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Mっ気

疲れた。
先日の役員会。しかし、出席者は半分以下で、一匹ママや柔らかママなどは来ておらず、スネ夫ママの群れとプラスαのみ。
正直、こんなことならサボれば良かった。仕事で欠席は許されてサボりで欠席は許されない。専業主婦は、こういう時に損だと思う。
私が渋々参加している3時間程、時給1000円なら3000円ポッケに入るということだ。

委員長にスネ夫ママ、伊達メガネママ、それにお喋りママと派手系ママと大和ママ。
派手系ママが書記なのだろうか、黒板横に立っており、その他は小さな会議室の長テーブル2つを合わせ、向かい合う形だった。
委員長とスネ夫ママが黒板横のテーブルに座り、やはりスネ夫ママはまた書記らしくPC画面を操作している。
私が到着した頃には、時間前だというのに全員来ており、既に場は盛り上がっていた。小さく挨拶だけし、空いている席に座る。隣は、大和ママ。
大和ママは、私と目が合うと、微笑を浮かべて軽く会釈してくれた。

まだ夏前なのに、秋の行事に向けての打ち合わせ。私は役員も初だし、一人目ママなので、右も左も分からない。
私以外は、二人目か三人目ママなのか、ほぼ経験者らしく、何もかも分かっている前提で話が弾む。


「中学ではー・・・」


大和ママが、中学で同様の行事があった時のノウハウを披露する。スネ夫ママの上の子ももう中学なのか、互いに話は盛り上がる。
同中かどうかは分からないけれど、また「結束」が出来上がるのを目の当たりにする。




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他のママらも、どんどん意見やアイデアを出していく。思い付けば、ポンポンと。
そして、声を発していないのは私だけ。その場にいることが辛くなり、既に逃げ出したくなっていた。

自ら口火を切ることなど、もう出来なかった。タイミングも分からないし、一体何の話をしているのかさえ分からなくなっていた。
私はそこでは置物だった。誰の目にも止まらない置物。
ざっくりいるメンバーでの担当決めを行い、派手系ママが黒板にそれぞれの名前をすらすらと書いていく。私の番になった時、私をじっと見つめ、目を細めた。


「えー・・っと。」


ーお名前は?


心の声が聞こえたので、即座に答えた。派手系ママは、悪びれるでもなく、鼻で笑いながら再びチョークを走らせる。
スネ夫ママの視線を感じた。いい気味だとでも思っているのか?この中で、唯一、私の名前を知る彼女は、派手系ママにそれを伝えることもせず、我関せず。
それなのに、こちらが痛くなる程意識しているのが見て取れる。

もう数回経つこの集まりだが、誰からも名前を覚えられていないのだろうと思い、何とも言えない気持ちになる。
いてもいなくても同じ、そんな存在。それを知りながらも、苦痛な集まりに出席する私は、マゾッ気たっぷりの特殊な女だ。




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疲労

疲れた。黙っていることに疲れた。
会話に入るきっかけを逃すと、誰も自分のことなど気にしていないのに、口を開くことが怖い。
だんまりからの発言は、どんどんハードルを上げる。
場の雰囲気を壊しそうで、
会話の流れを止めそうで、
怖い。 それに、それまで黙っていた人間が急に声を出したら、変に思うかも。いや、既に変に思っているだろう。
妄想がどんどん膨らむ。
今日は、とことん寝よう。そうだ、サワーでも買って昼間から飲もう。
嫌なことは、早く忘れたい。




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ウォーキング

心は心で動かせない。
体を動かさなければ、心は動かない。
欝々とした気分を晴らす為、ひとり、散歩に出た。こっそり夫のスポーツサングラスを借り、帽子をかぶる。
ラフに、Tシャツとスウェットで。ウォーキングしてますのスタイル。
ただ、近所を歩くのは、武装しているとはいえ恥ずかしかったので、自転車で隣町まで出た。
覚悟していたが、暑い。しかし、私と同様、お一人様マラソンやウォーキングをしている人々が多くおり、ほっとする。
この公園は、噴水やアスレチック、それに小さな沼があったり。この時期は、紫陽花が見頃だ。




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公園を一周回る頃には、汗びっしょり。体内の老廃物だけではない、心の中のドロドロも毛穴から出て蒸発していくかのよう。
テニスコートの近くを通り、主婦軍団に遭遇すると、少しだけ敗北感が芽生えたものの、見ず知らずの人々なので気持ちはすぐに立て直すことが出来た。

ー久しぶりに、またプール通いを再開しようか。

キンキンに冷えた麦茶がたっぷり入っているマグを空にする頃、気持ちはかなり前向きになっていた。
体を動かし、心を動かすーそれを体感した。




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ネット海を泳ぐ

体調がいまいち悪い。
ここ最近の寒暖差の激しさか?
何も予定が無い昨日は、一日中自宅のソファーでゴロゴロしていた。嬉しいことに、今日も予定は無い。
ついこの間までは、退屈と孤独感で欝々としていたのに、役員仕事や学校絡みなど、神経をすり減らす予定が続くと、引き籠りたくなる。

PCを開いて、ライン確認をするのが最近の日課。トークには参加せず、ロム専門だが。
何やら、数日後の集まり後にランチをしようと盛り上がっている。スネ夫ママが店の予約を取ったらしく、皆に向けて発信している。
その日の午後は、学校行事もある。だから、ランチに参加すれば丸一日「学校」に縛られる。
その誘い文句を目にした時、吐き気がした。うんざりとも違う、吐き気。反吐が出るーとも違う。
しかし、私のリアクションに反して、次々とOKスタンプが押されている。皆、余程暇なのか、それとも人好きなのか?私は肯定的なスタンプの羅列を見ているのが辛くなり、そっとライン画面を閉じた。




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いつもの巣に戻る。いつもの巣とは、このブログーそれに、掲示板。
掲示板の中で、私はいつしか常連になっていた。好き勝手なことを言う。過激な発言だったり炎上させたりなんてしないけれど、それでも自分の存在意義をそこに見つける。
そこでは、リアルな私は影を潜め、言いたいことを言うどちらかと言えば強気なクールキャラ。私が密かに憧れている、孤高の一匹ママのような。
ズバズバ言うのは気持ち良い。そして、それに対して皆がある一定の評価をしてくれ、また認めてくれるのが嬉しい。
現実では、空気以下の存在感ー、それが私なのだが、一体本当の自分はどちらなのか?

画面の向こう側、掲示板上の仲間達は、私のように現実から掛け離れているのだろうか?
分からないー、この不透明なネット海の中ならば、私は水を得た魚のように泳ぐことが可能なのだ。




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やっぱりコミュ障

別れ際の挨拶について、誰かと会話をしながらの流れなら自然にこなすことが出来ても、周囲が仲良く話し込んでいる中、一人ポツンの微妙な距離感だったりするとタイミングが難しい。
今日は、子ども会の集まり。一応、担当別だったので同学年の6名だけ。素敵ママの存在がこれまでは救いだったのだけれど、あの一件でぎくしゃくして以来、憂鬱でしかない。
集会所に到着すると、既に皆集まっていたようだった。


「おはようございます。」


「あ、おはようございまーす!」


Dちゃんママや転校生ママらが既に茶和室で和やかに会話しているところだった。
キッチンから、お茶とお菓子を運んでやって来たのが素敵ママ。何事も無かったかのように私に笑顔で挨拶をくれたけれど、どこか以前とは違う温度を感じた。
ちゃぶ台の一番端っこに座り、暖かい湯呑を意味もなく撫でる。素敵ママが、今度の夏祭りに向けての神輿担ぎや準備について、例年通りの説明をした。
ぼんやりした頭で聞いていた。
ここ数日、PTAのことで頭が一杯で、私は既にキャパオーバー。担当といっても、6人もいれば一人当たりの役割は薄まる。
そして、すぐに談笑に入る彼女らの輪に入ることが出来ず、また蚊帳の外。
隣に座る、転校生ママだけが私に話し掛けてくれたので、私からも話題を振る。それでも彼女は感じよくそれに答えた途端、すぐに素敵ママらの会話に入る。


「じゃあ、子ども神輿の手配は私がするので、その他、太鼓や団扇の担当決めとかリスト通りで回覧しましょう。あと、OOさんはお菓子担当だったよね?」


いつの間に、私は、子ども用のお菓子やアイスの手配担当となっていた。暑い中、神輿を担ぎ回る子供たちに、休憩所で振る舞う予定だ。


「予算は、去年をオーバーしなければいいから。今年は寄付金少なかったから、ちょっとギリギリだけどね。まぁ、大丈夫でしょう。」


言われるままに、準備金を手渡された。一応、役割が与えられたことでほっとしつつ、打ち合わせは解散ムード。しかし、誰も席を立つ気配が無い。
素敵ママは、DちゃんママやAちゃんママと話し込んでいるし、転校生ママは、C君ママと話し込んでいる。私だけ一人取り残され、またいつもの状況に陥り暗くなる。
ふと、転校生ママとC君ママの会話が途切れたので、勇気を出して転校生ママとC君ママの間に割って入った。




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「アイスって、子供たちに人気なのはどういうのですかね?」


転校生ママは、にこやかにこちらを見て、少し考えた後にいくつかピックアップして答えてくれた。しかし、C君ママは、視線を私に合わせず、手元のプリントに目を落とす。
彼女からは、何の返答も無かった。それどころか、転校生ママに、まったく違う話題を持ち掛けた。まるで、私のことなど空気扱いだった。一応、二人に向かって問い掛けたのに・・・


「じゃあ、そろそろ下の子帰ってくる時間だからー」


「今日、早帰り?」


「うん。」


皆、ざわざわと席を立つ。私もやっと解放された気分で荷物を持ち、立ち上がる。しかし、皆、また立ち話だ。
もう、どうでも良くなり、帰宅することにした。


「じゃあ。」


小さな声は、皆に届いていないようだ。それでも、誰も自分のことに注目などしていないーそう思い、玄関へ向かった。
後ろから、転校生ママの笑い声が聞こえる。すっかりこのコミュニティに馴染んでいるようで羨ましかった。
もう7年もこの団地に住んでいるというのにーいまだ、この有様。
そそくさと、その場を立ち去る。後味が悪いとは、こういうことだ。




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健康と節約

一週間分の生活費が底をついた。
今週は、子の学用品ー運動靴だったりその他諸々で出費が重なり、しかし夫から追加の金を貰うことが無かった。
2回程催促したのだが、銀行から降ろす時間が無かっただとか、残業で遅くなりこちらが言いそびれたりだとか、タイミングが悪かったのだ。
食費については、夕飯が週の半分要らなかったので、その分を私の昼食に充てたり朝食に充てたり。夫も、多少は後ろめたさがあるのだろう、明らかに夕飯の残りだと思われる食事を出されても、文句を言うことは無かった。 私は、何か言われたことを想定し、あれこれ言い返すパターンをいくつも用意していたのだが、結局そのどれも使うことは無く終わったことは良かったのに、少し損した気がしたのは何故だろう・・・
最近はまっているのが、高野豆腐の酢豚だ。
これは、見た目以上のボリュームで、なかなか旨い。
豚の薄切り肉で、戻した高野豆腐を巻くのだが、忘れてはいけないのがチーズ。とろけるチーズも一緒に巻くのだ。
後は、普通の酢豚と同じ手順。所謂、かさまし料理だけれど、酢豚ーと言わなければ、美味しい創作料理だ。




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子に、これを出した時、普通の酢豚よりも反応が良かった。子供が好むとろけるチーズが良い仕事をしていたのだ。
夫の弁当に、しらっと入れた。冷凍だとか夕飯の残りを弁当に入れるのを嫌う夫だが、今朝新しく作りましたの体で出したものだから、かなり反応が良かった。


「あれ、あの酢豚っぽいおかず、旨かった。」


「残業続きで胃がもたれてると思って、お肉だけだと偏るし、消化の良いものをと思ったの。」


この一言で、夫の顔は綻んだ。
我ながら、限られた予算で頑張っていると思う。貧乏からのかさまし料理という意識ではなく、健康面からの創作料理と考える。
意識の違いが、家族の満足感を満たすことが出来る。そう思う。




***ライン削除の方法を教えて下さった方々、ありがとうございます***




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父子の距離

来週の土曜参観。
夫は休みを取り、珍しく来てくれることになった。
正直、こんな夫でも来てくれることは心強い。
夫が隣にいれば、いつもの孤独感とは無縁だからだ。それに、子の学校での様子を間近で見せることは大事。
先日の運動会で、夫は子に対して所謂「失望」を隠せないようだったので、その後、子との関わりが心配だったのだが、私の杞憂で終わった。
今ではまたすっかり溺愛。ほっと胸を撫で下ろしたところだった。
しかし、参観が決まったところで、


「パパ、しっかり見てるからな。発言の一つや二つ、しっかりしてくれよ。」 「・・・」




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子に、プレッシャーを与えたのだ。
私も常日頃、子に対して歯痒い思いを抱くことはある。しかし、あまり言い過ぎたり過度な期待やプレシャーを与えることは逆効果だと思って来た。
だからこそ、その件についてはそっと見守っていたというのに。

子は、無言でそれに答えなかった。しかし、夫はそれを気にするでもなく、黙々と夕飯を口に運んだ。
私は、二人を交互に見ながら、来週末の新たな憂鬱に気が重くなった。




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  • 2018/06/24

LINE全力アピール

自宅のPCを開けると、今まではブログやネット徘徊、または掲示板巡りだったのだが、最近は専らLINEチェック。
役員のグループラインは、平日も休みも関係無く、賑やか。私は滅多にトークに入らず、傍観しているだけ。

タイムライン?というやつに、ちょくちょく上がるスネ夫ママのプロフィール変更がうざったい。
アイコンが、ゴルフからスイーツになり、そして夜景になったかと思えば子供らの作品?そして、子供の後ろ姿。
ディズニーランドに行ったことをアピールしたいのか、ぱーく内で撮ったと思われる子供たちの姿が最近のアイコン。
正直、こうコロコロ変わっていたら、誰だっけ!?状態になると思うのだが・・
しかし、何人もの「いいね」やコメントがその度付いている。またここではママ友多い私アピール!?やっぱりうざったい。

スネ夫ママのトークのみ、既読スルーしてしまいたい。




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後悔スタンプ

一匹ママから、日程調整のメールが来た。
相変わらず、事務的な絵文字の無い吹き出し。彼女のアイコンは、どこかの景色。子供だったりペットではないところも彼女らしい。


「先日は、お疲れ様でした!仕事の調整つきましたので、〇日はいかがですか?午前中でお願いしたいのですが・・」


勿論、私は暇だ。すぐに、


「先日はお疲れ様でした。〇日、大丈夫です。時間もいつでもいいです ^^) 」


らしくないが、絵文字を入れた。少しして、柔らかママからも、「了解」を意味するスタンプのみ返信されて来た。
なるほどーこういう使い方をするといいのだと、勉強になる。




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「では、〇日の10時、学校の相談室でお願いします!」


無料の絵文字スタンプをいくつかダウンロードしていたのだが、使う機会が無かった。色々触って、これにしようーそう決めた時、手が滑り違うスタンプを送信してしまった。
ウサギのスタンプで、不敵な笑いを浮かべているもの。焦って、すみません!を意味するクマのスタンプを送り、なかなか既読にならないことに焦り、今度はスタンプはやめて、


「↑スタンプ、間違えました。〇日、承知しました(;^_^A」


と送った。しつこい3連発の自分のトークに、恰好悪さ丸出しで削除出来るものならしたかった。
しばらくして、一匹ママから、


「次回から、了解しましたのスタンプ等不要です。既読で判断しますので。」


冷たい返事が返って来た。
早速、やってしまったーと落ち込んだ。




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ドーナツの家

ワールドカップが始まった。
新聞もニュースも、子の学校でも、その話で持ち切りだ。
初戦だったコロンビア戦。その日の夜、夫は外で飲んで来た。ツーリング仲間と観戦したのだ。
多少の罪悪感はあったのか、朝のうちに夕飯は要らないと伝えてくれたので食材を無駄にすることは無かったけれど、なんとも釈然としない。
オリンピックですら、自宅で観戦すれば、選手の揚げ足取り。そんな夫が外で観戦?仲間と盛り上がって?信じられない。そして、吉田さんを思い出す。


彼女ー、サッカーが好きだったっけ?


翌日後のニュースでは、家族や居酒屋、あるいは職場など、テレビ観戦をする人々の姿が放映されていた。
どこかの酒場が出る度、もしかしたら夫と吉田さんがいるのでは?とありえない確率に怯えつつ、目が離せずにいた。
そうでなかったとしても、家族で観戦出来たら楽しかっただろうなーと思う。いくら夫に冷めてはいても、先日の父の日の家族団欒の幸福を思うと、無性に寂しくなったりもした。




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そういう私自身、サッカーに興味など無い。それでも、日本代表の試合はまた違う。全てにおいて興味の薄い人間だとー(身の回りの人間観察においては除くけれど)思っていたけれど、やはり私は日本人なのだ。
子も、女の子だからか、サッカーに興味など無くすぐに就寝してしまった。
次の試合も、恐らく夫は仲間と観戦だろうか?
家族って、何だろう? 毎日、同じ物を食べて、同じ屋根の下で寝て、同じテレビを観て笑ったり、時に言い争ったり慰め合ったりーそういった小さな毎日の積み重ねが「絆」を作るのだと思う。 それは、決して派手ではない、むしろ地味なこと。その地味な日々が生活で、家庭で、暖かい場所なのに。 繋がっているようで、ぽっかり穴が空いているー私達家族は、まるでドーナツのようだ。




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  • 2018/06/21

一匹狼的ママ

昨日の役員会、ただただ疲れた。主に、気疲れ。
ラインで既に、中心グループは決まっている。委員長を始めとするスネ夫ママグループだ。
それまでばらけていた人達も、一緒に活動する毎に仲良くなっているのが目に見えて分かる。
ただ、最初の集まりから一匹狼的なママ。委員長決めの時、皆が戯れる中、悠然と一人スマホを見ていた姿が印象的だった。園時代の、孤高の人を思い出させる。
彼女は、あの集まりから仕事で来られないことが殆ど。ラインでの欠席連絡も、事務的で絵文字やスタンプなど一切無い。勿論、ランチ会も来なかった。
そんな彼女が、昨日の集まりは出席していた。それだけで、空気が変わる。私が人一倍敏感だからそう感じるのかもしれないけれど。

秋に開催される、PTA主催のバザー。今度はそのリーダーを決めた。担当はそれぞれに色々あるが、こういったイベント毎の仕事も毎度割り振られるのだ。
そして、一匹狼的ママが抜擢された。実際は、クジだったのだが・・
自分では無かったことに、ほっと胸を撫で下ろしつつ、今度はいつこちらに白羽の矢が立つのかと思うと気が気では無かった。正直、前回裏切られた大和ママらが引き受けた仕事の方がプレシャーは低い。
一匹ママは、涼しい顔をしつつ、皆に挨拶をした。


「これまで、仕事仕事であまり出席出来ずにすみません。今後も平日は休みにくいこともありご迷惑お掛けすると思うのですが・・もう一人か二人、補佐して下さる方がいてくれたら助かるんですけど。」


「じゃあ、誰か引き受けてくれませんか?」


委員長が私達に向かって声を掛けた。バッチリ私と視線が合い、居たたまれなくなり立候補してしまった。周囲から拍手。血の気が引く思いだったが、これでいい。いつかはやらなくてはならないのだから・・
もう一人は、スネ夫ママグループの一人、感じの良い雰囲気ーこの人ならまだうまくやれそうな柔らかな印象の年上女性だった。
早速、3人のライングループをテキパキと一匹ママが作ったところで、


「じゃあ、今月辺り、一度3人で打ち合わせ的なことします?」


柔らかママが笑顔を向けた。


「え?直近で必要?」


バッサリ切るように、一匹ママが真顔で返す。




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少しの沈黙の後ー、


「まあ、いいや。はい、しましょうか。ちょっと仕事的にいつ休めるか分からないから・・分かり次第ラインします。お二人、何曜が仕事?」


「私は、水曜と金曜、それに日曜です。でも、前もって分かれば休めますよ。」


「あなたは?」


「私は・・働いてないのでいつでも。」


一瞬、まるで化石でも見るような驚きの表情で私を見た後、取り成すように、


「じゃあ、また改めますね。」


一匹ママはそう締めくくった。
怖かった。スネ夫ママと組まなくて良かったと思っていたけれど、これはこれで気が重く厄介だ。彼女が私に苛つく姿が、今から容易に想像出来てしまうからだ。




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忘備録

突然の地震。

朝のバタバタする時間、点けていたテレビニュースで初めて家の中が揺れていることに気付いた。
被害は、時間が経つ程に拡大しており、不安が募る。

最近、ここらで大きな地震が無かったことで、防災用具の見直しも怠けていた。備蓄も残りわずかだったり賞味期限切ればかり。
トイレットペーパーやナプキン、それに水なども底をついており、慌てて買い出しに行こうと思うも、金が無い。
夫に、メールで催促をした。しかし、その日は返信が無く終わり、今朝になってもう一度催促。


「取り敢えず、今週渡した分から出しておいて。」


毎週、月曜にその週のやりくり費を貰う形に落ち着きつつあったのだが、こういった災害だとか突然の費用発生に頭を悩ます。
すぐにくれればよいものを先延ばしにされれば、また催促をしなくてはならない。
タイミングを見計らってー、そのタイミングも、なかなか見付けるのが難しく、余計なストレスでもある。
一応、一番必要だと思われる「水」を、悪天候の中買いに行った。こういう時、車が無いと不便だ。
雨合羽を着て、小雨交じりの中、自転車の前かごと後ろかごに2箱の水。 汗だくになりながら、しかし、いざという時困ることを思えば、重たい水を悪天候の中運ぶくらいへっちゃらなことだった。




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一応、必要なものを備忘録として・・

■トイレットペーパー
■ナプキン
■レトルト食品
■サランラップ
■ビニール袋
■もち
■ガスボンんべ
■キャンディなどのお菓子類
■携帯トイレ

まだ、何か足りない気がするけれど、取り敢えず最低限の必需品リストだ。




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穏やかな時間

昨夜の父の日は、完璧だった。
割と早く義実家より帰宅した二人は、玄関を開けてすぐにシチューの香りに気付き、機嫌も良くなった。


「今夜は、シチューか。」


夫の好物、しかも長時間煮込んだお陰で具材はホロホロ。
バケットは買ったものだが、たまにはいいだろう。それに、サラダや軽いつまみなど。
夫が風呂に入っている隙に、子に部屋の飾り付けをさせた。
そして、冷えたビール。
サラダの盛り付けを子と共にする。レタスやキュウリ、それにプチトマトをハート型にし、真ん中にスモークサーモンと新玉ねぎを盛った。
夫が風呂から上がると、子はビールとグラスを手に、


「パパ、いつもありがとう!」


お酌を始める。夫も嬉しそうで、珍しく家族団らんの時を過ごした。 予め用意していプレゼントの飛び出すカードに、更に顔を綻ばせる。私からもー、虎の子で買っていた高級チョコを渡した。


「あんたも、飲めば?」


既に、ワインでほろ酔いだったのだが、夫に勧められるままグラスを受け取る。
家族って、良いものだなーこの幸福は、一時的なものだと知りながらも、今はそれに酔いしれていたいと思った。




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日曜の昼下がり

夫は、朝から義実家へ。義姉に呼ばれて出て行ってしまった。しかも、子も連れて。
今日は、父の日。
だから、子と夕飯を作る予定だったのだが、仕方が無い。
午前中、買い出しに行き、奮発して牛のすね肉を買って来た。勿論、激安スーパーの輸入物だが、それでもいつもの食事予算を上回る。
今、コトコト煮込んでいるビーフシチュー。ほぼ出来上がりなのだが、味見ついでにワインを飲んでいる。
夫の高級ワインはどれも未開封で、それが残念。数日掛けて飲むことが多いそれは、時々私の口に入るのだが。




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仕方が無く、シチューに使った安ワインの残りー、一応、料理目的で買った300円台のそれを飲む。
夫の飲み掛けワインに最近慣れていたので、やはり安いものは安いと舌が肥えてしまったけれど、3杯目あたりで味など分からなくなって来た。
ほろ酔いの良い気持ち。昼間から楽しい。束の間の現実逃避ー

明日からまた一週間、学校関係の集まりだとか色々予定があり、憂鬱だ。ラインを開けば、スネ夫ママらを中心にトークは盛んに行われている。
休みの日だというのに、家族放置でママ友ラインに熱中しているのだろうか?
頭がぼーっとしたついでに、私もトークに参加してみようと、間違ったポジティブに支配されそうになる。




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損な役割

父の日の準備を、夫が仕事である土曜にすることにした。私の父ではないが、スルーする訳にいかない。
夫は、意識している。自分に関わる記念日には敏感なのだ。
しかし、私の意に反し、子はまったく気にする素振りも見せない。母の日もヤキモキしたが、自分のことでは無い分、表立って促すことは出来る。


「父の日、いつやるの?」


「後で~」


「どうするの?プレゼントは?買いに行かなくていいの?」


「え~。お金使わなくても出来るよ。パパの顔でも描くから。」


「料理はどうする?パーティー、する?」


「うん、別にいいよ。」


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ソファーに寝っ転がり、漫画を読みながら答える子。私ばかりが一人、そわそわして馬鹿みたいだ。それに、別にいいよという言い草はどうなのだ?まるで他人事ではないか。


「あなたのお父さんなんだからね!」


語気を荒げると、子はようやくしぶしぶと立ち上がった。そして、自室からクレヨンと画用紙を持ってきたかと思うと、工作?らしきことを始めた。
見て見ない振りをしつつ、しばらくしてから子を見ると、飛び出すカードを作っていた。正直、私にくれたものより丁寧に作られており、胸の奥がチクリとした。
夫は、子を溺愛している。いいとこ取り。それでも、私が夫より子に愛情を掛けていること、子のことばかり想っていること、子がすべてだということ、それは伝わっていると思っていた。
しかし、実際はそうでもないようだ。
母親は、損だなー思いたくはないけれど、やはりそう思ってしまう。




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様々な寿命

掃除機が壊れてしまった。先週あたりから、吸い込みが悪いと思っていたが、とうとうスイッチを入れても反応が無くなった。
今週は、仕方なく、自宅に置いてある箒を使っているけれど、なんとなく汚れが落ちきっていないようで気持ちが悪い。人の手よりも、機械の方が信用出来る。

続いて、洗濯機の調子も悪い。脱水がうまくいかない。説明書を読んでも理由が分からない。ネットで調べてみると、寿命の可能性が高く、完全に動かなくなるのも時間の問題だ。
こういうことは続くので気持ちが落ちている。タイミングを見計らって、この週末に夫に伝えようと思うけれど、また余計な出費と思われるのが怖い。

冷蔵庫も、そろそろか。夏場に故障することだけは避けたい。
大物家電は、10年が寿命と言われている。それを前提にすれば、我が家の家電はダメになったとしても、大往生ということになる。
それでも、使えるうちは使うー限界まで。

寿命は、10年も続かなかった。そもそも、子が生まれてから、私達の関係は「父親と母親」に変化した。ただそれだけのこと。
子が巣立てば、また変化するのだろうか?
足の裏の踵のひび割れは、私に「女」であることを許してはくれない。




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ドヤ女王

梅雨の時期、湿気のせいで髪はまとまらず、気分も最悪だ。
役員になったことで、天候関係無く、外に出る機会が増えたからだ。
よりによって雨の日にーということも多い。以前なら、引き籠り主婦にとって梅雨万歳!だったのだけれど。
先日、スネ夫ママが、ばっさりと髪を切りゆるくパーマを掛けたことに気付いた委員長らが、彼女に行きつけの美容院を聞いた。周囲のママらが、羨望の声を上げた。


「えー!さっすがぁ!予約、取れる?」


「一応、独身時代から通ってもう15年になるからね。」




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都内の、一部読者モデルなども通っているらしい有名美容院に彼女は通っているのだった。セレブ気取り!?内心、ドヤ顔の彼女に苛立ちを隠せずにいた。セルフカットにセルフカラーの自分が惨めで仕方が無かった。
ネットでその美容院を検索すると、ずらーっと名前が上がり、それに伴う口コミも☆5つ弱。カットだけでも6000円、それにカラーも8000円。そしてパーマなんて入れたら更に1万円程追加。トリートメントなども入れたら3万円前後だろうか。
普通の主婦感覚でいえば、この金額は目玉が飛び出る程のもの。しかも、美容師を指名すれば、その指名料も取られるのだ。
ただ悔しいけれど、彼女のヘアスタイルは素敵だった。後ろから見たら芸能人と言われても遜色無い程の完璧なカット。梅雨だろうが関係無く決まっているのだ。

図書館の仕事もまだしているのだろう。パート代は全て小遣いなのだろう。
過去、仲良さげに夫婦で病院にいるところに出くわした。息子も出来が良い。順風満帆ー雑誌から抜け出たようなライフスタイルを送る彼女に妬みしか湧かない。
ただ、素敵ママが生まれからの金持ちならば、スネ夫ママは成金。そんな雰囲気は誤魔化せない。
どこか、卑しさが透けて見えるのだ。




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裏切り

「では、次回の司会進行して下さる方、いらっしゃいます?」


委員長が、皆を見渡して問いかける。
スネ夫ママが、何故だか分からないけれど、落ち着きなくママ友らとクスクス笑い合う。
隣にいる大和ママが挙手するタイミングで、私もーそう思っていた。
大和ママの向こう隣りに座っているのが、先日のランチで同じテーブルにいたお喋りママだった。そのお喋りママが、大和ママに何やら耳打ちしている。
二人は、こそこそ笑い合い、そして一斉に手を挙げた。


「やりまーす!」


一瞬、何が起きたのか分からなかった。挙げようとスタンバっていた右手を、意味もなく何度もさする。動悸とめまいがし、その場にいるのが耐えられない程になった。
気付けを飲んで来るのを忘れたことを、心底後悔した。


「ありがとうございます!」


周囲から拍手が起こる。私は茫然とし、しかし大和ママの方を見ることが出来なかった。裏切り?と思うのは大袈裟だろうか?
あの約束は何だったのだろう?すっかり取り残された私は、早速親しげな雰囲気の二人に圧倒され、一人暗くなっていた。




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その後、諸々の打ち合わせを終えて帰る際、大和ママが私の方に寄って来た。


「OOさん、私が手を挙げたら一緒に挙げてくれるって思ってたのに~」


ーえ?ワルイノハワタシデスカ??


声にならない声が、心の中で何度も反響する。そのまま彼女は笑いながら、お喋りママと教室を出て行ってしまった。
背後に、感じ悪いスネ夫ママの視線をビシビシ感じながら、そそくさと帰り支度をし、誰とも挨拶を交わさず教室を後にした。
あまりにも悔しくて、悲しかったので、コンビニに寄ってあれこれ浪費してしまった。
アイス二個にプリン二つ、それに店で一番安いワインと唐揚げ。
自宅に戻り、まだ子は帰宅していなかったので、アイスとプリン一つずつはそのまま冷蔵庫に、後は全て平らげた。
ワインだけは、流石に一本飲むのは無理だったので半分程体に入れ、夫にばれないよう虎の子があるクローゼットの中に忍ばせた。 酔いで痺れた頭に、大和ママの上品な声がぐるぐる回り、やがてその声はスネ夫ママのそれに変化した。


「うわーーーー!!!!」


クッションに顔を埋めて、大声で叫ぶ。まるで、夫の雄叫びと同じだ。
声を出せば少しはすっきりするかと思ったけれど、気分の悪いもやもやは、体の奥まで沈殿し私の隅々まで浸食して行った。




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お誘い

子ども会の集まりは、ほぼ空気と化して終わった。何とも居心地の悪い集まりだった。
素敵ママは、相変わらず華麗にソツなく打ち合わせを進め、他の母親達も最初こそ「打ち合わせ」としての姿勢だったが次第に崩れ、最後は井戸端会議。
誰彼がどうだとか、芸能ネタだとか、子供の習い事や旦那の愚痴。とにかく話は尽きない。
正午の合図と同時に、午後にPTAがあると素敵ママに耳打ちしてその場を後にした。
素敵ママに声を掛けるのに勇気が要った。それでも、この集まりの中で、唯一話せるのは彼女しかいない現実が、私を惨めにした。

一旦、自宅に戻り、卵掛けご飯を掻き込んで学校へ。
重い足取りで集合場所へ出向いた。
次回予定している行事の司会進行役を決めるのだ。室内に入ると、既に数人の母親達。群れもいるが、私のように一人者もいた。
例の、孤高に近いクールな一匹狼ママは、誰かとスマホで喋っている。




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「こんにちは。」


突然、背後から声が掛かり驚く。例の、大和ママだった。
あのランチの時は、まったく話が弾まなかったのだが、二人きりだからか、彼女は積極的に私にあれこれ話し掛けて来た。かなりフランクな感じで、以前の印象を払拭させる、そんな勢いだった。
私はほぼほぼ相槌だったのだけれど、何か聞かれれば真摯に答え、一応「会話」は成り立っていたように思う。そして、突然彼女に誘われたのだ。


「ねえ、今度の司会進行、一緒にやらない?」


私としては、正直気が進まなかった。しかし、彼女いわく、一度やればしばらくお役御免になるという。毎回ビクビクしながらその時を待つよりも、早いうちに嫌な仕事は済ませた方が得策だと言うのだ。
一応、2名の枠だったので、彼女と私が手を挙げればそれであっさり決まるだろう。それに、ここでOKすることで、大和ママと親密になれるかもーそんな下心が湧いた。
二つ返事でOKし、打ち合わせに臨んだ。




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一日拘束

今日は、朝から子ども会の集まり。
何度かそれらしい理由をつけて欠席していたので、久しぶりに集会所へ行くのに気が重い。
朝から何度もトイレ。腹痛は、心配事や緊張から来るそれだ。

各学年の代表もいつの間に決定していた。今年は、素敵ママだ。あの一件から、エントランスでばったり会っても軽く会釈する程度。立ち話は無くなった。
それは、彼女が避けているというよりも、私の方が避けられる前に避けているからだと思う。予定もないのに忙しい振りをしたり・・
例の、転入生の親は、すっかり馴染んでいるのかと思うと、それも憂鬱。




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そして、午後には役員の集まりもある。一日に二つも集まりがあるだなんて、過酷過ぎる。昨夜から、夢見も悪かった。夫から離婚届けを渡された夢を見たのだ。
夢の中でまず、悲しい感情よりも、「どう食っていけばよいのか?」という焦りの感情。それだけだった。

午後の役員会では、次の行事の司会と進行役を決めるらしい。どう決めるのだろう?立候補?推薦?それともあみだくじ?
こういうのは、得意な人がやってくれれば良いのに。そんな本音を実際口にすれば、白い目で見られることは確かだけれど。
なるようにしかならないー、そう思いつつ、ついネットの占いをしてしまう。しかし、結果は最悪。


ー空回りの一日。無駄に自分を大きく見せないようにしましょう。他の人を妬ましく思うことや、嫉妬心を抱くことがあります。落ち着いて行動しましょうー


そんな結果が出たものだから、更に気落ちする。大勢の前で司会ーなんて無理だ。教師や生徒、それに保護者の前でいくら決められた原稿があるとはいえ無理。我が子だって見ている。
極度にあがってしどろもどろになる母親を目にしたら、恥ずかしくて登校を渋ることになるかも。
ため息しか出ない。




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却下

「チア、やりたい。」


突然の子の申し出に戸惑う。
一枚のチラシーそれは、とあるチアリーディングクラブの見学会お知らせだった。お友達紹介だと、クオカードが紹介者にも紹介された側にも貰えるらしい。
日付はこの週末で、近くのスタジオだったのだけれど、子の話を聞いてすぐに却下。
聞くところによると、子のクラスメイトー例の仲良し二人組が通っているらしく、更に最近になって同じグループに入ったらしい新しい友達は、1年生の頃からそのクラブの生徒。

子がチラシを貰ったのは、その新しい友達からーR花ちゃんからだと言う。元々の仲良しであるS奈ちゃんとM希ちゃんも実は同じクラブの生徒だったらしく、小学校でクラスが同じになったのをきっかけにぐっと距離が縮まったのだそうだ。 だから、ママ同士ラインで繋がっていたり、また休日に会っていたのだと分かり、ほっとした。それと同時に、胸がつーんと痛くなった。
私が子の立場なら、いつも行動しているグループの自分を覗く皆が同じ習い事をしていたら、自分だってしたいと思うのが当然のこと。
共通の話題だって広がるし、結束も固くなる。分かっている、分かっているけれどー




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「皆、チアが終わったら一緒にご飯食べに行くんだって。いいなぁ。」


その言葉を聞き、反射的に、


「ピアノは?最近練習してないけど。あんなにやりたいって言っていたのに今度はチア?友達がやってるからしたいってー、習い事は遊びじゃないし無料じゃないんだよ。」


子は、私の固い表情を目にすると、一瞬怯んだ後ですぐに反抗的な眼つきでこちらを睨んだ。
そして、私の手からチラシをひったくると自室に駆け込みドアを閉めた。


ー冗談じゃない。これ以上悩みの種を増やしたくない。金のこともそうだけれど、習い事ーまたそこで新たなネットワークに交じる気力も勇気も私にあるはずは無かった。PTAや子ども会だけで一杯一杯だ。


しかし、あの反抗的な眼つきが瞼を閉じると残像として残る。いつからだろう、子は度々あのような表情を私に見せるようになった。難しい年頃だとは知っていたけれど・・・
高学年女子は、やはり難しい。




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面倒ごと

北海道旅行の日程が決まり、子はウキウキ気分を隠せないようだ。
頼んでもいないのに、ネットで函館情報を調べたり、テレビで北海道の旅番組が流れれば、ボリュームを上げて熱心に観ている。
私はといえば、スキー旅行のこともあり、あの義姉達と一緒に観光地を楽しく回れる自信など無い。せめて、義両親とだけならばまだやって行けそうでもある。
とにかく、小姑3人はキツイ。

最近、耳鳴りが激しい。それに伴う頭痛も。
頭痛がコーヒーに良いと聞き、がぶ飲みしたら今度は腹を壊した。なんだか、何もかもがうまくいかない。

母の日が終われば、今度は父の日。
義父にプレゼントをーそして実父にも。実家とは、だいぶ疎遠になっている。
夫にも、忘れないようにしなければ。私の父親ではないけれど、だからと言って、母の日のような仕打ちを夫が子から受ければ、そのとばっちりはガッツリ私の方に向かうのだ。
父の日、母の日、結婚記念日や誕生日、そして敬老の日。
毎年毎年、面倒臭い。イベントの無い世界に引っ越したい。




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戯言

好き勝手言いたい人は言えばいい。
私のことが嫌いなら、それでいい。
私ですら、自分が嫌い、大嫌い。
自分を好きになれない人間なんて、嫌われて当然。

周りを気にしない人間になりたい。
言いたいことを言える人間になりたい。
好き勝手に振る舞っても、愛される、そんな人間に憧れる。
妙な小細工は、かえってボロが出る。
生半可に、恰好付ければ、ただの痛い人。
がむしゃらに無様な方が、美しかったりする。
太陽の光を浴びれば、いつでもどこでも影は付いてくる。逃げられない。
その影を受け入れて、共存出来たら楽になれる。
否定したら、ダメだ。




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バタバタ飯

夫の飲み会や残業での夕飯無しが、今週はずっと続いていた。
予め、連絡が入ることは稀で、23時過ぎても帰宅しなければ外で食べて来ることが殆ど。
何気なく、朝食時に聞いてみた。


「最近、忙しいの?」


「あぁ、今月は繁忙期だからな。」


「今日も、大変?」


「飯食う暇もないかもな。」


イコール、それは夕飯無しの可能性が大ということだ。なので、手抜きをした。何故なら、今週はどれだけの食材を無駄にしたのか・・・
作り置きや冷凍が大嫌いな夫。要らなくなった夕飯を、翌朝の朝食や弁当に回すなど以ての外なのだ。
だからといって、多目に作ったそれを私が毎度、昼に回すのもうんざりだ。

自分で作る食事は、正直飽きる。どれもこれも同じ味がするーそんな気がするのだ。
何時間も掛けて作った食事を、三角コーナーに捨てるのは辛い。だからといって、タッパーに入れたそれがなかなか減らず、自ら飽き飽きしながら口に運び続けるのも辛いのだ。


ーどうせ、今夜も遅いんだろう。


そう思い、手抜きメニュー。冷蔵庫にあるもので親子丼とお浸しとサラダに味噌汁。
私も子も大好きだし、わざわざ買い物に出ずに済むメニューだ。品数が多くなければ気が済まない夫に、丼ものはなかなか出せない。

腹一杯になり、風呂に入り子を早々に寝かした。
私の自由時間。洗い物も、丼ものの時は少ない。





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綺麗にキッチンを片付け、一息にとお茶を淹れた。すると、玄関で物音がしたと同時に鍵でドアを開ける音。夫が帰宅したのだ。
想定外の帰宅に、頭が真っ白になる。まだ、22時。夕飯ーどうするか・・


「あー!腹減った。」


ぶつくさ言いながら、風呂場へ直行する夫に、まさか夕飯を用意していないなどと言えるはずも無かった。
大急ぎで、冷蔵庫の中と相談し作ったのは、やはり丼もの。麻婆豆腐と味噌汁、それに、冷ややっことレンジで作ったジャガバタだ。

なんとか間に合い、テーブルに並べた。風呂から上がった夫が、テーブルに目を落とし、


「口内炎が出来てるんだよな。キツイわ。」


うんざりするような口調。しかし、しぶしぶ席に座り、箸を持つ。


「豆腐だらけだな。」


バタついたこともあり、はっとした。
麻婆豆腐に冷ややっこ、それに、味噌汁の中にも豆腐が入っている。


「・・・・」


返す言葉も無かった。しかし、それでも限られた時間の中で、一生懸命作ったのだ。
腹が減ったとうるさかった割に、どれもこれも三分の一残され、嫌な気分になる。リビングに移ると、ビールにポテトチップをバリバリ食べ始める。


ージャガバタとチップだって同じだろうが。




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  • 2018/06/08

彼女の中のわたし

役員仕事の日。
朝、子を送り出してから一時間も経たないうちに身支度を整え玄関を出る。
まるで、ワーキングママの気分。洗濯はかろうじて済ませたけれど、洗い物や掃除は後回し。

行事でもこういった集まりでも、何が気が重いって、既に出来上がっている集団に入るタイミングだ。それがひとつであっても複数であっても。
親密そうに語り合っている彼女らに向かって、ただ挨拶するだけでも、邪魔ではないか、会話を止めてしまうことで空気の読めない奴認定されるのではないかと、ビクついてしまうのだ。
なので、なるべく早めに集合場に向かう。それでも、教室のドアの前で複数の笑い声や話し声を耳にし、深く落胆するのだ。


「おはようございます。」




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それまでざわついていた室内が、一瞬だが静けさに覆われる。まばらに挨拶が返って来たが、すぐに皆、私の存在など無かったかのように話し相手と会話に戻る。
荷物を机に置き、所在なく佇むしかなかった。
ガヤガヤ声が聞こえたかと思うと、スネ夫ママや伊達メガネママ、そして派手系ママのお出ましだ。スネ夫ママは、園時代からそうだけれど、常に誰かしらと待ち合わせてこういう場に来るのかと疑問に思う。

委員長が、大量のプリントを手に室内に入り、打ち合わせが始まった。コの字型テーブル。小学校時代から苦手な形状のそれはいまだ馴染めない。
「さあ!議論しましょう!」的な、自分の主張を皆の前で発表しなくてはならないような、ディスカッション形式のそれが物心ついた頃から今日の今まで大嫌いなのだ。
運動会の反省会として、各自一言ずつ言わされた。まるで考えていなかったので頭の中は真っ白。伊達メガネママが、巧みな話術で周囲を笑わせながら、しかし的確な反省点と来年度に向けての改善点を述べた。
次に続く人もだ。スネ夫ママは、何故だか書記としてノートパソコンに皆の意見を打ち込んでいるようだ。そして、私。心臓の音が鼓膜の奥から突き抜ける程に暴れ出した。まるで、大太鼓か地響きのよう。
おかしな沈黙の後、ようやく絞り出した言葉。


「皆さん、運動会お疲れ様でした。改善点は・・・改善点・・前の方と同意見です。」


一番ずるい逃げ方をしてしまった。委員長は戸惑いを隠せないような表情を一瞬した後、仕方が無いというような笑顔を見せ、静かに頷いた。穴が合ったら入りたかった。
皆、発表を終え、まとめに入った。そして、スネ夫ママの発言は無い。誰も、彼女が発表しないことを疑問に思わないようだ。私だけが、内心「ずるい!!!」と憤っていた。

その後、配布されたプリントを見ながら、次の行事の運営計画。まるで耳に入って来ない。涼しい顔でPCに向かうスネ夫ママに、なぜこうも嫌悪感が湧くのか考えてみた。
恐らく、まったく違うはずの彼女の中に、自分を見ているのだ。




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言い訳

子の参観日。体育の授業なのだが、参観は任意である。
タイミングが悪いことに、夫在宅の際、子がプリントを差し出して来た。さっとそれを隠そうとすると、スマホを見ていたはずの夫に声を掛けられる。


「どうした?」


「参観日のプリント。ママ達に渡してって先生が。」


夫と視線が合う。


ー勿論、行くよな?


無言のプレッシャー。目を反らす前に子が、


「ママ、来れる?」


この状況で、Noと言える訳が無い。無理矢理笑顔を作って、Yesと答えた。
当日、急な体調不良ということにしようか?正直、行きたくない。子の成長は見たいけれど、あの空間に身を置くことが耐え難い。
それでなくても、PTA役員になってから学校へ行く用事が増えたのだ。任意なのだからサボりたいのが本音。




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そして迎えた、当日。
この日は、隣クラスと合同の体育授業。クラス対抗ドッジボールだ。グラウンドには、2クラスの父兄達。勿論その殆どが女親である。
同クラスに顔見知りはいない。隣クラスには、懐かしいまいこちゃんがいる。
私が1人で観戦していると、すっと隣にまいこちゃんママが立った。日傘を差しており、私の頭にそれが少し当たったことで気付いたのだ。
私の斜め前にいる彼女ー、珍しく一人きり。目と鼻の先なのだが、挨拶しそびれてしまった。彼女の方は気付いているのかどうか分からない。後ろ姿だからだ。


ーこのまま、気付かない振りをしていよう・・


一方、彼女がスマホでまいこちゃんを撮り出したことを言い訳にする。声を掛けたら、私の声が動画に入ってしまうし、観戦しているのだから迷惑だろう・・


都合の良い言い訳。本音は、面倒臭かった。挨拶をすれば、そのまま流れでちょっとの会話。好きでもない人との数分の会話は苦痛だ。そして、会話を切り上げるタイミングを計ることも難儀だ。
また、話途中で彼女のママ友らが混ざったとしたら、これまた厄介。たちまち自分の居場所は無くなるし、またその輪を抜け出すのも一苦労。
ダンス教室でもそうだった。とにかく、面倒だし疲れるのだ。

子は、ボールに当たらないよう必死で逃げていた。クラスメイトの影に隠れて。それは、まるで私のようだった。
最初の方で当たれば、大して痛くないし目立たない。最後まで残ると、キツイ。恐怖の時間は長引くし、攻撃性のある子を刺激する。 ドッジボールも、社会の縮図だ。強い者は勝ち、弱い者は負ける。逃げ続ければ続ける程、痛い思いをするのだ。




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デジタルデトックス

何か調べたい時、テレビや新聞でニュースをチェックするのが面倒な時、つい携帯を手にしてしまう。
そうでなくても、手持無沙汰な時、ラインのチェックにと、タブレットを開いたり。

街中でもそうだ。
たまに乗る電車でも、スマホに目を落としていない人を探すのが難しい程。幼い子供ですら、母親に口止め代わりのアプリが入ったスマホを持たされているのだ。

最近、目の調子が悪いのと、また電磁波のもたらす悪影響を思い、デジタルデトックスを行使することにした。
文字通り、生活の中から「デジタル」を一時排除するもの。

しかし、まるで麻薬中毒患のように落ち着かず、ちょっとした時間が出来るとPCや携帯を触りたくなる。それを、ぐっと堪える。
代わりに、今までやりたいと思いつつ出来ずにいた断捨離やアルバムの整理、またバルコニーの掃除や窓拭きなどに全力を注いだ。
夫にまたあれこれ重箱の隅を突く様な真似をされたくなかったからだ。

どっぷり汗をかき、時計を見ると正午を過ぎており驚く。昼間から贅沢だが、シャワーを浴びた。
すっきりした部屋でさっぱりした体。心地良い風が窓から入る。いつもより、一人自宅ランチが美味しく思えた。空腹こそ最高のご馳走。
ご褒美に、ラインチェックするついでに15分と時間を決めて、PCで遊ぶ。
不思議と罪悪感も常日頃まとわりついている倦怠感も消えていた。

デトックスの効果を、肌で感じた。 その日は、寝付きも最高に良かった。




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生涯学習

新聞の折り込みチラシの中にある求人広告に交じり、生涯学習の案内冊子を見付けた。多くの講座の中で、とりわけ主婦に人気がある資格ランキングが記載されており、興味深く見入る。
金があれば、あれもれもやってみたいー、成長したい。持病が良くなり、働けるようになった頃、果たして体力勝負の仕事を受けることが出来るのか?
日々の体力づくりも大事だけれど、いざーという時に、何の鎧も付けずに戦闘態勢に入れるものなのか?
資格よりも、経験値ということは分かっているが、それでも十何年努力も何もしなかったおばさんより、多少なりとも足掻いた痕跡のあるおばさんの方が、社会に受け入れられ易いのではなかろうか。
年相応の社会性を持たないおばさんは、働き手の需要が増えているとはいえ、下手に年を食っているだけに扱い辛く面倒な存在であることは否めない。




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子がまだ幼い頃は、働かない言い訳を全て子に丸投げすることが出来た。

乳児の頃は、「人生おむつ替えで終わるのか」と思っていたし、未就園児童の頃は、「人生ブランコ押しで終わるのか」と思っていた。
やっと子が入園し、わずかでも自分の時間が出来たと思った時には、幼稚園生活は親子セットだということを思い知らされ、うまく立ち振る舞えない自分に情けなさと憤りを覚えた。
とてもじゃないけれど、働く余裕などなく、精神的にいっぱいいっぱいだった。大嫌いだった暗黒の送迎時代が終わり、やっと新たなスタート。子が入学し、今度こそーと新しい自分を手に入れようと思いパートに出た。
勇気を出して、まずは手始めの短期パート。
家のこととの両立は想像以上に大変だったし、長いブランクあっての社会復帰に戸惑うことは多々あった。けれど、過ぎてしまえば残るのは清々しいほどの達成感だった。
現実的に考えて、持病のことがあるので体力仕事は無理。デスクワークは、倍率が高い。特に、長期は。短期だから運良く採用されたのだ。

独学で何か資格取得出来たら・・・
生涯学習の案内冊子ー、取り敢えず興味のある分野をチェックし、蛍光マーカーで色を塗った。




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誹謗中傷どの面下げて

時々読む、有名人ブログ。
女性が嫌いなタイプの女性ーという感じ。なぜなら、あらゆる掲示板にアンチがあるからだ。
最初はただの興味本位だった。私自身、その有名人を好きでも嫌いでもない中立な立場だったし、なるほどこんな意見もあるのかと面白く読んでいた。
ある日のブログ、その内容は「あれ?」っと首を傾げるようなものだった。
平行し、アンチ掲示板を覗くと、私と同じ様に思った人々は多かったらしく、かなり暴力的な言葉で批判しているものや援護しているもの、またスマートにその場を治めようとしているもの、多くのコメントで溢れてかえっていた。
私も、昼間にチューハイを開けて気分が高揚していたこともあり、そこでドキドキしつつも「意見」を述べてみた。控えめにー、しかし強気な。
すると、ものの5分も経たないうちに、私のコメントに対して同意見のコメントがずらりと上がっていた。


ーほんとほんと!


ー核心ついてるWW


ーえ?もしかして本人?W




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ふざけた返しだったけれど、そのどれもが好意的だった。私は調子に乗って、更に考えをコメントした。今度は辛辣にー、そして面白おかしく。
すると、また数分経つか経たないかのうちに、数々のコメントがついた。まるでチャットしている気分。
リアルな生活で、こんなにも人を笑わせたことが無いし、遥か昔ー、学生時代、わずかに存在した、気の置けない友達。彼女らと他愛の無い会話を延々としていた、あの懐かしい空気感を思い出していた。
ドラマの感想だったり、嫌な担任の悪口だったり、限られた仲間の中では軽口や冗談だって言えた。大人になるにつれ、私は建前ばかりで砕けた会話など出来なくなっていた。

楽しかった。
見ず知らずの、しかもパソコン画面越しの素性の分からない彼らとの会話。、その有名人のネタを通してこんなにも盛り上がるとは。そして、自分の話に共感してくれたり笑ってくれることがこんなにも心を満たすとは。
自分の新たな居場所を見付けたー、そんな気分だ。夢中になって、有名人の悪口を言い合っていた。
気付けば、家事もそこそこに、一日の大半をその掲示板で過ごしていた。
しかし、私と同じ様にそこに張り付いているー恐らく女性の多さったらない。皆、仕事をしていないのか、主婦なのか?そのカテゴリーは分からないけれど、なんとなく自分と同じ様に一人家の中で掲示板を楽しんでいるのだろうか。
掲示板をPCのお気に入りに入れたかったけれど、履歴はいつでも削除している。皆が働いたり勉強したりしているまっ昼間から、こんなところで油を売っていることが夫にバレたら大変だからだ。
ただ、私の脳内のお気に入りにはしっかりとインプットされた。明日からの生き甲斐を、ひとつ見付けた。




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