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雨の休日

大型台風が、また近付いている。
今年の夏は、まさに台風の夏だった。9月も終わるというのに、まだ夏の名残かのよう。
今日は、夫も休み。しかし、風邪を引いたようで自室のベッドに寝た切り状態だ。
外は雨。外出の予定も特にないので、静かに家の中で過ごす週末。

買い出しも、金曜に済ませていたのでなんとかなる。
夫にお粥を作り、内心、休日の食事が手抜き出来てほっとする。家族で出掛けない休日の楽しみと言えば、食事くらいのものだから、主婦にとってはプレッシャーでしかない。
昼は、うどん。残ったカレーを使い、カレーうどんにすれば子も喜ぶし、夫には素うどんを出せばいい。
夜はー、先日餃子を作った時に余った皮があるので、餃子ピザを作ろう。
メニューさえ決まれば、後はゆっくり。

来週には楽しい予定がある。かおりと会うのだ。
今は、それが楽しみでならない。夫の風邪が、どうか子にうつりませんように・・・




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休み時間の過ごし方

PTAの打ち合わせが終わり、丁度、休み時間だったこともあり、子の教室をのぞいてみた。
廊下ではもう高学年だが、はしゃぎ回る男子生徒。女子生徒は、いくつかのグループに分かれ、机の上でトランプをしたり絵を描いたり、またお喋りをしたりと思い思いの時間を過ごしている。
子の仲良しグループS奈ちゃんらの姿は、教室には無かった。子もいない。外遊びだろうかと校庭を探す。
すると、他クラスも交じり、男女混合でドッヂボールをしているのが見えた。子は、その輪にいなかった。球技が苦手だからか?それともー
教室にも校庭にもいないー一体どこで誰と過ごしているのか気になる。
しかし、生徒達の中、保護者が一人うろついているのも妙なので、気になりつつ学校を後にした。
子が帰宅し、何気ない風を装って聞いてみた。


「今日、休み時間は何してたの?」


一瞬の沈黙の後、


「え?別にいつもと同じS奈ちゃん達と教室で遊んでたけど。」


手元の漫画から視線を上げず、子は嘘を付く。嘘を指摘して追い込むべきか、それとも見守るべきか迷う。


「今日、ママPTAだったんだけどー」


言い掛けた時、間髪入れず、


「ママはさ、ランチとか他のお母さんとしないの?皆、してるらしいよ。」




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初めて、こちらをチラッと見て、もう何も言わせないー子からの意思を感じた。都合の悪いことを言い当てられて話題を変えるのは、子供ならばよくあること。
しかし、子のそれは攻撃的なものだ。私にとって痛いところを分かって突く。我が子ながら、嫌な感じがした。
なので、私は素直になることにした。恰好付けてもダメだと。母親が嘘を付くから子も嘘を付くのだと。


「ママはね、あんまり仲良しのお母さんがいないの。だから、しない。」


子は、初めから分かっていたその答えを私の口から聞いて、満足したのだろうか?真意は分からない。


「努力した方がいいよ、自分から誘うとか。」


「うん、そうだね。」


そんな単純なものではないのだーと思いながらも、口には出さずに彼女の意見を肯定した。
それは、子が自分自身を鼓舞する為の台詞に聞こえたからだ。
人間関係は難しい、親として理想的なお手本を見せることも必要だが、反面教師になることしか出来ない者もいる。私は後者だ。
子が、そこから何をどう感じ取り行動するのかー結果は分からない。ただ、オブラートに包み隠すような真似だけは駄目なのだと思うようになりつつある。




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怒りに任せて

先週の役員会より、委員長から渡された一通の用紙。
今週の集まりまでに、すべて記入して提出をお願いするというもの。
一匹ママが取り仕切っている、外部との折衝に関わるもの。
本来ならば、委員長から直接一匹ママに渡してくれたらよいものの、役員会を度々欠席する彼女と連絡が取れるのは、どうやら私くらいと思ったのだろうか。
メール添付してみては?と、はっきりした性格なら聞くことも出来るだろうけれど、生憎、私にその度胸は無く、また委員長にこれ以上マイナスの印象を与える勇気も無かった。

自宅に持ち帰り、居ても立っても居られず、早速一匹ママにラインをする。ちょくちょくPCチェックをするが、未読のまま。
夜になり、再度ライン。しかし未読は変わらない。
ヤキモキしつつ、返事を待つ。メールと違い、ラインは読んだか読んでいないか分かるぶん、未読だと分かると相手の身に何か起こったのではないか?と不安感が募る。
そして、今日。
当日の朝を迎え、夫と子を送り出した後、即座にPCを立ち上げラインチェックをする。まだ未読だろうという諦め半分の気持ちー、それに、もしかしたら既読かもしれない半分の期待を込め、恐る恐るライン画面を開いた。
ー既読ーになっていた。しかし、返信ラインは無い。
すぐに、メッセージを送る。彼女を苛つかせないよう、細心の注意を払う。慣れない絵文字を駆使し、あくまでも控えめに、しかし、どうしても返信が欲しい旨を伝えた。
途端、既読になる。画面の向こう側に彼女の気配を感じる。顔の見えない威圧感ーそれを彼女から感じる。
オドオドしながらも、既読から10分経っても返事が無いことで焦りが勝ち、またメッセージを送る。またすぐに既読。


ー今日の役員会に出席するのに、どうしても必要な書類なんです。お忙しいところすみません。10時に始まるので、それまでにお返事お願いします!!




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今思えば、これは私のミスだ。自分のラインが家でしか使えないことをすっかり忘れていたのだ。結局、返事が無いまま役員会に出席。
柔らかママもパートで欠席。委員長に、書類が完成していないことを平謝りする。しかし、心のどこかで腹も立っていた。
何故、自分ばかりが謝らなければならないのか?そもそも、一匹ママの仕事ではないのか?
PTA役員になった以上、兼業だとか専業だとか関係なく、子供の為に、ある程度の責任を持って業務をこなすのが常識ではないか?
しかし、時間的に無理なこともある。ならば、せめて連絡くらい寄越してもいいのにー既読スルーで丸投げして終わりとは、いい身分だ。

気分はすっかり落ち込み、委員長はじめ、皆の話も耳に入っては来なかった。簡単な作業をし、その日は解散。
仲間内で、だらだら教室に残っているのを後目に、挨拶をして外に出た。楽し気に、ランチに誘い合う声が聞こえた。
私は、ここでもまた馴染めない。

自宅に戻り、PCを開けるとー10時1分前、つまり9時59分付けのラインが入っていた。一匹ママからだ。
提出用紙に記入すべき、知りたかった情報が記載されていた。驚くことに、謝罪の言葉などどこにもなく、事務的な必要事項のみ。かなり腹が立ったので、こちらも既読スルーをかました。
もう、どうにでもなれ。そんな気持ち。こちらがヘラヘラ愛想良く振る舞うだけ無駄。いくら私だって、他人に対して怒りの感情が表に出る時もあるのだ。




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見出しフェチ

今週は、雨続き。
秋の雨は、柔らかな重みがある。しとしと降るその音が、私の耳に心地良く響く。
洗濯は憂鬱だけれど、一人の空間が贅沢にさえ感じる。あぁ、これで良いのだと思う安心感を与えてくれる。

憂鬱な役員会を明日に控え、今日はーいや、今日も家に引きこもると決めた。
同じ担当の一匹ママや柔らかママは、仕事を理由にし、私に一任。気が重い。他担当は皆、二人以上役員会に出席しているというのに、とんだハズレくじを引いたものだ。




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自分の為にだけ淹れた、マグたっぷりに入ったコーヒー、それにひとカケのチョコレートをお供に、朝刊を開く。
新聞は、隅から隅までじっくり読むのが苦手だ。テレビニュースの方が、目と耳に瞬時に語り掛ける。ネットも合わせれば、最低限の必要な情報はすべて手に入る。
その代わり、見出しを片っ端からチェックする。政治経済系の見出しはさらりと流し、目に留まるのは、下方にある雑誌や本などの広告見出し。
電車でいう、中吊り広告的な部分。
遠い昔、まだ日常に電車を使っていた頃、私はぼーっと中吊りを見るのが好きだった。どうでもいい、ワイドショーネタから健康ネタ、マネーやスポーツ。
ドキッとするようなキャッチコピー、カラフルなレイアウト。
中吊りに対して新聞は白黒だけれど、しかし、広告に魅せられる。
読みたい本や雑誌をチェックしー、結局買うまでには至らないけれど・・

おせちの広告に目が留まる。平成終わりのカウントダウンが聞こえる。




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引きこもり家族

この日曜は、子ども会の運動会だった。
が、参加せずに終わった。
子が、乗り気ではなかったからだ。私自身も子の為の子ども会会員として席を置いているだけなので、正直、退会しても良いと思っている。
ただ、この地域では、何となく参加が義務付けられている雰囲気で、会員にならないなら、それなりの理由が求められる。
子供が土日、習い事ーだとか、親がフルタイム土日も仕事ーだとか。
習い事も仕事もない親子で、子ども会に入会していなければ、毛並みの違う親子のレッテルが貼られる。


ーあのお宅、ちょっとねぇ・・?


そんな陰口を叩かれるに違いない。




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子の様子がおかしいと思い始めたのと同時期に、運動会の出欠席の回答が求められた。聞くと、乗り気では無かったのだ。
なので、準備は手伝うが、当日は予定があり不参加と回答していた。

準備は、渋々だが手伝う腹積もりでいたのだが、あっけなく役員から「来なくても良い」と連絡が来た。
手伝うなら手伝うで憂鬱だし億劫だが、いざ断られると、なんだか疎外感を感じてしまう。我ながら、面倒な性格だと思う。

当日の朝、運動会決行の合図である花火が上がり、その音は自宅まで響いた。
子は、布団から出て来ず、夫も休みだったので寝室にこもったまま。
秋晴れだというのに、家族揃って家の中。
私達は、引きこもり家族だ。




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カゴの中身

食材が足りなくなったので、激安スーパーへ行った。
野菜が、高い。夫から渡されている生活費をやりくりするのがきつくなって来た。
トマトが、1個120円。ついこの間まで、この店では5個入り100円程だったのに。
店内をぐるぐる3周程回る。

もやしに玉ねぎ、じゃがいも、それにきのこ類。ほうれん草が98円はお買い得。秋の味覚の柿やぶどうや梨も売っていたけれど、スルーする。
豆腐や納豆、それにミンチも買い込み、会計をして袋詰めをしていると、隣に並んだお婆さんが話し掛けて来た。


「なんだか、雨が降りそうね。」


明らかに、私以外その場に人はいなかったので、こちらに向かって話し掛けているのだろう。


「ここのところ、暑くなったり寒くなったりで、嫌になっちゃうわよね~野菜も高いし。でも、この店があって助かるわ。」


「そうですね、本当に。」




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愛想笑いを返す。おばあさんのカゴの中には、どっさり野菜やら肉やら。私が諦めた果物も、わんさか入っている。
巨峰にみかん、それにドラ焼きや大福などの嗜好品も。かごからはみ出る程の食材を、自前の車輪付きキャスターに入れるのだろうか。
年金暮らしなのか、一人暮らしなのか?にしても、3人家族ー所謂、育ち盛り働き盛り世帯である我が家のカゴと比較すると、だいぶ裕福に見えた。

私達が年金を受け取る頃、果たして彼女と同じようなレベルの生活が出来るのか、きっと無理だろう。 まだまだ話足りないように見えるおばあさんに、軽く会釈をし、その場を去った。私の後に袋詰めをする若い女性に、おばあさんはまた話し掛ける。



「なんだか、雨が降りそうね。」


女性は、ただ愛想笑いだけして、関わりたくないような素振りを見せた。
カゴの中は充実していても、満たされないものがある。人は、表側だけでは分からない。




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仕事の出来る人

柔らかママと、一匹ママとで打ち合わせをした。
一匹ママは、相変わらず忙しそうで、待ち合わせ時間も遅刻。それまで柔らかママと二人きり。
ファミレス集合だったので、ドリンクバーを頼む。
柔らかママは、話しやすい。先日の私の失態も、変にスルーすることなく気に掛けてくれた。


「お腹の調子は、あれから大丈夫?」


「はい、ちょっと朝から体調悪かったんですよね。」


「そういう時は、無理して出席しなくていいんじゃない?人数もいるし、出られる時出れば。だって、仕事で全然来ない人だっているじゃない。」


一匹ママのことなのか?と勘ぐってしまう。
ドリンクバー2杯目が無くなり掛けた時、一匹ママが颯爽と登場した。


「お待たせしましたー!!」




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仕事終わりなのか中抜けなのか分からないけれど、完全に仕事着の彼女。パシっとしたパンツスーツ。 爪先まで施されたネイル。フレンチネイルにパールとストーンが控えめにデコレーションされていた。
それまでの、まったりとした空気は一転、仕事モードになる。
彼女の仕切りは完璧だった。無駄が無い。私はメモを取るのに精一杯。


「じゃあ、今度の集まりの時に今日の進捗状況を皆に伝えておいて貰えますか?私は、外部と掛け合うので。」


間髪入れず、


「ごめんなさい!次の役員会議はパートが入っていて出られないんです。」


柔らかママが、焦ったように声を出す。


「あ、別に一人出席出来ればいいから。」


そう言って、私の方をチラリと見る。ここで私も予定があって・・などとは言える雰囲気でも無かった。実際、予定などないけれど。
彼女から、関連資料をどっさり渡され、戸惑いながらも腹をくくる。
次の会議が憂鬱だ。あの腹痛の失態から、どうにか挽回しなくては。




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届かないランドセル

子の様子が、やはり変だ。
最近、反抗期もあり口数が少なくなったとは感じていたけれど、それでもどことなくあどけない表情や、テレビを観て笑ったりしているところは子供らしく、体の変化から来る情緒不安定なのだと決めつけていた。 しかし、昨夜の夕食はほぼ無言で食べ、こちらから話し掛けても相槌くらいで、数口食べて後は残してしまった。
彼女の好物、ミートドリアだったというのに。


「熱ある?」


額を触っても、何ともない。気分は悪くないと言う。お決まりの、


「別に、大丈夫。」


それだけ。しかし、反抗的なニュアンスではない、元気が根こそぎ抜き取られている感じだ。
就寝し、夫を待つ為にリビングへ戻るも、12時までに何度もトイレに起きる子に、


「お腹、痛いの?」 「ううん、ただ行きたいだけ。」




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妙に、そわそわして落ち着きなく、しかし表情は疲れ果てている。学校で何かあったのか、もしかしていじめとか!?マイナスの妄想が膨らむ。
ようやく静かになり、夫も帰宅して夕飯とお風呂を済ませ、寝室に入ったのが深夜1時。驚いたことに、子はまだ寝られないのか布団の中でもぞもぞしている。 真っ暗闇の中、声を掛けた。


「何か、あった?学校で。」


「・・・ん、別にないよ。」


しかし、ため息。泣いているのだろうか?私も、心配になり、殆ど寝られなかった。仲良しグループとうまくいっていないのか?
聞き出そうとするが、子の横顔に打ち明けない決意のようなものを感じる。自分で乗り越えようとしているのか?
それでも、何か情報が欲しいと、朝にもう一度声を掛けた。
朝食にも、殆ど手を付けていなかったからだ。


「食欲無いの?どうした?学校で何かあった?」


「うん、ないよ。今日って、寒いかな?」


話題を変えられ、やはり私には話したくないらしい。玄関を出て行くランドセルが、いつの間にこんなに小さく遠くなってしまったのだろう。
我が子が辛い様子を見ているのは、辛い。そして、悩みを打ち明けてくれない、打ち明けられない母親である自分が、不甲斐ない。




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食費8万

敬老の日ー
すっかり、忘れていた。慌てて、子と共にショッピングモールでそれなりのプレゼントを買い、メッセージカードを付けて、双方の祖父母宛てに子の名前で送った。 当日、お礼の電話が掛かって来た。
義母から掛かって来た時、運良く団地の清掃当番で出ていた為、電話を代わらずに済んだ。
しかし、実母からの電話では、子が気を利かせてなのか、話し終わると私に受話器を向け、渋々代わることになった。


「あら、久しぶり。」


毎度の挨拶ー訳すと、(電話もしない、顔も見せない、薄情な娘)といったところだろうか?


「あんた、今、OOから聞いたけど・・ちゃんとしたご飯食べさせてるの?」


どうやら、昼食は何を食べたか聞いたらしく、子と二人で手抜きーたまたま残り物だったことがバレ、説教された。


「毎日、鶏肉やひき肉ばっかで、牛肉食べさせてないんだって?育ち盛りなんだから、ケチなことしてなさんな。」


子が、母にチクったよいうよりも、母が子に誘導尋問のような形で聞き出したのだろう。いつものことだ。


「一体、月にいくら食費掛けてるのよ?3人だったら、10万行くか行かないかよね?」


ーまさか。我が家の食費を母にありのまま伝えたら、度肝を抜くに違いない。




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「うちも、もう年金暮らしだから質素になったもんよ。この間、家計簿付けてたら、情けなくなったわ。8万しか使ってなかったの!8万でやりくりしてたのよ!まあ、私もその気になれば、切り詰めることが出来るのよね。」


ー8万で、節約!?老人二人と弟と3人分。しかし、弟はまだ食べるにしても、父なんて、小鳥が餌を突っつく程度しか口にしなくなった。病気をしてから、食が一段と細くなったのだ。


以前、実家に行った時にちらっと見えた冷蔵庫の中身。国産の牛肉が何パックもあったし、納豆だって、我が家が激安スーパーで買う30円余りのものとは違う、200円近い水戸納豆だった。パンは、基本パン屋で購入。スーパーで、袋売りしているパンなど買わない。マーガリン入りのパンは、体に悪いからだそうだ。


「食だけは、きちんとしておきたいのよね。」


唯一の贅沢なのだと言わんばかりの母だけれど、老後の生活が一体あと何年続くかなんて誰にも分からない。
それに、弟の生活費などはどうなってるのだろうか?聞けば、その件に首を突っ込む=姉として、経済面でも支える覚悟なのだと親は捉えるだろう。
自由な金が殆ど無い私が、無責任にあれこれ聞くことは出来ない。
嫁いだ時点で、一番大切なのは我が子ー申し訳ないが、それが本音。そういった胸の内が、母からしたら透けて見えるのかもしれない。
それが、毎度の冒頭の挨拶に繋がるのだろう。




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UFOキャッチャー

子が、ゲーセンへ行きたいと言い出した。
夫も休みだと、二人でよく行くのだが、ここ最近行ってない。休みだし、暇を持て余し気味の子を図書館へ誘ったところ、断られた。


「読みたい本なんて、ない。」


「絵本、もう飽きたの?」


この間まで、絵本にはまっていたはずの子は、すっかりその熱も冷め、今は無気力。
家の中では、宿題以外はぼーっと過ごす。疲れた表情が見えるのと、なんとなく元気が無いので様子見。
夏の疲れが残っているのか?今年の異常気象ー、不調になる方が、自然なくらいだ。

自転車で、ショッピングモールへ向かった。敬老の日を思い出し、プレゼントを買うついでに、ちょっとゲーセンへ寄ってみた。
子は、しっかり自分の財布を持参している。夫と一緒だと、ゲーム代は出してくれるらしいが、私にそれは期待していないらしい。
外は天気。暑さも和らぎ、丁度良い気温。過ごしやすく、三連休も相まって行楽日和だ。それなのに、私達は空気の悪いゲーセンにいる。
それでも、意外と人は多く、特に父と娘のパターン。恐らく、母親が買い物中の時間潰しなのだろう。
子は、1PLAY100円のUFOキャッチャーに飛び付いた。小さな動物のマスコットが目当てらしい。隣のカップルが、同じ機種だが苦戦しているようだ。
なかなか、取れない。一体、いくらつぎ込んだのだろう?
子の小遣いなので、口出しは出来ないが、勿体無い気がしてならない。取れたとしても、そもそもそのマスコットに100円は高い気がする。


百均で、もっと良いものが確実に手に入れられるのにー


思った通り、子は苦戦する。2回、3回4回ー、やっとクレーンに引っ掛かったと思っても、するりと抜けて落っこちる。
見ているこっちがヤキモキしてしまう。
500円程つぎ込んだ辺りで、私に振り向く。


「もう、お金ないや。」


しょんぼり気味の子に、100円くらいカンパしようかと思ったが、それは違うと思い直す。夫なら、そうしただろうか?




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帰りに、ファンシーショップへ寄った。子が可愛い!!と欲しがったポーチは、500円程した。


「ゲーセン行かなけりゃ、買えたのにね。」


苦笑しながら、つい口に出てしまった。途端、子は不機嫌になった。敬老の日のプレゼントを買うのを躊躇い出す。


「じいじ達のプレゼント、手紙だけにしようかな。」


「え?いつも色々して貰っているのに!?」


「・・・・分かったよ。」


結局、双方のプレゼントを子は買ったが、渋々だし自発的では無い。子の小遣いからだけでは少ないので、家計からは菓子折りも付けた。
これに、手紙を同封する。それでいい。


「パパと来れば良かった。」


子が、そう小さく呟いたのを聞き逃さなかったが、敢えて聞こえない振りをした。
なんだが、子とうまくいかない。それは、子も感じているようだった。




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細い繋がり

同窓会ぶりだから、約1年ちょっとだろうか。
かおりから、メールが入った。


「おひさしぶり!元気かな?最近、仕事辞めてプーしてたんだけど、転職先が決まり、来月から働くんだ。なので、まだちょっと夏休みが続いています^^ランチでもしない?」


急な誘いに戸惑いつつ、嬉しさは隠し切れない。
あの同窓会に、無理してでも出席した収穫はあったのだ。こうして私をふと思い出してくれ、しかもランチに誘ってくれる人がいる喜び。




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カレンダーをすぐに確認する。かおりが指定して来たいくつかの日程ー、PTAや子の学校行事、また子ども会に被ってないかと危惧したが、大丈夫だった。 二つ返事でOK。
いつも、子の体調悪化やその他諸々で、数少ない私個人の約束が流れて来たが、今回は何が何でもそうならないようにと祈る。
一方、不安もあった。
聞くのを忘れたが、他に誰かを誘っているのだろうか?あの、苦手なM達・・・しかし、敢えて聞くのを辞めた。
聞いてから、やはりキャンセルも感じが悪いし、あの同窓会だって、なんだかんだ楽しかった。もう、卒業してから何十年も経ったのだ。

もう、40代ーこれから新たに人間関係を築くことの難しさは、私が一番良く分かっている。だからこそ、今ある細い繋がりを大事にしていきたい。




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ご意見番

従姉妹から、長いラインが来た。
お悩み相談だ。

それまで予定も無いし、気分も重く布団の上でゴロゴロテレビを観ては、うとうとしていた。
さて、そろそろ家事でもーと思い、その前にラインチェックをしたところ、未読1件。
また役員系かと思えば、従姉妹からだったのだ。

悩みの内容は省くが、私はそれまでのだらけモード一転、パソコン横にコーヒーをセットし、長丁場になるかもしれないラインのトーク画面前で身を正した。
普段、子は別だが他人から必要とされていない分を返上するかのように、従姉妹の相談に肩入れする。
しかし、その張り切りが彼女に伝わってしまったのだろうか?


ーOOちゃん、なんか張り切ってるね・・・




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そんなトークが飛び込み、青ざめた。彼女の言葉に対し、それは違う!と長文の反論ラインを送信した後だった。既読になったものの、それからこちらがあれこれ送ってもその後は未読続き。
怒らせたのだろうか?
まだ使いなれないスタンプを三連発程送った。「ごめんね」「元気だして」「また連絡するね」この3つの気持ちを、敢えてのスタンプ。言葉にすると重くなる、重くばれば、状況は悪化する。そう判断したのだ。
彼女の元に、私の未読が10件近くあるのかと思うと、気分が悪かった。
確かに、張り切っていた。でもそれは、彼女が悩んでいることに喜々としていたわけではない、むしろ助けたかった。
その助けたい気持ちの中に、自分の存在価値を見出してしまったことが、「張り切っている」ように見られてしまったのだろうか?
早く、このわだかまりを何とかしたい。しかし、何事もなかったかのように彼女から連絡が来るのを待つしか出来ない。




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余裕なしからの、謝罪

試行錯誤しつつ、なんとか委員長に提出した資料。しかし、あらゆる箇所が間違っていたのか、だいぶ修正されていたものが皆に配布された。
ダメ出しーする時間も無かったのだろう。
お手伝いするつもりが、足手まとい。
委員長からしたら、仕事を依頼する手間ー、チェックする手間ー、そして修正する手間と3つも手間があり、自分ですべてこなした方が良かったに違いない。

今日の集まり。さあ出ようと思った瞬間、猛烈な腹痛に襲われ、大幅に遅刻した。
スネ夫ママの、しらっとした視線を感じながら、空いている席に着席する。会は、私が作成したはずの資料に沿って進められていたのだった。
あれもこれも違うー内容がまったく頭に入って来ず、間違い探しばかりしてしまう。そして、何も言わずに修正した委員長の顔を見ることが出来ない。
すっかり、萎縮していた。

そして、また腹痛が襲って来た。一体、どうしたのだろう?食当たりだろうか?
冷や汗で、皆の声が遠くなる。我慢の限界ー、吐き気まで及ぼして来た。ここで、嘔吐する訳にいかない。
一生分の勇気を出して、手を挙げ、


「すみません、気分が悪いのでちょっと出てもいいですか?」


皆が一斉にぐるりとこちらを向く気がしたが、痛みで羞恥心などどこかへ消えた。


「あぁ、どうぞどうぞ。大丈夫?」


心配そうな表情で声を掛けてくれた委員長に、何故だか安堵する。


ー怒っては、ないのだ。


こんな時でさえ、人の顔色を窺う癖が抜けない自分は、病的だろうか。


トイレへ駆け込み、しばらくうずくまっていた。大丈夫かもーと立ち上がろうとすると、また痛み。座ってしばらくすれば痛みは引く。
そして、また強烈な痛みが私を襲う。まるで、陣痛。腹から、巨大な鐘がゴンゴン大きな音を立てているように、痛みは自分の存在を存分にアピールする。
20分以上経っただろうか?気を紛らわせようと、携帯画面を操作する。天気だとかニュースだとかを見て、痛みを逃す。


ドンドンドンドン!!!


突然、トイレのドアを叩く音に、飛び上がりそうな程驚く。


「OOさん!?大丈夫!?」


委員長の声だった。心配して、来てくれたのだ。


「平気?」


「-・・はい、なんとか・・!!!」


また、痛み。つい、唸り声が出てしまう。


「救急車とか、呼びます?」


ーまさか!学校のトイレから、救急車で母親が運ばれただなんて、子からしたら大迷惑な話だ。


「いえ・・うっ!!ご、ごめんなさい、しばらくすれば治まると思うので、気にせず打ち合わせしていて下さい。」


「あ、もう解散しました。本当に、大丈夫ですか!?」


痛みで意識が薄くなる。彼女の親切が、段々と有難迷惑になって行く。思う存分、苦しめないではないか。


ドンドンドン!!


また、ドアを叩く音。




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「大丈夫ですか?」


「大丈夫です。お気にせずにお帰り下さい・・」


「でも、放って置けないですよ。大丈夫じゃなさそうだし。どうしようかな~。」


まるで健康で、痛みとは無縁そうな呑気な声にイラッとする。いや、実際は呑気な声ではなかっただろうに、そう聞こえてしまう。辛さを前に、人の親切を素直に受け取ることが出来なかった。


そして、またドアを叩く音。その音に、痛みが連動する気がして目の前がクラクラする。


「本当に、大丈夫ですってば!!」


半ば、切れ気味に叫んでしまった。しまったーと思ったが、痛みに勝てなかったのだ。まるで、子を分娩した時のような、どうにでもなれという程の痛み。


少しの沈黙の後、


「・・そうですか、すみません、心配だったもんで。じゃあ、お気を付けて・・」


ようやく、委員長は去って行った。
その後、最大級の痛みの山が来て、一人きりになったこともあり、思う存分苦しみながら用を足すことが出来た。正直、音も凄かったので、委員長が去ってくれて良かったと胸を撫で下ろす。汗で、着ていたシャツはぐっしょり。
フラフラになり、トイレを出て鏡の中の自分を見てぎょっとする。
マスカラも落ちて、目の周りに黒い縁取り。クマらしきものもがっつり出来ており、髪はボサボサ。
最悪なコンディションに、最悪な対応、そして最悪な容姿で表に出る。
会議がもう終了したことが、救いだった。こんな状態を皆の前にさらすことなど、出来るはずもない。
フラフラになりながら、昇降口へ行くと、最悪は続くものでスネ夫ママと数人の群れが立ち止まり雑談していた。
同じ委員会仲間なので、黙って通り過ぎるのもおかしい。ぎくしゃくした笑顔で挨拶だけする。


「お疲れ様でしたー。」


伊達メガネママが、こちらを興味深そうに見る。スネ夫ママが突然、


「大丈夫ですかぁ~?」


半笑いで初めて私に向かって声を掛けた。
今の今まで、私に話し掛けることなんて無かったのに。間違いなく、意地悪な笑顔。なんとか堪えて大人対応をする。


「ええ。なんとか治まりました。ご迷惑お掛けしてすみません。」


群れに向かって頭を下げるが、悔しい気持ちで一杯だった。
今、私が一番頭を下げたい人は、大嫌いなスネ夫ママではない、委員長ただ一人なのに。
帰宅し、落ち着いてから、謝罪のラインをした。今度会った時も、また謝ろうと思う。誠意ある対応をしなくては。本当に、悪いことをした。




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距離感と戸惑い

子が、なんとなく元気が無い。
心配なので、さり気無く学校での出来事を聞き出そうとするのだが、なかなかうまくいかない。
心を閉ざしているーそんな感じ。
友達とうまくいっていないのだろうか?


「最近、放課後遊びに行かないけど・・皆、忙しいの?」


家に帰れば、黙々と宿題をし、ゲームをしたり漫画を読み耽る我が子。


「皆、習い事とか塾とかあるし。」


クールな答えが返ってくる。




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またここに来て、ぐっと雰囲気が大人びた気がする。
体付きも変わって来てるが、何かこうこちらを見透かしたようなー、何もかも分かっているような視線を向けてきたり、こちらが関わろうとすれば、面倒臭そうに返事をするか、能面のような表情で、今のような返し。
反抗期ーで片付けるつもりはないけれど、我が子との距離の取り方に戸惑う。
母と娘だから、女同士だから、分かることもある。逆に、だからこそ自分とは違う人間なのだと、どこかで一線引かなければと、意識する部分もある。
そうした戸惑いが、子に伝わるから心を開いてくれないのだろうか?
それとも母親なのだから、遠慮などせず、子の心にズカズカ入り込むくらいが丁度良いのだろうか?
自分が子の年齢の頃を思うと、実母のお門違いな「あんたのことは全て分かってるわよ。」の発言に悩まされていた。何も分かってない癖にーと心は冷めつつ、相談に乗ってもらう体を装った。
子には、それが無い。私の顔色を窺うようなところは全く。むしろ、こちらが子の顔色を窺っている。我が子に気を遣われるのもどうかと思うが、逆もまた然り。子の自立心を受け入れつつ、対等にーしかし、守る時は全力でありたい。これが、理想の母親像。 このままで、いいはずがない。




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ストックに掛かる費用

最低、7日分の食料。
3人家族ならば、一日当たり、2食×3の、また7倍で42食分ストックしておかなくてはならない。レトルト2袋に袋ラーメン2袋、さば缶1個ではどうにもならない。

以前、ストックしていた震災用のレトルトカレーを夫が食べようとして、文句を言われた。激安スーパーで買った78円のものだったのだが、美味しくないと言う。
震災用のストックとはいえ、賞味期限が来たら食べなくてはならないのだから、ちゃんとしたものを買うべきだと。それからは、口コミで美味しいという、牛肉がゴロゴロ入ったカレーだとか、ホテルから出ているものなどをストックした。
缶詰も、口コミで調べたもの。3つでいくらーというものではなく、一缶、300円くらいするもの。
それを心掛けていたら、夫が小腹が空いた時などに食べるようになったのだろう、あっという間に無くなった。ストックの意味が無い。それに、毎回高価な備蓄食材を買うのも、家計的に痛い。
なので、激安スーパーで買ったレトルトをまた倉庫に置くようにしたのだ。予想通り、夫が文句を言って来たので、用意していた返しをする。




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「あの缶詰、ひとつ300円するの。カレーも。あなたがおやつや夜食にすぐ食べるから、度々買い置きしないとならないし、そうしていたら、普段の食費が足りないの。」


夫は、一瞬眉をひそめたが、しかし納得したのだろうーなんと1万円差し出した。


「釣りとレシートは、また返して。」


夫から貰った金で、思う存分、備蓄食材を購入することが出来る。42食×300円=12600円と、足が出ることに夫は気付いていない。取り敢えず、ギリギリ33食分買い、お釣りが殆ど無いことでまた夫が認識するだろう。
そこから、普段渡している生活費がいかに少ないかー気付いてくれればいいのだが。
今は、背に腹は代えられない。家族を守る為に、ケチっていても仕方が無い。




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自ら、逃す

懇談会では、11月の終わりにある林間学校についての説明が殆ど。
お決まりの、保護者から一言は免れた。

林間学校は、小学校に入ってから初めてのお泊り。
親元を離れ友達同士で協力しながら、大自然の中、様々な活動をする。
準備しなくてはならないものも盛りだくさん。一応、プリントは配布されたが、メモも多く、担任が早口なこともあり何点か聞き逃した。
周囲は私のように聞き逃したところも、隣のママ友とひそひそ話し合いながら、メモを取っている。
生憎、私の隣は空いており、通路挟んだ隣も馴染みのない人なので声を掛けられず、しかし、また機会があればと先送りした。

S奈ちゃんママらは、私とはずっと離れた窓際席に座っており、無理してでも近くに座れば良かったと後悔した。こうして、いつも私はきっかけを逃している。





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くれだまし

結婚した時から、夫との約束はドタキャン前提。
しかし新婚の頃は、やはり楽しみにしていたそれがダメになるといちいちがっかりしていたものだ。
ドタキャンには慣れていると思ってたのに、実際その目に合うと、そうでもなかった。そもそも「楽しみな約束」自体が久しぶりだったのだから、「残念なドタキャン」自体も久しぶりだったのだ。 すっかり免疫が無くなっていた。




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ドタキャンの理由は、ツーリングの付き合い。仲間とバーベキューの予定が入ったとのこと。仕事ならともかく、趣味を優先させて家族との約束を反故することに怒りが湧く。
せめてもの救いは、子に伝えていなかったこと。私の中でおさめればいいだけなのだ。それでも、残念な気持ちと悔しい気持ち、そしてある意味期待を裏切らない夫に感心さえおぼえる。
夫にとっては、何でもない誘いだったのだろう。しかし、私にとっては大きなものだった。夏休みだって、ほぼ義実家を交えたレジャー。家族水入らずにこだわり過ぎかもしれないが、もうすぐ中学生になってしまう子を前に、今だからこそ家族だけの時間を大切にしたかった。
夫の前では、何でもないふりをした。私が暗い表情になれば、夫はその倍不機嫌になる。努めて明るく、夫のドタキャンを受け入れた。
いっそのこと、子と二人でプールに行こうと思ったのに、貰ったチケットを返してくれと言われた。後輩家族に譲るのだそうだ。相変わらず、外面の良い夫。
全然関係ないが、義実家との旅行で引っ越し前のママ友と会えずじまいだったことも思い出し、むしゃくしゃした。いつも振り回される。
日本が大変な今、遊びに出掛けること自体、浮かれている。だから、ドタキャンで良かったのだ。週末は、大人しく家にいるべきだと、見えない誰かに諭されている、そんな気がした。




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  • 2018/09/09

廊下ポツン

2学期の懇談会があった。

子供達が下校準備をする間、廊下に立つ。勿論、一人。
周囲は、ザワザワと世間話に花を咲かせる。夏休みの自由研究の展示に見入る。やり場のない目線を探す能力は、人より長けていると思う。
皆の会話を盗み聞きするわけでもないけれど、どこの群れも楽しそうにはしゃいでおり、災害についての話題など出ている風でもない。
国内で起きた災害であっても、身近な誰かだったり直接被害を受けていなければ、他人ごとなのだろうか?

少し離れたところに、S奈ちゃんら、子が仲良くさせてもらっているグループの母親が固まっているのが目に入る。その中に、見覚えのない人も数人おり、挨拶のきっかけを逃す。
チアの3人ママだけなら、ディズニーのお土産のお礼兼ねての挨拶をしておきたかったのだ。
しかし、楽しそうに盛り上がっているところ、流れを止めるのは憚られた。






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子供達が教室から出て来て、子もその流れに乗って来た。S奈ちゃんらと出て来たのだが、仲良しは皆、固まっているママの群れへ流れて行き、子だけは戸惑ったようにしている。
子と目が合い手招きしたが、すっと目を反らして行ってしまった。
S奈ちゃんやM希ちゃん、それにR花ちゃんは、男子三人と一緒に帰って行った。後から分かったのだが、S奈ママらが一緒に固まっていた、見覚えのない人々の息子達だった。

子が一人で下校する羽目になったのは、恐らく私のせい。
私が、他のママ達と一緒に雑談でもしていれば、自然な流れで友達と帰れたのかもしれない。
心の中で、ごめんねと呟く。しかし、子の耳には決して届くことは無い。
テレビを点ければ、悲惨な光景。気分が沈む。

災害続き。
一体、日本はどうなってしまうのか?
南と北ー次は真ん中か?十分な備えをしなくてはならない。
こんな、ちっぽけなことでグダグダしている自分が、情けない。




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未読の不安

ニュースを目にし、すぐに引っ越し前のママ友にラインした。
なかなか既読にならず、不安が募る。
テレビ画面に釘付けになる。北海道といっても広い。ママ友の住まいは震源地からまだ離れたところにあるが、それでも同じ道内、ライフラインは大丈夫だろうか?
深夜に、家が倒壊する程の大きな揺れがあれば、丸腰だ。
明かりも無く、何が起きたか知るのに時間も掛かるだろう。

連絡が取れなければ、どうすることも出来ない。


でも、何か出来ることー


台風被害の次は、地震。一日も置かず、立て続け。休む間もなく、ニュースは震災映像を流し続け、一体どっちの映像だかも分からず混乱する程。
あり得ない光景は、誰しもがあり得る日常なのだ。

一日も早い復旧と、被災された方々が日常生活に戻れるよう、お祈り致しております。




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夫からの誘い

家族でレジャーといえば、安上がりなところばかり。特に子が生まれてからは、夫が金の管理をしていることもあり、弁当を持って大きな公園へピクニックが定番。
無料で楽しめる場所を探し、家族で出掛けることが殆ど。
朝からせっせとおにぎりを握り、水筒にお茶やコーヒーを淹れ、青空の下のんびりしたのも今となっては良い思い出。
私が家で留守番の時は、夫と子はたいてい義実家か、ゲーセンなど。ゲーセンで何千円も使うのなら、その分家族で外食出来るのにーと心の中では思うけれど口には出さない。
正直、テーマパークや旅行に行きたいと思うこともあったが、行かないことに慣れると行きたいと思うことも無くなった。諦めることもまた、うまくなったのだ。
そんな折、唐突に夫が言い出した。


「今週末、行くぞ。」




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差し出されたのは、テーマパークのプールチケット2枚。恐らく、一枚三千円以上するのではないか?


「どうしたの?」


「職場で貰った。OOの分は、自腹だけど。」


2枚しか無い時点で、私は留守番、夫と子で行くのだと思っていたが、どうやら私も誘ってくれているらしいことが分かり、久しぶりに胸がときめいた。 遠い昔、ぶっきらぼうにデートに誘ってくれたことを思い出した。

楽しい予定が出来たことで、明日の憂鬱な学校行事も頑張れる。今朝は、久しぶりに朝食が要る夫の為に、豪勢なメニュー。
味噌汁に焼き魚、漬物にハムエッグと納豆、サラダにぶどうとヨーグルト。焼き魚はグリルが汚れるので面倒だが、嬉しさがそれを上回っていた。
子には、当日の朝サプライズ。その方が、喜びも大きいからということだ。

家族水入らずで、しかも金が掛かるレジャーは久しぶり。早速、持って行く弁当のおかずの買い出しに行かなくてはと気持ちがはやる。




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  • 2018/09/06

取り入るのがうまい女

なんとか委員長から依頼されていたプリント作成が終わった。
分からないところを何度もネットで検索しながらだったので、だいぶ時間が掛かった。正直、他の人なら10分程度で終わる作業なのかもしれない。
自分の無能さを呪う。

それでも、ようやくお下がりのPC操作に慣れ、ほっとしたところ。
それまで使っていたものとは多少なりとも使い勝手が違うので、馴染むのに数日は掛かる。

役員ラインも、1時間置きにチェック。私はほぼ「了解です!」の絵文字スタンプ一辺倒だが、スネ夫ママやその取り巻きは雑談から思い付かないアイデアまで盛んにトークしている。
スネ夫ママがどんな喋りをするのか、園時代は群れの外での会話を盗み聞きする程度だったが、ラインではその文面をじっくり読み、しかもそれを悟られない環境下。
彼女の人柄が良く分かる。

ー世渡り上手ーという奴だ。




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私は、自分の容姿が大嫌い。貧相だし、黙っていれば細目なこともあり不愛想。しかし、スネ夫ママも私と同じような顔の造作だ。違うのは、キャラクターと雰囲気。精一杯のお洒落感。
防災訓練で見掛けた彼女は、若々しい恰好をしていた。ブラ?のような感じで布が付いている半袖カットソーに、カーキのだぼっとして先は少し詰まったパンツ。文章で表現するのは難しいが、街中で若い子がしているようなファッション。
頭には、スカーフをターバンのように巻き、正直私が絶対にしない恰好。
私は、ボーダーのTシャツにガウチョパンツだった。

ラインでは、またスネ夫ママのアイコンが変わっていた。コロコロ変わり過ぎて、一体これは誰だったか分からなくなるが、すぐにローマ字の名前で気付いてしまう。下の名前ー委員会でも、彼女は殆どの母親達から下の名前で呼ばれているのだ。
どうでもいいが、スネ夫ママはやたらと愛妻家アピールをすることも分かった。

ー大丈夫!旦那が子供達見てくれるから

ーなんなら、旦那にやらせるから。力仕事は任せて!

ー旦那がストーカー気味で困る。でも、飲み会は絶対参加する!


家事育児に協力的、そして、彼女を束縛しつつも好き勝手させてくれる。そんな旦那像がこのラインだけで見えて来た。実際、彼女と親密に付き合っているママ友らはこの手の話をずっと聞き続けているのだろうか?
うざったさを感じる人だって、きっといるに違いない。
そんな旦那を何度か見掛けたことがあるが、かなりイケメンだった。身長は高く、細見だが筋肉質。何度か運動会で親の競技に出ているところも見た。どうやって落としたのだろう?取り入るのがうまい彼女は、きっと若い頃からその性質を十分に発揮していたのだろう。




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防災訓練

学校で、防災訓練があった。
時間は、午後13:30~14:30の間。校庭での引き渡し。
子からは、早く来て欲しいとせがまれていた。暑い中、校庭で待つのが嫌なのだそうだ。
なので、午前中に買い物を済ませ、昼はさっとふりかけご飯を食べ、学校へと急いだ。
学校途中にある喫茶店から、スネ夫ママらが出て来るのが見えた。自転車で行かなかったことを後悔した。
楽しそうに、ボスママらと会話をしながら歩いている。ランチしてから一緒に子供達を引き取りに行くのだろう。
彼女達に気付かれないよう、後方を歩く。ゆっくり速度を落とす。別に悪いことなどしていないのに、こうしてコソコソしてしまう自分が嫌になる。

結局、引き取り開始から15分過ぎた頃、学校に到着した。
担任に引き取りカードを渡し、防災頭巾を被った子を受け取る。ほっとしたのも束の間、




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「ママ、遅過ぎ。」


子が、ふくれっ面だった。そして、S奈ちゃんなど仲良しグループの友達がとっくに帰ってしまったことも面白くなかったようだ。
それ以上詮索はしなかったが、彼女達母親らもスネ夫ママらと同じようにどこかでランチしてからお迎えに来たのかもしれない。皆、一緒に一番乗りだったそうだ。
行事だけでなく、こうした用事の時でさえわざわざ事前に集まるのはこの辺りの地域性なのだろうか?幼稚園で終わると思っていたけれど、実際のところそうではなかった。
これが中学になっても続くのかと思うと、気が重い。




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焦りと苛々

先日の役員会を無断欠席してしまったことで、居ても立ってもいられなくなり、何かお手伝い出来ることは無いかと委員長のみへ直ラインした。
結局、この間送った、言い訳ラインは皆からスルーされたこともあり、グループラインの中で申し出る勇気は無かったのだ。
すると、PTA関連の書類作成の一部をお願いされた。。
Wordを使うのだが、夫から譲り受けたPCで早速作成を試みたが、バージョンが違うのかうまく動作しない。
委員長から、メールで添付されたひな形を使いたかったのだが、ダウンロードも失敗する。
どうしたものか?

試行錯誤しているうちに、あっという間に数時間。こういう時に限って、子が話し掛けて来る。
余裕の無い私は、つい苛々してしまう。




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作業を一旦止めて、子の宿題を見る。同じことを何度も聞いてくる子に、何故分からないのだろう?とため息が出る。
一生懸命説明しても、首を傾げたまま、私の教え方がさも悪いといわんばかりの態度にまた苛々が募る。
タブレット学習も、こちらが何度も言わないとやらなくなってしまった。
一人で学習出来るのがメリットなのがタブレット学習なのだが、見ていないと、分かっていなくてもどんどん自分で進められてしまうところがデメリット。
高学年になり、勉強の難易度も上がったことで、これまでスムーズだったそれも、授業から一緒に見てやらないとならない場面が増えた。
こんなことなら、塾に入れた方が良いのでは・・と頭によぎるが、しかし塾となればまた送迎があったり、費用も掛かる。
何より、受験を考えているならまだしも、学校の授業の補足としての塾に、時間も金もこれまで以上取られるのは、なんだか釈然としない。

〆切まで、あと少し。焦りが募る。




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SORRY・・・

夫から、使い古しのタブレットを貰うことが出来た。早速、設定。
ドキドキしながら、ネットでのLINEログインの方法を参考にした。不幸中の幸い、トークは全て消えてしまったが、友達は残っていた。
友達といっても、わずかな数だが、それでも「繋がり」が復旧したことで、ほっと胸を撫で下ろす。

それから、慌てて役員のグループラインのアイコンへ。未読ぎっしりだったからだ。そして、血の気が引く。先週、学校が始まってまもなくに集まりがあったようだ。
私のPCが壊れた日に、集まりの連絡があったのか!?相変わらず、タイミングが悪い私。
人付き合い云々の他に、こうした「運」が無いことも、周囲とうまく関われない原因の一つなのではないかと思う。


すぐに、お詫びのラインを入れた。


「こんにちは。先日の打ち合わせ、参加出来ずに申し訳ありません。また、欠席連絡も出来てなくてすみません!!スマホが壊れてしまい、ラインが使えませんでした。なので、集まりの連絡も知りませんでした。ご迷惑お掛けしました!!」




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さっと読み返し、すぐに送信した。それから、クマが「SORRY・・・」と呟いているスタンプも立て続けに送信した。これで、気持ちが伝わるはず。
ガラケー持ちで、自宅PCのラインだというのに、「スマホ」が壊れたという小さな見栄も張った。
たちまち、既読が一つ、また一つと増えて行く。既読10にもなる頃にはひとつくらい返信ラインがあっても良いはずなのに、何もない。
トーク画面は、静かだ。
この静けさが恐ろしい。皆、私の非常識さに呆れているのか?また対応を間違えたのか?正解が、分からない。




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気が重い

子の学校が始まり、数々のプリントが配布された。 行事のお知らせ、支払いの催促など。
子ども会からも、代表からメールが届く。ラインの復旧が出来たら、素敵ママ経由でライングループに入れて貰った方が良いかと悩む。
回覧に補足したり、また緊急時にはメールが送られて来るのだが、今時ラインをしていない人が少ないようで、CCもなく、私のみの宛先。
代表も、きっと面倒に違いない。

9月は、何かと行事が多く憂鬱だ。
まっさらなカレンダーのページに、憂鬱な予定をため息交じりに書き込む。


「何か、いいことないかな。」


久しぶりに出た、ひとりごと。いいことは、何か行動を起こしたらやって来るかもしれないし、来ないかもしれない。
空回ってばかりの私だから、もう無駄に足掻くことはおしまいにして、許される限りずっと、引きこもったままで良いのかもと思ったりする。
学校行事も無理して行かない、子ども会も参加しない、支払いについても、もう生活費も買い物もすべて夫に丸投げする。子についても、泣いてもわめいても、反抗し続けるのなら放置。
出来るはずもない、そんな妄想をして少しだけスッキリする。




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