雨の休日
雨の休日。
部活だと嘘を言っていた子だけれど、注意する前に子の方から、
「部活、無くなった。」
と言ってきたので、様子見することにした。夫も休みで、珍しく在宅仕事も勉強もせず、リビングでうだうだと過ごす。
久しぶりの、家族水入らずの時間。
こうして3人、のんびりと同じ時間を共有するのはあとどれくらいなのか?
仕事のことをいつ聞かれるかーとドギマギし、模範回答も用意していたのだけれど、それについては特に聞かれることもなく表面的には穏やかな時間が過ぎて行った。
子も夫も、再放送のテレビを流し見しながら、ソファーにもたれてスマホを眺める。私は、そんな風にリラックスしている彼らを横目に、自分のペースで家事を進める。
ふと、夫の表情が穏やかなのを見て、今がチャンスとばかりに義母の件について話を持ち掛けてみた。
「お義母さん、いつまで入院とか聞いてる?ちょっとお義父さんに電話でもしてみたら。今日は家にいるだろうし・・」
祝日なので、病院に行っていることもないだろうという思いからだったのだが、夫は途端に不機嫌になった。
「気になるなら、自分で掛ければいいだろう?何かあれば向こうから掛かって来るだろうよ。」
あんなにも、義実家に依存していた夫。相当こじれてしまった。母親が一命はとりとめたものの、入院しているというのに。
それとも、三女が電話に出て来るかもしれないことに恐れをなしているのか?義姉達には頭が上がらない夫。
もし義父に掛けて三女が電話口に出たら、どう振舞ったらよいのか分からないのかもしれない。
本当のところ、夫は気が小さく弱虫な末っ子なのだ。義姉にも言われた、「長男の嫁らしく」という言葉が、頭の中をぐるぐる回って離れない。
部活だと嘘を言っていた子だけれど、注意する前に子の方から、
「部活、無くなった。」
と言ってきたので、様子見することにした。夫も休みで、珍しく在宅仕事も勉強もせず、リビングでうだうだと過ごす。
久しぶりの、家族水入らずの時間。
こうして3人、のんびりと同じ時間を共有するのはあとどれくらいなのか?
仕事のことをいつ聞かれるかーとドギマギし、模範回答も用意していたのだけれど、それについては特に聞かれることもなく表面的には穏やかな時間が過ぎて行った。
子も夫も、再放送のテレビを流し見しながら、ソファーにもたれてスマホを眺める。私は、そんな風にリラックスしている彼らを横目に、自分のペースで家事を進める。
ふと、夫の表情が穏やかなのを見て、今がチャンスとばかりに義母の件について話を持ち掛けてみた。
「お義母さん、いつまで入院とか聞いてる?ちょっとお義父さんに電話でもしてみたら。今日は家にいるだろうし・・」
祝日なので、病院に行っていることもないだろうという思いからだったのだが、夫は途端に不機嫌になった。
「気になるなら、自分で掛ければいいだろう?何かあれば向こうから掛かって来るだろうよ。」
あんなにも、義実家に依存していた夫。相当こじれてしまった。母親が一命はとりとめたものの、入院しているというのに。
それとも、三女が電話に出て来るかもしれないことに恐れをなしているのか?義姉達には頭が上がらない夫。
もし義父に掛けて三女が電話口に出たら、どう振舞ったらよいのか分からないのかもしれない。
本当のところ、夫は気が小さく弱虫な末っ子なのだ。義姉にも言われた、「長男の嫁らしく」という言葉が、頭の中をぐるぐる回って離れない。
- category: 実家
- 2021/04/30