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無駄遣い

突然、夫が原チャリを購入。
我が家には、車もバイクも自転車もあるというのに、これ以上乗り物を増やしてどうするのか?
夫いわく、近所のちょっとした用事だったり気分転換に乗りたいらしい。
勿論、新車だ。価格にしたら、20万前後したのだろう。


「給付金出たしな。」


まだ、私は貰っていない。なのに、夫は自分の趣味の為に使ったのだ。3人家族で30万。バイクと子にあれこれ何か買ってやって、その残りは?
つい、顔に出てしまった。


「なんだよ、そんな仏頂面して。あー、あなたも何か欲しければ言って。買ってやるから。」


ーそんなことより、将来の為の貯金は出来ているの?一体、うちにはいくらあるの?こんな無駄遣い、してて大丈夫!?


呆れ果てて、声も出ない。まるで、子どもだ。大きな子ども。そりゃあ、社会的には仕事もして家庭も持って、傍目には問題無いように見えるかもしれないけれど、実際は問題だらけだ。


「OOも、早く免許取れば貸してやるからな。」


「え~、要らない~。チャリでいいわ。」


子も、女子だからか、そういう乗り物系に興味も無い。私は免許が無いのでそもそも乗れない。夫だけの娯楽品だ。
ムカムカし、夫が早速原チャを転がし外に出てている間、ポン活でゲットした本物のビールをグイッと飲んだ。ささやかな贅沢。
背徳感を得なければ、このむしゃくしゃを抑えきれなかったのだ。


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  • 2020/08/31

子の不調

この時期、熱も気になるけれど咳はもっと気になる。
子が、空咳をし始めたのだ。熱は無い。だが、学校でも何人か欠席者が出ているらしく、もしかしたらクラスター!?と心配が募る。
クラスメイトの中には、もう1週間休んでいる生徒もいるらしいのだ。理由は聞かされておらず、様々な憶測が教室内で飛び交っているらしい。

夫は、すぐに病院へ行けと言うので連れて診て貰うと、医者は首を傾げて色々問診。
いつから始まったのか、どういう時に出るのか等・・
子は、医者にありのままを伝えていたのだが、喉も腫れていないし胸の音も綺麗。アレルギーかもと診断された。
で、血液検査を受けたのだ。その結果は、来週出る。


「コロナかと思われそうで、学校では我慢してる。」


子どもなりに、このご時世の生き辛さを早くも実感しているのだ。今日だって、休日なのに部活はあり。サボることなく練習に出ている我が子。家の中ではぐうだらしているけれど、学校では生真面目なのだ。喉がむず痒いような、引っ掛かるような感じなのに、咳をすっきり出せなければ授業も集中出来ないと言う。
家の中では、盛大に咳。そして、足はまだ痛いらしく、これも心配。ついには、頭痛がすると言って、夕飯もそこそこに昨夜は早く寝てしまった。
甘いものが食べたいと言われ、用意していなかったことが悔やまれるたので、家事を適当に済ませたら、あさイチでコンビニへ行き、何か甘いものをポイカツ出来たらと思う。


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寝付けない夜

なかなか寝付けない。
最後、確認出来なかった1冊の通帳の中身が知りたい。
しかし、明日からまた夫の在宅が続くのだ。ふらりと息抜きに外出しても、いつ帰って来るか分からない。
留守の間、こそこそと夫の書斎を漁っていたことがバレれば、即離婚となってもおかしくはない。
それくらい、夫と私との関係性は、脆くて弱い。
ネットで検索する。


ーアラフォー、三人家族、貯蓄・・


5、600万が中央値?と思いきや、それはマイホームを持つ世帯が殆ど。私達のような賃貸暮らしの貯蓄を知りたいのだが、探し出せない。
家のローンは負債だ。実際、何十年もローンを組み、負債がまだまだ何千万も残っていての手持ちが500万という人もいれば、既に完済し住居費が掛からない上での貯蓄が500万では、その先の貯蓄ペースも違えばライフスタイルだって違う。 純粋に、平均資産を知りたい。
だがそれを知って、一体どうなるというのか?貯められる人は貯められるし、貯められない人は貯められない。
今、自分達がベストな状態でのマックスハイペース貯金が必要なのではないだろうか。

とにかく、これからのライフプランを見通す必要がある。いつ子どもにこれだけ掛かり、また私達に掛かり、車の買い替えだとか老後資金。
そもそも、家をどうするのか?義実家同居の話はどうなのか?相変わらず三女は結婚しそうもないし、彼女があの家を継ぐとしたら、私達はマイホームを考えなくてはならない。
一番は、この問題について腰を据えて夫と向き合わなくてはならないということ。夫との対面は恐怖でもあるけれど、子どもや自分を守る為に、通らなければならない道なのだ。


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我が家の財産

ドキドキしながら、ポーチをさぐる。通帳は、全部で5冊。多いのか少ないのか分からないけれど、その全てが夫名義だ。
1冊目の最終頁。その残高は数十万円。よくよく見れば、これは引き落とし口座らしかった。家賃や公共料金などが引き落とされている。
すぐに2冊目。1、10、100・・400万近く入っている。これは貯蓄用か!?
続いて3冊目。150万程入っている。続いて4冊目・・これも数十万。


ピンポーン!!


突然、チャイムの音。ガチャガチャとドアノブを回す音にびっくりし過ぎて、喉の奥から変な声が出てしまった。
慌てて通帳を元の場所に戻し、スーツケースを閉めて書斎を出る。


「ママーいるの~?」


子が帰宅したのだ。そうだった、今日は部活が無いと言っていたことを忘れていた。慌てて玄関ドアを開けると、


「ちょっと、トイレトイレ!!」


帰宅するなりトイレへ走る。夫ではなかったことに胸を撫で下ろす。
5冊のうち、最後の1冊を見逃してしまった。あれは、全財産なのか?これまで不透明だった金の動きが明確になるところだったのに・・
残りの一冊は置いておいて、取り敢えずは600万前後の貯金がこの家にあるということは分かった。これは、多いのか少ないのか?
俺の金は俺のものーの夫。日々、ボーナスが出れば好き勝手に金を遣っている夫。そんな夫のあの残高は、安心して良いものなのか?
最後の1冊は、もしかしたら何千万も入っているのかもしれないし、数万円も入っていないのかもしれない。
だが、通帳の中身は私がずっと予想して来たそれよりも遥かに少ないのだ。
これから家をどうするか、車を買い替えるのか、そして、子の教育費。そのどれをとっても、最後の一冊の残高が、私達の生活を左右するのだ。


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  • 2020/08/28

通帳

日々のルーティーンが止まれば、この家は瞬く間にゴミ屋敷だ。
今日も、あちこちに埃や髪の毛、水回りはびしょ濡れだし、ダイニングやローテーブルにも、そのあちこちにダイレクトメールやチラシの数々。
夫は、チラシ好きな人で、どんなに仕事が忙しくても、その日にそれを眺めることが無理であっても、後日にまとめて目を通すのでむやみやたらに捨てることが出来ないのだ。
在宅仕事が多くなってからは、定期的に読まれることが多くなったので破棄出来たが、こうして溜まることもなかったのだと、ここ数日出勤が続くと思い出した。

ダイレクトメールのその殆どは、バイクや車関係。広告は、スーパーやドラッグストアは勿論のこと、不動産や出前や宅配関連のもの。
どんどんと溜まるそれが、この家が片付かない根源のような気がし、片っ端から破り捨てたくなる。
読み途中のそれは、床にダイレクトに散らばって放っており、また、ローテーブルにも。ソファーにまで。せめて、一か所にまとめてくれたらよいものの、そうしてくれない。
毎回それらをまとめ、夫の書斎に持って行く。使っていないブックラックに投げ込むが、もうそこもパンパンだ。

しばらくぶりに、夫の書斎をぐるりと見回す。在宅の時はほぼ籠っているこの書斎。ここで、リモート飲みもしたりする。
ドカッと、夫のベッドに腰を降ろす。ここから見える景色は、いつまで経っても他人行儀だ。
壁にはバイクのポスター。あちこちにそれ関連の雑誌。案外片付いた机上には、ノートPCと電卓。机の引き出しには、やはり鍵が掛けられている。
毎回、この部屋を偵察する度、ダメ元で確認する。だが、そこはやはり開かずの間なのだ。

ベッドの横に置かれた、出張用のスーツケース。何となく触れると開けて見たくなる。恐る恐る開けてみる。
当たり前だが、空っぽだ。閉めようと再びケースを立てようとすると、内ポケットに何か見える。メッシュの平たいポーチに、何かが入っている。
通帳だ。
いつも職場に持って行っているはずなのに、いや、そもそもここにずっと隠してあったのかも。
震える手で、内ポケットに手を掛けた。


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  • 2020/08/27

喜寿のお祝い

母からの電話、今日は1時間。
父がまた入院するかもしれない話と、叔母の話だ。
父の話がメインだと思ったのだが、本題は叔母と従姉妹の話。


「N恵ちゃん、姉さんに盛大に喜寿のお祝いしたらしいわよ。コロナで大変な時なのに、あの子は本当にいい子!」


「だって、旅行とか無理じゃない?」


「うんそう、だから今回はそれは延期ってことらしいけどね。自宅に招いて、出張シェフ呼んでフランス料理が出て来たって!そんなのあるのねぇ~」


「へえ、すごいね。こんな時期なのに、そんなサービスやってるんだ。」


「だから、N恵ちゃん、色々調べたんじゃない?お受験も成功したし、入学祝も兼ねてじゃないかしら?」


母の話は止まらない。


「で、姉さん10万貰ったらしいわよ。給付金のこと言ってるのかと思ったら、喜寿のお祝いに10万だって。N恵ちゃんのご主人も太っ腹よね!」


ーで、何が言いたいんだろうと思考が止まり掛ける。


「あ、私の喜寿はそんなことしなくていいから!本当、別に何もしなくていいのよ。」


昔から、そうだ。私はいつも従姉妹と比較される。優秀で優しく、容姿端麗の自慢の姪っ子。そもそも私は、物心ついた頃から出来の悪い弟とは比較されない。そもそも、弟は圏外なのだろう。何もしなくていい、ただいてくれさえすれば可愛い存在。
異性の子どもを持つ母親ならではの、無意識の差別。私はどう頑張ったって、頑張らない弟に勝てることなどないのだ。

母の日に、従姉妹が初めてのバイトでレストランに親を連れて行けば、私もそれに倣ってそうして来た。弟は、そもそもバイトが続かない。嫌になってはすぐ辞める。母からしたら、バイト代どうのこうのよりも、続けられたら御の字。
そんな弟でも、ようやく長続きしたバイトで得た給与で、母に300円ショップの鏡を買った。成人男性が300円ショップのプレゼントだなんて普通はドン引きだけれど、母は涙を流して喜んだ。
私が初任給で温泉に連れて行った時には見せなかった、「母親」の表情。


「N恵ちゃんは、初任給でヴィトンの財布と旅行をプレゼントしたらしいわよ。高給取りは初任給から違うわよね~」


感謝の言葉よりも何よりも、先に返って来たのはそんな台詞だったのだ。


「まだ再来年の話だけどね。気持ちでいいから。N恵ちゃんのところみたいに大袈裟にしなくっていいわ。」


期待のこもった声。
受話器を置いた後、吐き気がした。トイレへ行くと、本当に昼間食べた物を戻してしまった。




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彼女の素顔

Hさんと会った。
サプライズのプレゼント。皆からと渡す役目は私に。
なので、個人的に嫌々ながら彼女に渡せる日を聞いていたのだが、彼女も忙しいのか、なかなかはっきりとした返事がないまま、今月も半分を過ぎた。
賞味期限が月末なので、なんとしても今月中に渡さないと、自腹になってしまう。
ドキドキしていたところ、ようやく彼女の方から連絡があった。

彼女の家まで伺うつもりだったのだけれど、互いの自宅の中間地点にあるコンビニで待ち合わせをすることになった。
時間より5分早く到着していたが、雑誌コーナーにいる彼女を認め、萎縮してしまう。こちらに非は無くても、彼女の威圧感がそうさせるのだ。


「お待たせしてすみません!」


「あ、ううん。私も今来たところだから。」


店内で物の受け渡しで終わるのは悪いと思ったのか、彼女は買い物かごにクッキーを入れた。心の中で、今から渡すのも同じような物なんだけど・・と思いつつ何も言えない。
それが、私と彼女の距離感だ。
レジで会計を済ませたHさんに、菓子折りを渡した。


「色々ありがとうございました。これ、皆から、気持ちです。」


「え、私に?」


白々しいリアクション。会った時から既に、何度も私が手にぶら下げている紙袋をチラ見していたのだから、大体想像は付いていたはずなのに。


「はい、本当にお世話になりました。」


深々と頭を下げると、


「こちらこそ、ありがとうございます。私、物言いがきつかったりした時期があったかもしれないけど、御免なさい。
一つ、言い訳させて。実はあの時期、旦那がちょっと検査で良くない結果が出てて、それで情緒不安定だったんだ。
結局、大事に至らなかったんだけど。先のこととか色々考えていたら不安で。だから、ちょっと八つ当たりしたこともあったかもしれません。御免なさいね。」


サバサバ系のHさんが、申し訳無さそうに頭を下げるのを目にし、先程まで彼女のことをネガティブに批評していた自分を恥じた。それに追い打ちを掛けるように、


「これ、包んでなくて悪いけど。お子さんと食べて。」


「え・・?」


Hさんが、先程買ったばかりのちょっとお高めクッキー数袋を私に差し出す。それは、レジ袋にも入っていない買ったそのままの物だったけれど、それが彼女の飾り気の無さを表しているようで、かえって好感が持てた。


「OOさんみたいに気を遣う人は大変だったよね。でも、そういう人がいると、ブレーキになることもあったから助かりました。」


予想外の展開に、どう返したら良いか分からなかった。だが、心の中の乾ききったスポンジに、みるみるうちに水が染み込むようで、じーんと胸に来るものが私の目頭を熱くさせた。


「それじゃあ!また、打ち上げが出来たら、その日まで~!」


「はい、また!」


大嫌いだったはずの人なのに、一瞬で好きになる瞬間がある。だから、人は人を求めるのかもしれない。 人付き合いは面倒なことが多いけれど、その分、少しの潤いに救われたりもするのだ。


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心配事






今月に入ってから、子が足が痛いと騒ぐので、部活が無い日に整形外科へ。レントゲンを撮ったけれど、原因不明。
取り敢えずと、湿布を渡されるだけで終わった。


「部活、休めば?」


家の中でも、足を引きずって歩く程なので、そんな様子では部活どころか体育だって無理だと思うのだが、本人は「休んで目立つのは嫌」なのだと言うことを聞かない。
そして部活時には、無理をして平静を保っているのだと言う。本当なら足を引きずりたい気持ちだが、そんなことをすれば「先輩に目を付けられる」と言うのだ。


「手紙、顧問の先生に書くから休みなさい。」


「嫌。それは絶対に嫌。」


痛いらしい部分を見るけれど、腫れも無いしあざも無い。だが、手で持ち少し傾けると、


「イタ!!!」


心底痛そうに顔を歪めるのだ。
成長痛か?それとも精神的なもの?取り敢えず、カルシウムが大事なのかと小魚を食べさせたり牛乳を飲ませたり。もう一週間して治らなければ、他の病院で診て貰うつもりだ。




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ポイ活トラップ

既に日課となっているポン活。
いつもは買えない新商品サワーをちびちび手に入れる。
一つのコンビニで運良くお目当ての商品すべてに出会えることもあるし、そうで無い時はコンビニのはしご。
暇だから出来る技だなーと思いながらも、そうしている人は案外多いのだろう。
それを証拠に、専用機画面では、残り残数表示が割とすぐに出るのだ。

夫にバレるのは嫌なので、手に入れたサワーは、虎の子が隠してある場所の隣に貯めている。既に、5本のサワー。6本あったうちの1本は先日飲んだ。
安酒と違い、定価だとそれなりにするサワーは、味も品質も良い気がする。


「おはようございます。暑いですね。」


ポン活を始めて間もないのに、既に、行きつけのパート女性に顔を覚えられたのか、引換券を出すと挨拶されてバツが悪かった。
いつも無料で商品の引き換えに来る、ケチな主婦として認識されているのだろうか?
それが心苦しく、つい見栄を張ってしまった。


「これは、対象商品じゃありませんけどどうされます?」


トラップだ。同じ商品でも味が違った。そして、その在庫が無い。その時、無駄なプライドが邪魔をした。


「あ、じゃあ、買います。」


定価で買うはめになったサワー。150円の損失だ。ただ商品を返却すればいいだけの話なのに、それが出来なかった。無料にならなかったサワーは目にすると自分に腹立だしい気分になるので、早々に飲んでしまった。
次回からは、もっと慎重にならなくては。


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主従関係

今回、夫は一人で実家へ。祖父母の墓参りも済ませたという。
私も子も、付いて行かなかったことについて、グチグチと文句を言う。それも、子が留守の時に私にだけ。

「だいたい、あなたがOOを洗脳してるんじゃないの?」


こんなことまで言われたので、カチンと来た。洗脳も何も、矛盾だらけの父親に気付かなかったのは小学生の頃まで。
子だって、成長して、親のおかしさに気付き始めたのだ。勿論、父親にだけではなく、母親である私に対しても。

実は、夫が義実家へ行っている間、おやつを食べながら子が私に言ったことが頭から離れず、ここ数日は気分が塞ぎこんでいた。
ショックだったのだ。
発端は、相変わらずスマホばかりいじって勉強しない子に対して小言を言った時のこと。


「そんなんじゃ、大学なんて無理ね。受験はそんなに甘くないわよ。」


「ママは、受験もしたことないし大学だって行ってないのに、一体何が分かるの?」


最近、子は私を小馬鹿にする。勿論、夫の私に対する態度を見て来て、我が家ではその主従関係がはっきりしていることからそうなってしまったのかもしれないけれど、なんだか嫌な感じだった。


「行けなかったから・・だから、あなたには行って欲しくて。パパだってそう思ってるよ。将来の選択肢を広げる為にも。」


「ママは、大学行かなかったから、主婦で仕事もしてないの?パパにだって、何も言い返せないの?いつも言いなりじゃん。」


虐待とか暴力はないけれど、それでも水面下で繰り広げられる夫婦間の精神的DVは、我が子の目には歪んだ家庭環境としてうつっていたのか?


「私、結婚なんてしたくない。したとしても、相手とは対等でいたい。」


そう言い残し、部屋へ引き上げて勉強を始めた子に何も言い返すことは出来なかった。
時間が経ち、学歴云々ではないー、相手によって、関係性は変わるんだよ・・とこれから未来の相手を見付ける子に言いたいし、伝えるべきだと思った。
私達両親は、子にとって反面教師になるのだろう。負の連鎖になるよりはマシだけれど。


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一仕事終えて・・・

暑くて、辛い。
夫と子を送り出すと、すぐさまコンビニへ自転車を走らせた。
すぐにポン活へ。事前に欲しい商品をチェック。無料ドリンクを数十円で手に入れた。また、小さなチョコ菓子やスナック菓子も。
150ポイント程度、手出しはゼロ。
ものすごい達成感だ。チューハイは、夜にならないと発券出来ないことに気付き、残念だがその場を去る。
まだまだポイントは残っているし、夫も知らないカードなので虎の子が増えた気分。

私のように、恐らくポン活をしに来たのだろう主婦層がたくさん。若いママが多かった。
皆、カゴの中は同じような物。人気の菓子類とドリンク。未就園児童を連れている子もいた。


「他のコンビニも見てみよう。」


「欲しかったー!」


小さな子どもが騒いでいる。そして、それは私のカゴの中に入っているスナック菓子のことなのかな?と思う。
カゴの中の菓子を譲ろうか・・と思いつつ、だが発券したのか?これを譲ることにより発券を再度しに行くのは母親的に面倒なのかと色々と考えてしまう。
そもそも、母親的にはその菓子に使う分のポイントを別の物に使いたいのかもしれない。むしろ在庫切れでラッキーなのかも・・
と考えているうちに、会計になってしまった。

商品を受け取り、親子が視界に入らないように、そそくさと家を出る。
なんとなく後ろめたいような気もちになりながら。

自宅に戻り、戦利品を眺めると、ひと仕事した気分。達成感だ。
汗だくだったので、シャワーを浴びたら、もうなんだか何もやる気が出ない。
もう昼前だが、家の中はまだぐちゃぐちゃ。早速、手に入れたばかりのドリンクを飲んでから、洗濯干しに取り掛かろうと思う。


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宝探し

どこにも行かない夏休みだったが、一つ、楽しみが出来た。
断捨離中に見つけた、古いカード。その中に、結構なポイントがたまっているものを見付けたのだ。
もう何年も放置していたので、恐らく無効となっているだろう・・と思い、だが恐る恐るログインすると、有効。
最近巷で流行っている、ポイカツが出来ることを知り、早速やってみることにしたのだ。

コンビニの専用機にカードを通し、欲しい商品の引換券を出すーというだけのことに、最初はうまく行かずそのまま退散。
何度も機会にカードを通すが、反応しない。やはり、このカードは古過ぎて無効なのだ・・と残念に思い、尻尾を巻いて自宅に戻る。
しかし、諦めきれずにネットで方法を検索する。すると、私のような事態に陥ったユーザーのサイトに辿り着いた。

同じコンビニに行くもの恥ずかしいので、今度は違う店舗へ。
夏の日差しがきつい。汗をダラダラと流しながら自転車を漕ぐ。

ようやくログイン出来て、晴れてポイカツデビューを果たす。
子が好きそうな菓子類がメイン。100円以上する菓子が30円程で手に入るのだ。しかもこのカードのポイントで。
嬉しくなり、続けざまに商品を検索しようとすると、ログアウトされている。
再度、最初からログインしようとするも、背後に気配。若い男性が並んでいるのに気付いて、そっと専用機から離れた。
男性が操作している間に、意味なく店内を回る。
再び、専用機へ。今度はジュースを選ぶ。普段なら買わない類の新商品。一人分の飲み物に200円近く出す気にはなれないけれど、60円で手に入るのだ。
しかも、手出しはゼロ。
自分へのご褒美にと、チューハイも。激安スーパーよりも安い。しかも、ちゃんとしたメーカーのものだ。
欲張って、5品くらいは発券したいと思うのに、また背後に気配。何となく後ろから見られているのも気まずいし、無料券を出すだけの客よりもきちんと支払いを済ませる客の方が店にとっても有益なのだと思うと、自分の行動に恥ずかしさをおぼえて操作を一旦中止する。こういうところが、自意識過剰なのだろうと思いながらも。 また、ぐるりと店内を回る。
取り敢えず、発券した商品をかごに入れようと、チューハイコーナーへ。だが、発券した商品が見当たらない。
同じメーカーの違う味のものはあるので、取り合えずそれをかごに入れた。
続いて、菓子コーナーへ。また対象商品がない。同じようなものはあるのに、発券した種類だけない。
ジュースも同じく。画面上には、残りわずかとなっていたけれど、どういうことなのだろう・・
専用機が空いたので、再びログイン。段々と操作には慣れて来たものの、今度は守りに入ってまだまだ残りがあると思われる商品ー、あまり美味しく無さそうなドリンクを発券した。
レジに並び、かごと無料券を差し出す。店員は、微妙な表情をした後、真っすぐと私に向き直り、


「すみませんが・・こちらは対象外となっています。」


チューハイを指す。


「あ、そうなんですね。ちなみに、これも無かったんですが、使えないんですか?」


「あー、在庫切れとなっていたら、使えませんね。」


「・・・」


モヤモヤしつつも、仕方が無い。結局、無料でゲット出来たのは、美味しく無さそうなドリンク1本のみだった。
それでも、無料は嬉しい。
なので、違う店舗へ。今度こそーと、お目当てのチューハイがあるかどうかをまずチェックし、あると分かれば購入。
嬉しい、60円のチューハイをゲット出来た。
ただ、他の欲しい商品は全て在庫なし。残念だけれど、次の機会に。
これも、まるで宝探しのよう。お楽しみが先延ばしになったのだ。皆がはまる理由が分かる気がした。







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10万円お預け

「30万、ちゃんと入ってたわ。」


夫が通帳をヒラヒラさせながら嬉しそうに私と子に向かう。


「なんか、欲しいもんがあれば俺に言いな。」


子のご機嫌伺い。父として、なんだかんだ娘に嫌われるのが怖いのだ。もうとっくに嫌われているけれど・・・
だが、子も現金なもので、


「新しい服が欲しい。あとバッグも。それに、可愛いスマホケースも。」


欲しいものを次から次へと伝える。夫はにんまりと頷く。こういう風に、金に物を言わす感じが嫌なのだ。信頼関係なんてこれっぽっちもない。
面倒なことー、勉強だとかその他生活面では私に丸投げ、金で解決のいいとこ取り。
私も流れに乗り、勇気を出して声に出した。


「私には、いつくれるんですか?」


夫は、はぁ?というような表情の後で、先日のやり取りを思い出したようだ。


「あぁ、それな。思ったんだけど、欲しいものがあれば買ってやるから。OOの欲しいもん買う時に一緒でいいだろ。」


話が違う。私はその10万をむやみやたらに使う為にくれと言っている訳ではない。ただ、いざという時の為の虎の子に加えておきたいのだ。夫に言えない、必要に迫られた時に使える金。
そんな金が欲しい。実際、虎の子の残高も心もとないのだ。


「今は欲しいものはないから、欲しい時に自分で買いたいからお金だけ貰えたら助かるんだけど・・」


「10万も!?」


心底、驚いた顔。まるで私が非常識なお願いをしているかのようなリアクション。そのやり取りを見ていた子が、


「友達で、10万親から貰った子、いるよ。」


「・・・」


裕福な家だからか?それとも教育方針なのか?中学生なのに、そんな大金を与えていることにも驚いたし、家庭色々なのだと思った。
だからといって、子は10万が欲しいと要求することは無かった。そういう面では、まだ子どもなのだ。


「あり得ないな!まだ未成年なんだから、小遣いで十分!!下手に使える金があれば非行に走るぞ。ロクな大人にならない。」


そう言い切る夫は、視野が狭い。子どもを信じていないのだ。
まだ小さいうちから金を管理させ、増やすにはどうしたら良いのか自分の頭で考えさせるー、そんな環境を与えられた子どもが大人になり、起業して社長になったりする世の中なのに。
すっかり話はすり替えられてしまった。また、機会を見て話を持ち掛けるつもりだ。


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どっちもどっち

子が、不貞腐れている。部活も休みになったお盆。ひたすら寝っ転がってスマホをいじる。
勉強もピアノもしない。案外きつい練習をここのところしていたのだ。体を休めたいのだろうと見て見ない振りをしていたけれど、不機嫌の一番の理由は、友達とのプール行きが許されなかったからだ。


「プール!?駄目駄目!!感染したらどうすんだよ!」


父親が頭ごなしに反対したことで、子にとっての夏の楽しみがひとつ消えた。メンバーを聞くと、同じ部活の子達で、M尾さんもその中にいる。
結局、行かなかったのは子だけで、他の子達はプールを楽しんだようだ。部活のグループラインのアイコンが、早速変わっているのを見せられた。


「ほら、行かなかったから私はいない。」


水着姿でポーズを取る6人組。彼女等がライングループのアイコンとなっていた。メンバーは、子を入れて7人のはずなのに、なんだか嫌な感じ。
夫が留守なら、内緒で行かせたかもしれないけれど、在宅が多い今、それは無理な話。
夫は夫で、子が自分の言うことを聞いたことに満足はしているようだけれど、反抗的な娘を前にどうしたら良いのか分からないようで、そうした鬱憤を私に向ける。


「なんだよこれ。ぬる過ぎでまずいんだよ。」


この暑さ、冷蔵庫は冷やしたいものでパンパン。なので、冷えも十分ではない。夫が飲もうとしたビールがぬるかったのだ。


「キンキンに冷えてなくちゃ意味ないんだよ!飲む直前に入れたって冷えないんだから。」


突然の雷雨、洗濯物を入れるのにバタバタし、ついうっかり夫の大切な白いシャツをバルコニーに落としてしまった。泥汚れが付いたと大騒ぎ。


「すぐ洗って!!早くしないと落ちないから!」


盆休みでぐうだらしているのだ。自分のことは自分でして欲しい。というか、八つ当たりはやめて欲しい。
そして、父と娘、食卓を囲んでも無言。私もなんだか腹が立ち、無言。茶碗に箸が当たる音しかしない夕飯。
そして、子が苛々する気持ちも分かる。プール禁止といっておきながら、夫は義実家に行こうと言い出した。


「密になるよ。私は行かない。」


私は心の中で拍手した。これまで、義実家訪問は子も乗り気だった。従姉妹に会えるし、美味しいものも食べれるし、あわよくば祖父母から小遣いも貰えるからだ。
だが今回は、子の中で父への反発の方がそれに勝った。父の嫌がりそうな言葉を吐くことで、フラストレーションを発散させた。しかも、あくまでも正論で。
夫は虚を突かれたような顔をした後、そそくさと自室へ引き上げて行った。そういうリアクションもガキそのものだ。まるで兄弟喧嘩を見せられているようだった。


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今日の写真

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食べ盛り

真っ黒に日焼けした子。まるで、我が子とは思えないくらい健康的な様子。
学校が夏休みに入っても、テニス部の活動はあり、今のところ真面目に通っている子。
勿論、弱音を吐くことはあるけれど、ようやく出来た友達と一緒なので頑張れるのだろう。
自宅でゴロゴロ、スマホばかり見ているよりはよっぽどいい。
ただ、このところの食欲がすごい。これが、成長期というやつか。

まず、朝はしっかり食べる。ご飯は山盛り1杯。夫と同様、品数に拘るようになった子。
夫に口煩く言われるとカチンと来るものの、我が子に言われても、せっせと食事作りに勤しむことが出来るのは、やはり母性なのだろう。
昼は、しっかり弁当だったり。午後からの時は食べてから。パスタも大盛。2杯なんてこともザラ。
素麺を出したら、不服そうな顔をされた。


「なんか、食べた気しない・・」


夫も便乗するように、


「だよな。素麺なら、天ぷらとか欲しいとこだよな。」


余計な一言。なので、暑い中、ちくわ天やナス天も付けた。ついでにポテトフライも。
掃除機のように食べるので、気付けば私の分がない。二人とも、そういう点では思いやりがないのだ。
残念な気持ちになって、再び、自分の分だけ素麺を一把茹でた。天ぷらは、面倒なので無し。だが、二人の為に既に揚げた後に残った天かすを乗っけて、少しだけ贅沢な気分。
食費は思うように下がらないけれど、仕方が無い。夫も、自粛中の買い物を経験し、少しは物の価値が分かったようだ。どれだけ生活費が掛かるのかも。
それでも、へそくりは欲しいので、出来る時は節約に励む。先行き不透明の今、出来ることはしたい。




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対複数

昨日は早速、子ども会グループラインで今後の話し合い。勿論、会長とHさんを除いてのトークから始まり、その流れで全体でも。
サプライズについては、今月中の集まりはもう無理そうなので、個別に渡すということに。
つまり、会長へはTさんから。Hさんへは私から。勿論、私とTさん、それにMさんからの労いという形で。
また、気が重い用事が出来てしまった。

全体での久々のライントークでは、感染数が増加傾向にあることから、打ち上げはまだ様子見ということで延期になった。
それから、雑談TIME。だが、Hさんは途中から会話に入らず未読のまま。最後の方は、殆ど会長とTさんの仲良しコンビで盛り上がる始末。
その内容は、個別ラインでいいのでは?という内輪のもので、とうとうMさんも抜けてしまった。


ーごめーん、今から習い事の送迎しなくちゃ!またね~


私も特に用事は無かったけれど、空気を読んでトークから抜けることに。
そもそも、殆ど発言していなかったのだけれど。それでもどっと疲れてしまった。昨日、Mさんとマンツーマンで話していた時とは打って変わっての疲労感。
私は、対複数が苦手だ。一対一の方が、自分をうまく出せる気がする。




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湧き出る自信

「OOさーん!」


下の名前で呼ばれることなんてほぼないので、一瞬誰の事か分からなかった。
しかし、人通りの少ない道だったことで振り返ると、Mさん。


「あー、良かった!会いたかったの。」


子ども会メンバーと会うのは久しぶり。Hさんへのプレゼント選びで奔走していた時、ラインをいくら送っても未読スルーだったことを思い出す。 美容院に行ったのだろうか、綺麗にカットされた髪の先を緩やかにカールさせ、パステルピンクのシャツにジーンズ。真っ赤なペディキュアと透明のクリアバングルが夏らしい。
私の方でも、気がかりなことがあったので会えて良かった。会長とHさんにプレゼントを渡すことだったり打ち上げだったりーまた感染数が増えているこの頃、そのどれもが宙ぶらりん状態のままお盆に入ってしまう。


「ライン、もしかして送ってくれてたりする?実は、スマホが壊れちゃって・・アカウントも変わったんだよね。」


ーそうだったのか・・Hさんのプレゼント騒動は、確か7月に入るかどうかの時。この一か月の間、子ども会でのグループラインの動きも無かったし、彼女の言うことは本当なのだろう。


Tさんとも連絡が取り辛い今、こうして相談出来る人と会えたのは有難かった。


「実は、Hさんのプレゼント・・Tさんに頼まれたし買っちゃったんだ。」


何故か、彼女に対してすんなりタメ口が出た。明らかに年下だからなのか、しばらくぶり過ぎて緊張感が溶けたのか?他威圧的メンバーがいないこともその要因だ。


「そうだったんだ、ありがとう!!取り敢えず、フルフルしようか。」


「あ・・ごめんね。うち、家でじゃないとライン出来なくて。基本、ガラケーなんだ。」


Mさんは、それならとメアドをガラケーに送ってくれた。これで、一安心。


「元気だった~?」


マスクをしていても、柔らかな笑顔が見える。このふんわり感に私もほっとする。
外は暑く、目の前はスーパーだったので、何となく店内に二人して入り、入口近くのベンチに腰掛ける。


「そう、Hさんのプレゼントの賞味期限、まずいかも。確か、今月末で切れるんだ。」


「えー!それはまずいね!Tちゃんに相談しないと。早速、今日グループラインで話そう!」


そこから、互いの夏の過ごし方だったり、その他諸々の雑談をした。暑さで頭がぼーっとしていたことで、私も何故か饒舌になる。いつもの、つっかえつっかえの敬語はどこへ?という感じだ。それは彼女の方も感じたらしく、


「なんか、OOさん、雰囲気変わったね。」


「え?そうかな・・」


戸惑うと、


「いやいや、なんか話しやすくなった!」


嬉しいような、気恥ずかしいような・・自分でも何故だか分からない。するすると言葉が出て来るのだ。まるで、別人格。引っ越し前のママ友と話している時のような感じ。タメ口だからだろうか?
30分程話して、またねと別れた。スキップしたいような高揚感。
ウキウキし過ぎて、一番買わなくてはならなかった牛乳を忘れる始末。

私は、変われるー変わろうと思えばいつだって。そんな根拠の無い自信が湧いて来たのだ。




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複写的アンケート

子が、とあるアンケートに答えたのだが、個人情報漏れが気になり、封をしていたそれを開けて確認したところ、中身をつい見てしまった。
ますます我が子の心が分からないこの頃、藁にもすがる気持ちだったのだ。


ーあなたは今、幸せですか?


この質問に、五段階の中の5に〇。1が大変幸せということなので、つまりは大変不幸だということ。
頭を殴られた気がした。何か、悩み事が?気になりだして、その他の質問事項に目を落とす。危惧していた学校関係については、ふつうだったりまあまあだったり。
部活に至っては、やや楽しいという感じ。


ー家族とは、会話をしますか?


5に〇。ほぼしないということだ。私の予想では、ふつうの3かと思ったのに・・


ー親子関係に満足していますか?


5に〇。大変不満ということだ。これは、父親と母親に対して、それぞれに対して別途の質問だ。父親に対しても、5。母親に対しても、5にしっかりと〇が囲まれていた。
そうして気付く。学校生活よりも家庭環境に不満があるということに。そしてそれは、父親だけではなく母親に対してもだ。
私は、まだ夫よりはマシー、子との関わりも多いしあれこれ世話もしているし、会話だってあるつもりだったので、この結果はショックだった。
反抗期において、嫌悪感を抱いて仕方が無い父親と同等の評価ということに愕然とする。

子の理想とする家庭って?改めて聞いてみたことがあっただろうか?子の心の声に耳を傾けたことがあっただろうか?
もしかしたら、声に出しても無駄だと思って諦めているのだろうか?
日々、時間に追われて疲れている子に、正面切って、そんな疑問をぶつける機会が無い。だが、手遅れにならないうちにどうにかしないと。

そうして、はっと気付く。
では、自分はどうなのか?現状に満足しているのか?いつもどこかで「こんなはずじゃなかった・・」という想いをぶら下げて、表では、何食わぬ顔で日々淡々と生活している。
一番近くにいる子は、そうした母の心を敏感に察知しているのかもしれない。そんな親に対して、ネガティブな感情が湧くのは至極当然のこと。
また、夫婦関係。これについても子は幼い頃から「父親と母親の関係性が対等ではない」ことを目の当たりにして来た。
成長し、一般的な常識だとか周囲の家族との比較から、我が家はどこかおかしいと思い始めたのかもしれない。その歪みは、子にとっては居心地が悪いものなのだ。

果たして同じ質問を私がされたとして、一体どうなるか?子の立場に立っての回答ではなく、母として妻としての回答だ。
恐らく、我が子と似たような回答になるのではないかと思い、負の連鎖というのはこういうことなのかと我に返った。




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老後シミュレーション

お隣のバルコニーから、子供たちの騒ぎ声。
恒例のプールだろうか。
ごっこ遊びをしているらしい女の子達の可愛らしい声に癒される。もう我が家では聞くことのない、幼子特有の高い声。

子は、8月に入ってからも部活や補講に明け暮れており、家にいる時間はぐっと減った。家にいても、その殆どをスマホ時間に費やしており、親子感のコミュニケーション不足。
休校中、あんなにべったり一緒にいたのが、もう昔のことのようだ。

夫は、在宅だったり今日のように仕事だったりの不定期出勤。しかも、直前ー酷い時には前日にならないと分からないスケジュール。
特に予定はないのだけれど、夫がいるかいないかによって気分が違う。まず、在宅の日は、だらだらとソファーで涼みながらコーヒーを飲むなんてことは出来ない。
家事も、いつもより丁寧に。だが、掃除をするにも気を遣う。音をなるべく立てないように、そろそろと動かなくてはならない。
買い物に出れば出たで、ちょっと遅くなるとあれこれ言われる。

子が自立して家を出た後、こうした日々が日常になるのかと思うと滅入る。
コロナで家籠りが増えたことで、未来の老後生活のシミュレーションになったという話を聞くことがあるけれど、私達も例外ではない。少しでも理想の老後に近付く為に、今出来ること。
それを、いち早く見つけて動き始められれば、どうにでも未来は変えられるのだと思うのだけれど。




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冒険と失敗

白髪がすごくなってきたので、セルフカラー。
夏休みといっても、それらしい予定も無いので、少しでも夏気分を味わおうと思ったのが間違い。
私にしては、明るめカラーを選んでしまったのだ。


「ママ、明るくない?」


最初、子に指摘された時はそこまで気にしなかった。続いて、


「え、あなたその頭どうしたの?」


夫に指摘され、嫌な予感。


「昔のヤンキーみたいだな。」


ヤンキー?確かに、プリンは無くなったし白髪も無くなったけれど、カラーが今風ではない気がする。今時は、黒髪だったり艶感重視で、明るめカラーはもはや時代遅れなのか?
そして、とうとう他人にまで指摘された。


「こんにちは、あ、髪、染めました?」


ばったり会ったお隣さん。エレベーターで一緒になった時のこと。普段、挨拶程度で雑談なんてしないのに。


「あ、ちょっと失敗してしまって。」


つい口から出た言葉に、彼女は訂正してくれる訳でもなく、意味ありげな笑みを浮かべた。
ネガティブな感情が湧く。
ただ、すぐに黒く戻すのも逆に恥ずかしいし、カラー代も勿体ない。なので、夏の間はこの頭で我慢することにする。帽子をかぶればいいのだ。
やはり、セルフには限界がある。美容院の価値を、今更だが思い知る。




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鉄メンタル

そういえば、給付金はどうなったのだろう。
夫は私にくれると言っていたので、その使い道について色々と妄想していたのだ。だが、あれからその話はまったく出ない。
ずっと放置していた卒対のグループラインでは、その話で持ち切りだった。


ーGO toって感じでもなくなったよね・・色々計画してたんだけど取り敢えず貯金かな~

ーうちは、塾代と子どものPC代に消えた!!

ーエアコン買ったよ~

ーリフォーム代の為に取っとく!


皆、思い思いに給付金の使い道をあげていた。スネ夫ママは何に使うのだろう?と興味本位で見て見ると、本人ではなく他ママがスネ夫ママに向かって、


ーそれにしても、寄付とかすごいね!うちなんてそんな余裕ないよ~

ーパパがね、子供たちにそういうところ見せるのも教育の一環だって言うから。ほんとは私だってそれで色々買いたかったんだよ~!

ーセレブは違うね!うらやま!


スネ夫ママ宅は、コロナ禍の影響を受けていないのだろうか。一部業種は、上向いているところもあるのだろう。
皆、どう思っているのだろうか?彼女らの中には、もろ影響を受けて逼迫している家庭もあるかもしれないのに、こういった発言は微妙なのではないか。
むしろ、打撃を受けている人が多いだろう中で、寄付をしたと言える彼女の鉄のようなメンタルに感心した。




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面談

子の三者面談に行って来た。 小学校までは、家庭訪問をはじめ、個人面談などすべて担任と親のみ。
別の意味で、私は緊張。それが子に伝わったのか、子も緊張しているのか、お互い面談が始まるまでピリピリしていた。
廊下で待つ間、教室からは楽しそうな笑い声。中では、S奈ちゃんとその母親。どうやら盛り上がっているようだ。

ガタガタっと椅子から立ち上がる音がし、挨拶をしながら出て来たS奈ちゃん親子。担任も笑顔で送り出す。
子は、S奈ちゃんの方を見ないよう顔を背け、S奈ちゃんは堂々としながらも子をチラっと見たがスルー。担任に、


「さようなら~!」


と元気に挨拶。S奈ママは、担任に挨拶をした後、私達に気付くと軽く笑顔で会釈。親子揃って華やかな顔立ち。
担任に促され、教室に入る。子も、私の後ろにそろそろと続く。

まず、夏休みの過ごし方と保護者配布資料を渡され、それについての説明が行われた後で、今後の学校生活の流れなど。
それから、子の学校生活についての様子が語られた。
何を言われるのか、親子共々ドキドキしていたけれど、当たり障りのないこと。
真面目、協調性がある、問題ないとのこと。


「学校、どう?」


担任が子に問い掛ける。子は、一応愛想笑いをしつつも、


「まぁ。」


「部活も始まったし、楽しい?」


「まぁ。」


曖昧な返事。ふにゃふにゃ体を揺り動かし、照れ隠しなのかもしれないけれどみっともなかった。
その他に、担任があれこれ話題を持ち掛けても、


「はぁ、まぁ。」


「お母様からは、何かありますか?」


突然、子と担任とのやり取りで、すっかり油断していたところ話し掛けられ、ビクっとする。


「え・・と。」


子の手前、堂々としたところを見せようと思えば思う程、あがってしまい声が震えた。これは、パニック症状の始まりなのか、心臓の音が耳を伝って飛び出そうだ。


「いえ、特に・・大丈夫です。」


あれも聞こう、これも聞こうー自宅にいる時にはあれこれ質問事項を考えていたのに、すっかり頭が真っ白になり何も言えなくなった。自分の心臓の音にばかり神経が向く。


ー何か、言わなくちゃ・・


「あ、家ではスマホばっかり見てまして、困っています。とにかく肌身離さずといった感じで。勉強も手につかないくらいなので、授業についていけてるのかどうか・・」


何とか話すことが見付かって、ほっとしたのだが、担任は困惑した表情。


「そうですか。まあ、皆そうですよね。自己管理といいますか、触らない時間を決めるなど、ご家庭で話し合って貰えたらと思います。」


「あ、そうですよね。そうしようと思います。」


面談が終わり、帰り道。子は仏頂面で、私が色々話し掛けてみてもスルー。その態度に苛っと来て、


「先生に話し掛けられて、体を揺ら揺らさせるのやめなさいよ。それに、まぁとかはぁとか・・もっとハキハキしないと内申に響くわよ。」


少しの間の後、


「え?ママだって十分おかしかったけど。声は震えてたし、緊張してるの丸わかりで恥ずかしかった。それに、わざわざスマホのこと先生に言う必要あった!?」


「だって、何かありますかって聞かれたから。」


「先生、そういうこと聞きたい訳じゃないと思うけど。ママって、やっぱり変だよね。すごく変!!」


そう言い放つと、私を置き去りにし、早足でずんずん先に進んで行く。追い掛ける気力もわかず、ただその小さくなってく背中を見送る。
我が子から、おかしいと言われたことにショックを受ける。だが、どこかでその日が来ることをを覚悟していた気もする。




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