命なのだろう、もう働き社会に出ることもないだろう、エンディングノートを買ったと聞き、何と答えて良いのか分からなかった。
自分の葬式には誰も呼ばないでくれと書くとのことで、それは書かなくても誰も来ないのではないかと心の中では思ったが、勿論口には出さないでおいた。

「煩わしいのよ、何もかも。」

いかにも自分の周囲にあれこれ人が集まり、それが煩わしいというような口ぶりだが、彼女の周りに人はなく、一体何が煩わしいのかさえ分からない。
友達も仲の良い親戚やご近所もない、閉鎖的な世界の中でどんどん視野が狭くなっている。しかし強気で自意識過剰な性格が、妙な自信を彼女に持たせている。

「私は一人でいたい。一人がいい。」

さも、周りは一人でいさせてくれないが、自らが一人を選択しているのだと言わんばかりにー
不平不満に埋もれたまま、残りの余生を過ごす母が哀れで、また娘として力になれない自分が非情にさえ思えた。本来なら実家傍に家を構え、ちょくちょく顔を出す。自転車で行ける距離ならば、週に2~3回様子を見に行き話し相手になってやれたかもしれない。
母が偏屈で扱いにくい年寄りになったのは、もしかしたら私のせいなのかもしれない。私が家を出たからー

そして気が付く。まただ。これこそが呪縛だと。
母にとって良い娘、親孝行な子供になろうとするー、自分の意思はどこかに置いて。母のお気に入りになることが心の安定に繋がっていたあの頃。
結婚し、そういった関係性も薄らいでいたはずなのに、何かの拍子に顔を覗かせる。そして、母に会いたくなる。会おうと言う。そして後悔するー、その繰り返しだ。

未来の自分を母の中に見ているから優しくしたいのか?自分が後悔したくないからなのか?母の声が受話器から漏れ、ゲームをしていた子がこちらを見る。
その視線と外の暗闇の中で揺れる洗濯物、ダイニングに放ったままの食材と、夕飯の時間に近づく時計の針。それらに急かされながら、ただ人形のように受話器に耳を傾ける私がいた。






































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自宅学習

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学校に上がって初めての冬休みー
子も小学生ともなると話が通じるようになり、いつも日中孤独に過ごしている私にとっては話し相手が出来る唯一の時間。いつもは静まり返ったリビングも、子がいるとぱっと明るくなり心も体も暖かくなるような気がする。
夏休み同様、休みの間のタイムスケジュールを作成させた。
毎日の習慣ー、朝のラジオ体操、朝ご飯に身支度、家の手伝い(今は大掃除の手伝い)、午前は宿題のドリル、昼ご飯を食べた後は、買い物など外に出ることもあれば、2人でお菓子作りや工作などをして過ごすのは夫のいない休日と同じこと。

宿題は、夏休みに比べたらあっさりしたもの。ドリルに書き初めと読書くらい。
なので、比較的すぐに終わりそうだ。しかも我が家は双方の実家に帰省することもないので、時間はたっぷりある。宿題の他に、子が2学期不得意としていた分野を徹底的に復讐させるつもりだ。
子は、私に似て算数が苦手なようだ。計算は出来るのだが、図形などが絡む文章問題は特に弱い。ネットで無料ドリルをプリントアウトしたので、1日数枚ずつでも出来たらいい。

子が通う学校は、都内でもレベルが高く、難関中学に合格する生徒を毎年何人も輩出している。まだ1年生ーしかし授業内容を見てみるとなかなか難しく、1年生ながら既にダブルで塾通いをしている子供達も多くいるとYさんから聞いたことがあった。
Yさんも、もうそろそろ転勤かもしれないと言っていたが、もしまだ数年ここで暮らすことになりそうなら子供を塾に入れるつもりだとも言っていた。


低学年のうちは自分が見る。その気持ちは今も揺るがない。正直毎日の宿題と復讐をつきっきりで見るのは大変だが、一人っ子の利点はこういうところにある。たっぷりマンツーマンで誰にも邪魔されず面倒を見てあげられるということ。外注は楽かもしれないが金がかかるし、子とのコミュニケーションの時間が削られてしまう。2学期に入り、宿題の量も増え、また内容も濃いものになったので、子が寝た後にライター作業をしていた時間を子のドリル作りなどに充てることもしばしば。しかしいずれ高学年になれば私の方でもお手上げになってしまうかもしれないー今のうち。出来るうちは出来るだけのことをしてやりたいのが親心というものだ。


冬休みの学習は、クリスマスやお正月などのイベントがある分、メリハリをつけて行いたいと思う。勉強も大事だが、子供は風の子。基礎体力を付ける為の縄跳びやマラソン、また季節の行事を愉しむことを知って欲しい。
今夜は冬至ー
夕飯は子と共にかぼちゃのスープを作り食べ、柚子風呂に入り体の芯まで温まりたい。
































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年末の慣習

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年末の慣習と言えば、色々楽しいことが目白押しだが面倒なことに「大掃除」が主婦の頭の大部分を占めるのは常のこと。ただ楽しいイベントを過ごすだけの子供達や独身者とは違って、この月こそ年で最も主婦力が試される時期なのだ。

昨日は大掃除の計画表を立てた。
空白の手帳が埋まるこの時期、普通なら忘年会やクリスマスに向けてのイベントなどで埋まるそれも、私の手帳は家仕事のみ。
しかし、これが案外役立つ。
ちなみに、今日の予定は「カーテン丸洗い」「靴箱の整理と断捨離&雑巾がけ」、それから出窓の掃除だ。
出窓は主に網戸の掃除を重点的に行う。本当なら一気に全窓の分してしまいたいのだが、スタートダッシュで息切れすると後が続かない。
天気が良い日は、窓全開にしないと出来ないような掃除をする。なので今日は出窓なのだ。
ブラインドも、普段はハンディモップでささっとはたいているだけなのだが、今日は重曹を使い徹底的に磨き上げる。重曹は、部屋の至るところにジャムの空き瓶に入れたのを置いてある。
気が付いた時に、さっと使えるのが便利。
冷蔵庫の消臭にもなるので、万能選手だ。
カーテンも晴れた日にしか洗うことは出来ない。年に大掃除以外にも何回か洗っているのだが、やはり年末には洗いたくなる代物だ。
靴箱に至っては、私の物を3分の2程捨てた。その殆どが、OL時代に履いていたヒール靴や ブーツなど。ダイアナやMK、卑弥呼のもので、数万円したものもあったので捨てるのをためらって今まで取っておいたのだが、もう使うこともないだろう。
これで私が無駄に使っていたスペースを、子の靴を置くスペースに充てることが出来る。
夫の靴も、殆ど履いていない革靴や運動靴、それにブーツなどわんさかあったが、勝手に捨てるのは怒られる。半ばコレクションと化しているエアマックスはほぼ新品のまま靴箱に収まっている。スペースも限られているのだから程々にして欲しい。
子の靴も、サイズアウトしたものは捨てた。一度しか履いていない入学式や七五三のセレモニー系のものは「もしもの時用」に取っておいた。まだこの期に及んで、2人目を諦めきれていないのだと気づくー
さっぱりと拭いた靴箱に、夫の靴が15足、子の靴が7足、私の靴が5足に収まって、玄関先に散らばっていた夫の運動靴や長靴なども、全て靴箱に収納出来たのですっきりした。


子も小学生になったので、自分の身の回りの大掃除は手伝わせるようにしたい。おもちゃや本類の断捨離、また拭き掃除など。
上から下への順序での大掃除ー、天井などの高い場所から順に綺麗になっていく作業は気持ち良い。
我が家は夫の手伝いが皆無なのと、また夫が休日にガタガタ掃除をすると落ち着かないと言われるー(しかし最近では専らバイクで外出しているので助かっているが)ので、平日の日中時間しか掃除に当てることが出来ない。

取り敢えず、手帳の「カーテン丸洗い」に棒線を引くと、小さな達成感がわく。受験勉強で、完璧に暗記した英語の単語を棒線で消したあの達成感を思い出す。
今週末は雨模様なので、簡単に昼ご飯を食べたらもうひと仕事頑張ろうと思う。


























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土俵違い

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週1のダンスー、子は楽しく通っており、私もレッスン中は母親達の群れに混じることもなく、相変わらず一人きり。
近くのモールにあるクリスマスツリーやオーナメントを、以前購入した一眼レフで撮影したり、また適当なウインドウショッピングをしたりと、一抹の寂しさがないと言えば嘘になるが、待ち時間を自分なりに愉しむことに努めている。

時間になれば、お迎え。
正直、子供達がおやつ交換をするので、少々遅れても良いのだが、やはり他の母親達の目が気になる。誰も私の存在など気にしていないのだろうが、それでももし何かのトラブルがあった時、不在なのは分が悪い。

待合室のテーブルには、既にレッスンを終えた子供達が輪になって、それぞれおやつを交換し食べ始めていた。クリスマス時期ということもあり、そういった菓子類がミニテーブルの上に散乱している。子も例に漏れず、まいこちゃん達の輪の中で生き生きとしているようだ。
なんとなく保護者達が作るいくつかの輪と輪の間で佇むのに居心地の悪さを感じていると、私の肩を叩く人がいた。

「こんにちは。」

まいこちゃんママだったー
相変わらず小奇麗な彼女。
グレーのツイードトップスにファー付きのスヌード。マニッシュなストライプのアンクルパンツ。首元に揺れる一粒パールのネックレスが上品でさりげない。
なんとなく彼女のことは、例の一件があってから避けていたのだが、向こうから話し掛けられたのなら逃げるわけにもいかない。出来るだけ感じ良く挨拶をし返すと、満足したような表情でそのまま私の隣を陣取る彼女。いつもの群れは少し離れたところにある。


「冬休みはどうするの?」

何かの誘いなのかーこれがYさんや素敵ママからの台詞だったのならときめくものでも、彼女の口から出たものだと身構えてしまう。


「いえ、特には。まいこちゃんはどこかに行くんですか?」


社交辞令で聞きたくもない質問をする。場を繋ぐ為には質問を質問し返すのが得策だ。特に頭を使わずぼんやりしていても事が足りる。


「冬休みは温泉旅行にでも行こうかと思って~お正月をハワイなんかで過ごしても楽しいのかもしれないけど、やっぱり日本人だからね、国内で雪見温泉っていうのもまいこ達には良い思い出になるかと思って。」


「へえ、羨ましい。うちは夫は仕事だし、予定といっても双方の実家くらいなもので。それだって車で1時間足らずの場所だから帰省ってわけでもないし、特別感ありませんね。」


「年末ってとにかく忙しいよね。冬休み前も、クリスマス会が何件も入ってて。幼稚園クラスとご近所さん達と習い事とでもうパンクしそう~イブまでにお腹一杯になっちゃって、家族で過ごすクリスマスが薄れちゃいそう。」


「・・賑やかでいいですね。きっとまいこちゃん達には良い思い出になりますよ。」


心の中では舌打ちしていた。
明らかに自慢じゃないかー私にママ友がいない、どうせ誰からもクリスマス会に呼ばれていないんだろうーそれを見透かした上での発言に思えて正直良い気はしなかった。


「そうそう、忘年会の誘いK君ママからあった?」

スネオママからそんな誘いある訳がない。挨拶すらしても返って来ないーそんな人間が夜の飲み会に誘ってなんか来るものか。
しかし実際、小学校に上がり園から引き続き同じクラスになったというのに、そういった誘いすらないのは不自然にも思える。

「え、そうなんだー彼女忘れてるのかな?クラスのママ達全員誘うって言ってたのに。ちょっと聞いてみるよ。」

そう言いながら、ラインをしようとスマホに手を伸ばす彼女を遮った。


「あ、でも御免なさい、いいです。どうせ子供預けて夜出れないしー」


「パパさんやご実家は?」

「夫は仕事ー(何度言えば分かるんだ?)なんで無理なんです。実家にも頼れません。」


「OOちゃんだけならー、うちのパパにお願いして預かろうか?」


親切なのか何なのか、彼女のことが良く分からない時がある。
しかしその申し出は、迷惑に他ならなかった。馴染めないメンバーとプライベートな時間を削って夜出歩くこと、金を使うこと、不毛な時間なのだ、私にとっては。


「ー・・いえ、やっぱりいいです。お酒弱いし。夫にもいい顔されないしー」


仕方なく夫を出してそれ以上の誘いがないよう仕向けた。見えない「夫」という存在は、こういう場では助けになるものだ。


「そっか、パパさんが駄目って言うんじゃ仕方ないね。それにしても冬休みは冬休みで忙しくって。まいこだけじゃなくって下の子のママ付き合いもあるもんだから、こないだスケジュール見たら、12月ほぼ毎日埋まっててビックリだった~」


なんて答えたら良いのか分からず、ただ薄笑いしているしかなかった。彼女とは土俵違い、それなのに私を同じ土俵に無理矢理立たせようと手を引っ張られるーそんな感じがした。
何も予定などなかったのだが、それ以上彼女のお喋りに付き合っていると疲れが増してしまいそうだったので、携帯を見る振りをして、もう帰る時間だと嘘をついた。


「あ、夫からだ。もう帰って来るって。御免なさい、また。OO!もう帰るよ!」


大きな声で子の名を呼ぶ。
子は、まだまだ盛り上がっている最中だったが、それでも聞き分け良くその場を離れ私の元に来てくれた。


「OOちゃん、また来週ね~」


「まいこちゃんママ、バイバイ!」


会釈をし、彼女と別れた。
背中になんとなくの視線を感じながらー
丸腰相手に戦って何が楽しいのだろう、それとも単なる私の被害妄想なのかーそれに、クラス全員誘うと言いながら私を省いたスネオママにも嫌な気持ちがした。
そんな情報、耳に入らなければ何事もない安穏とした一日だったというのにー、要らない情報を寄越したまいこちゃんママが恨めしかった。
このむしゃくしゃした気分を少しでも沈めようと、帰り際にスーパーに寄り、ワンコインの安いボトルワインと気に入りのプロセスチーズを買った。これに自分へのご褒美に買い置きしてあるリンツのリンドールチョコ。寒くて凍えそうな夜を温めるー、こわばった心を和らげる私の癒したち。
夫もその日は飲み会が入っていたので、気兼ねなく飲める。自分なりの気分転換ー、大勢での飲み会よりも私にはこちらの方が合っているのだとつくづく納得するのだった。














































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親の都合、子供の都合

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子の泣きそうな顔を見ると、胸が苦しくなってつい心が折れそうになる。

放課後ー、子はとうとうダダをこね始めた。

「なんで?ねえ、なんでDちゃんをお家に呼んだら行けないの?」

あのネックレスの一件があってから、のらりくらりとDちゃんの訪問を断っている。一応子には、ママの体調が悪いからーということにしているが、さすがにそれも1ヶ月過ぎると我慢ならなくなったのだろう。


「ママ、ちょっと具合悪いからー」

「ママ、元気じゃん。ご飯食べてるし寝てないよ。お熱だってないでしょう?」


7歳ともなると、言いくるめることが難しくなって来た。


「Dちゃん達、クリスマスパーティーするんだよ。OOも行きたい!来てもいいよってDちゃん言ってたし。」


子供同士の誘い合いは当てにはならない。Dちゃんママからメール1本の誘いでもあれば別だけれど、それでもやはりもう距離を置きたいのが本音。
しかし、自分の目で確かめたわけでもなくー、誤解かもしれない。もう少し様子を見てみようか・・
それから決めても良いのではないか。もし手癖が悪い子なら、また同じようなことをするだろう。その時、本当の意味で子を守る為に距離を置くことの方が賢明に思えた。

時間が経ち、やっとそんな風に思えた。あの時はネックレスを失ったショックが大き過ぎてまともな判断が出来なかった。まだDちゃん本人に確認しなかっただけ良かったがー



12月半ばのアドベンダーカレンダーに、子はもう飽きてしまったのか、下校してから袋を開けてみても前程楽しそうにしなくなってしまった。
やはりー、友達と遊びたいのだろう。

そして、面倒な思いが大きいのが本音だが、この1ヶ月親の都合で子の交友範囲を狭めてしまったことを詫びるつもりで提案することにした。


「じゃあさ、うちでクリスマスパーティーしようか?皆のママさんに聞いてみるから呼びたい子、教えて。」


「え!いいの?やったー!!」


子は体全体で嬉しさを表すかのように、ぴょんぴょん飛び跳ねながら笑った。
子が呼びたいと言った子は、登下校を共にしているDちゃん、Aちゃん、Bちゃん、Eちゃんだった。
しかし、それぞれ姉妹も誘った方が良いのか?Dちゃんを誘えばもれなく下の子2人がついてくる。それだけでも全部で女の子6人、皆が姉妹を連れてくれば8人ー親は入らないがそれでも多く我が家の間取りでは手一杯に思えた。

しかし、子は早速皆宛に招待状を作り始めた。もう後戻りは出来ない。
仕方なく、私もDちゃんママにメールを送る。そして彼女の方から他のママ達に伝えておいて欲しいと伝言を頼んだ。

「こんにちは!もうすぐ冬休みですね。突然ですが、うちの子がDちゃん達とクリスマス会をやりたいと言っています。よろしければ、Aちゃん、Bちゃん、Cちゃんもお誘いしたいのですが、お母様達にご伝言お願い出来ませんか?よろしくお願いします。
ちなみに、日程はO曜以外でお願いします。」


習い事のある曜日以外でお願いした。
このメールを送信したのが昨夜のこと。まだ返信は来ていない。届いてないのだろうか?こういう時、既読かどうか分からないメールだと気持ちが焦る。


ただ私は子の笑顔が見たいだけーその為なら、いくら面倒なことでも頑張れる。
それに、子供だけ呼ぶのだから気楽なものだ。話す内容を考えなくて良いし、私はただおやつや部屋の飾り付けなどをしていればいいだけーそしてDちゃんの行動ももう一度きちんとチェックしてー


そうと決まれば、クリスマス仕様の紙皿やコップなどを用意しなくてはー面倒だと思いながらも、どこか浮き立つ気持ちで準備に取り掛かる私がいた。






































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お決まりの電話

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久しぶりに夫と実家以外からの着信があった。
ウキウキした気持ちで携帯を取り、その瞬間全てを察する。
そうだー、今日は投票日。

某宗教を信仰している友人からの連絡だ。
一瞬取るのをためらい、しかし久しぶりに話したい気持ちが勝り、電話に出た。


「もしもし。」


「あ、もしもしー、OO?元気にしてる?寒くなったよねー」


いつも自信満々の彼女、しかしその日はどこか低姿勢で謙虚な感じが伺われた。
いつものことだが、彼女が伝えたいことは一つなのに、いかにもそれは「おまけ」なのだと言わんばかりに近況報告をし合う。
おそらく、無駄話をせずにとっとと核心に迫りたい気持ちを抑えて、いつもなら彼女主導権の会話が私主導権の会話になっても合わせる彼女。
この時期限定の聞き役。

私は特段変わったことなどないのだが、それでも夫のことー、ママ付き合いのことー、そして子のことや実母のことなどを口にする。しかしそれは洗いざらいといったものではなく上辺だけの。
ママ関係についての悩みで、以前彼女に泣きついたことがある。なので、もうその点について恰好つけることはなく、唯一相談出来るのも彼女。
しかし、その日の私はまた見栄を張ってしまい、Yさんらとランチをしたことを早速報告ー、そして今やものすごく親密なグループに属しているかのように取り繕ってしまった。


「よかったね、ママ友出来たんだね。OOなら絶対気の合う人見つかると思ってた。あの幼稚園がちょっと独特だったんだよ。」


1票の為に、肯定しかしない彼女。受話器越しにその必死さが伝わる。
自分の話に耳を傾けてくれるー、貴重な時間にもっと酔いたかったのだが、しかし話題はすぐに尽きてしまった。なので、互いの共通の知人の近況を聞いた。


「あー、△君ね。こないだ会ったよ。元気そうだった。仕事でさ、ちょっと関わることがあってそれから飲んだりしてるの。今度O達も誘って忘年会でもしようって話してるんだ。」



彼女の台詞に出て来た名前、懐かしい響き。私も共に朝まで語り明かしたこともあるメンバーだ。

「私も参加したいな。」


本心から出た言葉に、友人はちょっと驚く。


「え、だって無理でしょ?娘ちゃんいるし、ご主人に預けるのは無理だってー」


「まあね。でもなんとかなるかもー」


「ほんとに?×ちゃんも来るって言ってたよ、子持ちなのに。旦那さんに預けられるって。」


「そうなんだ、うちも仕事さえなければ大丈夫かも。聞いてみる。」


「わー、楽しみ。△君にも伝えとくよ!結婚して以来なんじゃない?会うの。」



彼女と話しながら過去の楽しかった日々が蘇り 、どんどん気持ちが高揚して行くのが分かった。プチ同窓会だ。彼女は宗教をしている分、人並み外れたコミュニケーション能力と行動力がある。昔からそんな彼女の後ろに隠れてさえいれば、引っ込み思案な私でもそのおこぼれを貰うように人並みに人付き合いが出来ていたのを思い出す。
そして、△君については少し憧れていた時期があったので、ますます気持ちが高ぶる私がいた。


「店だけ一応予約しとくよ。場所はどこがいい?OO、身動き取るの大変だろうし合わせるよ。」


「どこでも大丈夫、もう娘も小学生だしね、夫だって面倒見るっていってもただ一緒にいればいいだけなんだから楽なものだよ。」



「そうだよね、了解!・・・でさ、今日なんだけど選挙行く?」


はい、出ましたーと心の中でつぶやく。しかし、楽しみな予定をくれたお返しに選挙に行くくらい安いものだ。


「うん、勿論。OO党に入れますから。」



「ありがとう!ありがとう!じゃあまた詳細決まったら連絡するねー」


互いに気持ち良く電話を切った。
そして、約束通り投票に行った。どの党の政策もいまいち良く分からないのが本音、どこに入れたら良いのか分からない、なら友人に1票入れると思えばいいだけの話。




ーその夜、相変わらずツーリング三昧の夫に話を持ちかけた。


「久しぶりだし、その日は確か休みだったよね。いいかな?」


機嫌良くビールを飲んでいる時に聞いた。
しかし、夫はやはり夫だった。


「は?同窓会?葉書かなんか来てるの?」


「いや、そういうのじゃなくて。内輪の・・」


「・・・・・・自分で考えたら?」


その答えは、つまりのところ「ノー」ということだ。
たちまち夫の機嫌は悪くなり、そのまま無言で自室に引き上げてしまった。
たった1日ー、久しぶりに昔に戻ったっていいじゃない・・こみ上げるくやし涙で液晶画面はぼやけたが、返事は早い方が良いと思い、友人にメールを打つ。

「「選挙、行って来たよ。勿論OO党に入れて来ました~忘年会の件だけど、やっぱり夫が休み取れなくて・・残念だけど今回は欠席します。△君達によろしくね。またランチでもしましょう!」」


すぐに友人から返信が来た。


「「残念!でも仕方ないね。また連絡する、よいお年を~」」


投票が終わり、私の役目は終わったのだろう。彼女からの返信はあっさりしたものだった。正直、他の日に変更するなどの代替案を提示してくれるかもと期待していた。どちらにせよ行けなくてもー、それだけで自分が必要とされているのだと認められ、少しは気持ちが晴れただろうに。しかしながら、それは私のちっぽけな願望に終わった。

夫には恨めしい気持ち、そして友人にさえ都合よく使われたような不快感がわいた。
白紙で出せば良かったーそうすることで少しはこのもやもや感を払拭出来る、八つ当たりのようなーそんな気持ちで選挙に行く、よい大人がみっともない。

やり場のないこの思いを抱えたまま、唯一の反抗は夫の食べ終わった夜食の食器を洗わないことだった。しかし、汚れがこびりつかないよう、水を張った桶に入れる。結局のところ、翌朝洗わなければならないのは私。
くるくる回るモルモットのように、空回りの自分がすべきことなのだ。





























































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夫婦茶碗

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夫は潔癖症だ。しかし自分が関わる半径3m以内に限ってのこと。現に自宅や車の掃除は全て私任せで動こうとせず、トイレや風呂場、洗面台なども水浸し、あちこち毛髪が落ちていても、私に向かって注意はするものの自らそれをどうにかしようとは思わない。

おばあさんから貰ったおはぎー、全部で5個もあり、実は私はあんこが苦手。子もいまいち。夫だけは食べるので、もしかしたら食べるかもしれないと何個か残して残業帰りの夫にお茶と共に出した。


「おはぎ買ったの?どこで?いくら?」


余計なものー、食料品以外の物を買うとまずチェックが入る。お菓子やジュースの類は毎回のこと。しかし私が作ったもの、ホットケーキミックスなどで作ったケーキなどは黙って食べるのだが、おはぎは一見、売り物なのか手作りなのか分かり辛く、また私がそれを今まで作ったこともないものだから、不思議に思ったのだろう。


「ううん、買ったものじゃないの。貰ったのよ、ご近所さんに。」


「誰?ママ友?」


「ううん、自治会で良くして貰ったおばあさんから。O×棟の△さん。」


「・・・・・俺、いいや。」


夫は手に持ったフォークを置くと、緑茶だけ啜った。やはり駄目だったかー

夫は人の手作りが苦手だ。
結婚当初、私が作ったおにぎりさえ受け付けなかった。コンビニか母親が作ったもの以外は無理だと言った。手の汚れや汗が付いているかもしれないそれを食べれないし、また焼き菓子などは一度高熱オーブンに入れているから殺菌されているが、そうではない生菓子などは到底無理なのだそうだ。
未だに、自宅で作るおにぎりはサランラップで作っており、直に手で握ることは許されない。妻の手ですら、汚い物のように思う夫。


「美味しいよ、売り物みたいに。」


「どこの誰か分からない、そんなもん食えないよ。賞味期限だってはっきりしてないし、ちゃんと手洗って作ったかどうかだって分からないし、トイレ行ってそのまま丸めてるかもしれないぞ。」


おばあさんの好意にケチを付けられ、怒りが湧いた。


「あなたって人はー、少し神経質よ。コンビニのおにぎりだって誰が作ってるか分からないじゃない。工場に虫が入ってることだってあるんだから、そんなこと言ったら何にも食べれないわよ。」


「とにかく無理!俺が手作り嫌いって知ってるだろ?衛生面でさ、色々想像すると気分悪くなるんだよ。」


もう何を言っても無駄だと思い、夫の前からおはぎを下げた。
夫はやっぱり潔癖症だー、そして人の心に対しては鈍感だ。自分がされる不快なことに関しては敏感に反応し糾弾する。しかし、自分が人を傷付けることには何とも思わず言いたい放題。


今朝ー、夫婦茶碗の片方が割れた。
私の不注意だったのだが、パッカリ割れたので新調せねばならなくなった。同じ物を買うか悩み、結局違うものを購入することに決めた。
もう夫婦ペアにする必要さえないように思える。いくら形だけ取り繕ってみても、私達の考えや価値観は全く違うし交わる点すらないのだから。

夫婦の温度差を日常の些細な一コマにさえ感じると、子が巣立ち、2人きりで過ごすだろういつかの老後が不安になるのだ。





























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おはぎとアップルパイ

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嬉しいことがあった。

しばらく会っていなかった、同じ団地のおばあさんに久しぶりに会ったのだ。
自治会の役員を終えてからというもの、すっかりお話する機会もなくなり、正直寂しく思っていた。また、子が小学生になり、私自身の外出時間も微妙に変わった為、偶然出くわすということがなくなったこともあるのだろう。おばあさんの存在はいつでも心の片隅にあるものの、自宅まで伺う勇気は出ないまま半年以上が過ぎていた。
しかし、昨日久しぶりに会ったのだ。



「こんにちは!」


同じ年頃の、同じ「母親」という肩書きを持った女性には躊躇してしまう挨拶も、彼女になら屈託なく自然な笑顔で出来てしまう。
母親以上に年の離れた女性、包み込むような柔らかなーしかし品があり芯のある昭和の女性という感じの彼女。


「あら、お久しぶり。元気だった?」


どちらから誘うわけでもなく、私は自然に乗っていた自転車から降りて、おばあさんの隣に並んで歩く。荷物を持つと申し出ると、1回目は遠慮からか断られたが、2回目は嬉しそうに私の自転車かごに預けてくれた。


「寒くなりましたね、週末もまた寒波が来るって。」


「そうね、本当寒くなった。この年になるとね、毎度のことだけれど、今年も冬を越せるのかしらって不安になるの。」


「何言ってるんですか。お元気じゃないですか。こうして寒くてもお買い物に一人で行くことが出来るんですから。」


「足が悪いでしょう、1日こうしてちょっとでも歩かないとたちまち動けなくなっちゃうの。お医者さんにもリハビリ兼ねて動けってね、言われてるの。」


「リハビリって・・事故か何か?」


「事故っていうか、自分の不注意っていうかね。以前、2歳の孫を預かってたの。まだまだ自分では動けるし若いって過信していたのね、そしたら急に孫が赤信号なのに飛び出して、で、それを捕まえようと転んで阻止したら、通りがかりの自転車にね、ぶつかったの。全治1ヶ月の大怪我よ。」


さぞかし大変だったろう、その思い出話にも、彼女はクスクス笑いながら楽しそうにする。


「でもね、それが孫じゃなくて本当に良かった。もし孫に何かあったらーそう思うと今でも震えるくらいゾッとするの。」


おばあさんに孫がいたことすら知らなかったが、彼女にも家族がいたんだと思うと心が暖かくなった。離れて暮らしていても、心の中に拠り所があるかないかでその孤独の濃さはきっと違うはず。


「そうだ、ちょっと貰い物がたくさんあってね、食べきれないからうちに来ない?」


あれこれ話しているうちに、おばあさん宅の棟まで着いてしまった。荷物を玄関先まで運ぶと、少ししてから袋にたくさん詰めたりんごと、それからタッパーに入ったおはぎを持っておばあさんが現れた。


「りんごを箱ごと貰ったんだけどね、全部なんて食べきれないし、駄目にしちゃうのも勿体無いから貰ってくれたら有難いわ。それから、これは今日の朝作ったおはぎ、作りすぎちゃってね。お子さんのおやつにでも。」


「うわぁ。美味しそう。ありがとうございます!」

快くそれを受け取り、お礼を言って玄関を後にした。袋一杯のりんごの真っ赤なつやつやが、冷えた外の空気に当たって蒸気している自分の頬のように思えた。いやー、嬉しくて蒸気している頬かもしれない。

お裾分けにー、またお返しを。

咄嗟に思いつき、買い物帰りだというのにまた先程のスーパーまで戻る。そして冷凍パイシートを購入した。
子が帰宅する前までに、今日のおやつとして作る分。
そしてもうひとつは、今度おばあさんに届ける分。
おはぎを作るおばあさんの口に、洋菓子は合わないかもしれないーそれでも、あのおばあさんならきっと喜んでくれると思うのだ。
ありがた迷惑だと思われたらー普段の私なら、すぐにそんな考えが浮かんで行動出来ない。例えそれが引越し前のママ友だったり、感じの良いYさんや素敵ママに対してもだ。
しかしー、おばあさんになら躊躇なく、自発的に彼女に向けて行動を起こせるのは何故なのだろう?
きっと、それは「拒絶」を恐れないからだ。
世代の全く違うー、そしてライフスタイルに接点のないー、しがらみのない、損得勘定のない世界。
私と彼女との関係性は、その世界上にある。だから、思い切った行動が出来るし、そしてそれが清々しい。

アップルパイなんて、本当なら作ったこともない。
しかし、今はネットで検索すれば何でもござれだ。一番簡単そうなレシピをプリントアウトし、準備万端。まずは子に感想を聞いて、それからおばあさんの分を作ろう。
その日の子のおやつは、おはぎとアップルパイという豪華なものになった。心がホクホクし、胸いっぱいの充実感を感じながらいただくそれは、どちらもほっこり甘くて、格別の味がした。


































































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社会と手を繋ぐ、ということ

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いつものように、フリーペーパーなどを吟味し持ち帰る為に区役所へ行った。
冬の匂いがツンとする晴れた空、清々しいお天気。前向きになったり後ろ向きになったりと忙しい私のようだ。

日中、家族を送り出した後、リビングはたちまち機械音だけになる。
テレビの音、洗濯機が回る音、ストーブの上に置かれているやかんのお湯がわく音。そして窓1枚を隔てた外から聞こえる自然の音ーカラスの泣き声、風に揺られて落ちる木の葉の音。
天気が良いと、家に引きこもっていることが悪いことのように思えて、やはりどうしても身支度をし外出の準備をしてしまう。園時代の送迎癖がまだ抜けないのかもしれない。

区役所に到着し、入口付近にあるイベントコーナーに立ち寄った。イベントとはいっても展示物があるだけ。NPO団体が催ししている、障害を持った方々が手掛けた工作や絵画などだ。色とりどりの作品は力強く、そして繊細。中でも、自閉症の方が描いたひとつの作品に心奪われた。
展示物を進むと、その一角でパンや焼き菓子を販売しており、知的障害者と思われる女の子がにこにこ笑いながら一生懸命袋にパンを詰めているのがいじらしく、そして可愛らしかった。
何気なく、その女の子のフォローをしていると思われるスタッフと目が合い、驚いた。

「OOさん、こんにちは。」


敬語ママだった。誰とでも分け隔てなく接する人、私にも進んで礼儀正しく挨拶をし声を掛けてくれる人、誰かとべったりということはないにしても、役員関係と密に繋がっているーそんなポジションを持った人だ。この間まで、同じく学校ボランティアで顔を合わせて以来ー、プライベートで会うのは初めてだった。


「こちらで働いているんですか?」


「ええ、まあ働いているというかお手伝いです。」


黄色いエプロンと三角巾をつけた彼女は、やはり礼儀正しく学校でもプライベートの場であっても姿勢を崩さず自分のやるべきことを見つけて行動を起こしているようだった。


「良かったら、このあんぱん美味しいんですよ。」


敬語ママに勧められるまま、本当はあんこは得意ではないのだが、家族分あんぱんを購入した。その場にいた女の子は嬉しそうに3つのあんぱんを袋詰めし、レジは敬語ママが打った。ただでさえ忙しそうな彼女ー、下の子もようやく小学校に上がり楽になったとはいえ、上のお子さんは野球か何かをしているのでその手伝いだとか、また習い事の送迎、それに加えて小学校のボランティアや役員の掛け持ち、そして子供を介してではないプライベートでもこうして社会と繋がっている。
彼女の感じ良さや深みは、生まれ持ったものではなくこうした生き方で作られているものなのだと思った。


「ありがとうございました、これ、良かったら今度イベントやるので来て下さいね。」


彼女から貰ったチラシ、それには12月にあるクリスマスコンサートと題された催し物の日程が書かれていた。私の後ろに人が並んだこともあり、そこで挨拶をし別れたが、振り返ると区役所関係の人や同団体と思われる人達と何か立ち話をして笑っている彼女が見えた。
その笑顔は、学校で見せる「お母さん」としてではなく「ひとりの女性」として輝く笑顔に見えて眩しかった。賃金を貰って働くばかりが社会との繋がりではない、誰かの為にー自己満足であってもその行動が何かに繋がると信じることが、人にとっての生きがいになるのだと思う。

人は人でしか元気になれない、一人では笑うことは出来ないー

人は弱っている時、誰かからの笑顔や言葉、思いやりを貰いエネルギーにする。そしてまたそのエネルギーが他の誰かを元気づける。いつか貰った優しさを思い出し、恩返しする。違う誰かにーそれが回り回ってまた自分に還ってくる。そうしてやっぱり人は人によって循環し、立ち直り、歩き続けることが出来るのかもしれない。






































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ブランドの空き箱

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子が、学校の図工の時間に工作をするとかで、各家庭から空き箱を用意するように言われたという。事前に知っていれば、色々と取っておいたのだが、何も知らされていない情報もない我が家にあったのは、情けないことにトイレットペーパーの芯とティッシュボックスの空き箱のみ。牛乳パックもリサイクルに出してしまったばかりだった。

数日後ー、見慣れない空き箱で作った作品を持ち帰った子。
話を聞くと、同じグループ同士で自宅から持ち帰った箱を交換し合うことになったという。子が得意気に名前を上げたのは、スネオママの子と素敵ママの子だった。代わりに彼らに我が家の先日特売で買ったティッシュボックスの空き箱を渡したようだった。

子の空き箱は、殆どが化粧品や有名菓子店のもので、スーパーやドラッグストアのものなんてひとつもなかった。百貨店のカウンターにある化粧品ブランドの空き箱がたくさんーそれからバー○リーなどの箱。子供にこのブランド服を好んで着せているのできっと素敵ママのものだろうと想像を膨らませる。有名菓子店のものは、貰い物なのか普段から自宅でおやつとして食べているものなのか分からないけれど、子供の工作用に使うには勿体無い素敵な柄の箱。私なら、大事に取って置き、自分用に学校からのプリント入れにしたりするだろう代物だった。

彼女達の息子は、持ち帰った工作を母親に見せながら、うちの子から貰った空き箱で作ったのだと伝えるのだろうか?胸がざわざわし、廃品回収で貰ったシングルトイレットペーパーの芯なんかを持って行かせたことを心底後悔した。せめてドラッグストアで買っているダブルのものを持って行かせるべきだったのだー
ふにゃっと折れた、頼りなげな茶色い芯を思い出すと、侘しい気持ちになる。トイレットペーパーひとつ取っても我が家は格下。そういえば、まいこちゃんママの家にお邪魔した時のトイレ、お洒落なトイレットペーパーホルダーに掛けられたそれは、フローラルの香り付きの柔かな肌触りの花模様がうっすらついたものだった。


もうすぐお歳暮の季節。夫宛に届くそれは、会社関係ということもありそれなりのものだ。それらのブランド箱はきちんと取って置き、次回は恥ずかしい思いをしないようにしたい。
こんなところで見栄を張ろうとする自分に、やっぱり少しも成長していないのだなと呆れ果てるのだった。








大好きなルタオ。クリスマスケーキの候補はシャララ☆きらりん。他のケーキ店とは一味違ったクリスマスツリーを型どったデザインは、ピスタチオクリームを使っているから実現出来たもの。クリームの下はガーナチョコムースが隠れているそう。
ピンクのリース型はラズベリーと苺クリーム使用。見た目だけではなく、キラキラお花や枝を編み込むようなデザインが素敵。
このケーキをモチーフにした絵本が今ならプレゼントで付いてきます。
近所のケーキ屋で買うのと同等の値段だったので取り寄せてみようかと思います。









































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ささやかなクリスマス準備

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師走に入り、そろそろクリスマスの準備。
しかし、親子ぐるみの付き合いをしていない我が家にクリスマスパーティーの誘いなどあるはずはなく、今年も子に申し訳なさを感じつつそれまでの日々を過ごすのかと思うと憂鬱になる。
Yさん達の子とうちの子が同じ学年だったならー今頃勇気を出して我が家に招待していたに違いない。

少しでも、家族だけのクリスマスでも子に喜んで欲しい思いで、アドベンダーカレンダーを作成した。これは去年もやって大成功だったのだ。小さなハギレを縫い合わせて袋を作り、刺繍かアップリケで数字を作ったものをハギレにつける。私は手芸が特に好きではないので後者で。そしてその色とりどりの袋に小さなキャンディーや普段子には使わせないアルバムなどに使うとっておきのシールなどを入れる。カラフルな消しゴムや鉛筆などの文房具も入れるともっといい。
そして、週末夫が出掛けている間に暇を持て余していた私達が組み立てた毎年飾っているツリーに、紐を通した25個の袋を飾るのだ。
オーナメントとしてはちゃっちいかもしれないが、昨日学校から帰宅した子は早速それに気がついて大喜びしてくれた。ちなみに1日目には、以前フリマで購入した髪飾りを入れた。今朝はそれをつけて登校した子。

アドベンダーカレンダーの他、今検討しているのが「サンタからのお手紙」だ。







以前から気になっていたが、理解出来る年頃になってからーそう思っていた。もう少し経つと本当のサンタは誰なのか知ってしまうだろうから、今がその時なのかもしれない。
子供の年齢、幼児から小学生~高学年と年齢を選べて、それに合ったメッセージ、そして英語か日本語かも選択出来る。勿論呼び名も入れてくれて、自分だけの特別な手紙になるに違いない。



その他1000部限定で、「赤毛のアン」とともに世界で最も愛されたリンドグレーンの「長くつしたのピッピ」のオリジナルカレンダーもこちらから購入出来るとのこと。









たとえ大人数でクリスマス会が出来なくてもー
子が喜ぶ顔を想像すれば、色々なアイデアは湧いてくる。それが母親という名のサンタなのだ。




























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