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清掃パートのメリット

清掃パートのメリットは、金が貰えてダイエット効果が得られるというところ。
無料動画でヨガなどはなかなか続かず、だからといってジムに通う金はない。強制的に動かなければならない環境に身を置くことが大事。イコールそれは仕事である。
バイトを始めてから、何となくだが身が引き締まった気がする。毎日自分の身体を点検している訳ではないので、ふと何気なしに風呂場で裸体を眺めてみたらそう感じたのだ。
実際、体重計に乗ると1キロ強減っていた。これは大きい。
身体を使うバイトでなくても、頭を使うバイトであっても、家の外に出て何かをするという行為は身を引き締めるのかもしれない。
家の中、じっとしていても体はなまりたるむだけ。外の空気は冷たいが、新鮮だし心の中の淀んだ沈殿物を濾過してくれる。

しかし、ここ最近のコロナ感染数の増加がちょっと怖い。感染爆発の波に飲み込まれそうで、マスクをして人と話さず黙々と作業をしていてもどうしたって家にいるよりもリスクが高まる。
疲れもあり、ちょっと休みたくなっているのが本音。週に3回程度であっても、「翌日はバイトがある」という意識がその日を休日にはしてくれないのだ。
まだまだ専業の時の気分を引き摺っている現実である。







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PTAは誰のもの?

中学の懇談会中止の知らせ。感染数の爆発が止まらない中、無理して行う必要なんてないのだ。
また、PTA総会なども書面で行うらしく、ようやく私の時代が来たのだと胸を撫でおろす。
だが、最後の最後で来年度の役員についての問題がある。なんとかスルーしたいところだけれど、例にもれずアンケートが配布された。

これまで、専業だったので馬鹿正直にアンケートに答え、小学校時代は嫌な役を引き受けてきたこともある。だが、コロナを機にそんなに頑張る必要などないのではないかという思いがよぎる。
やりたい人がやればいい、やれる人がやればいい。それがPTA活動。無理して体調不良になっても誰も助けてくれないし、こちらから助けを求める程近しい存在でもない。もっと割り切れと心の声が私を励ます。


アンケートには、引き受けられない理由を書く欄が設けられていた。例には、「役員経験済」とあり、これ以外の「介護」や「病気」「仕事」は認めないぞというPTA本部からの圧を感じる。
私は大きく引き受けられないに〇を付けた。
理由をしばし考えてから、

ー持病がありますが、仕事もしなくてはならなくなりました。また、義母の介護問題もあるので活動していく自信がありませんー

嘘はついていない。

夫が知れば文句を言うかもしれない。母親として失格だと思われるかもしれない。だけれどー、母親としてって何?PTAって母親の仕事?今の世の中、父親や祖父母だって積極的に参加しているのだ。それはもう珍しいことでもなんでもない。
夫だってこれから自営になるのだから、自分の采配で時間は作れるはず。現に、今本部に役員として在籍している数人は男性で、子から聞けば自営で店をやっている父親だとか在宅仕事メインの父親らしい。夫だってやればいいのに。

ー父親で良ければ引き受けますよー

と一行書き足してみた。悪くない。

子に用紙を渡すと、子はそれにさらりと目を通し、何か言いたげな顔をした。だが、言葉を喉の奥に飲み込んでそのまま用紙を鞄に入れた。








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入れば出る、それが金

仕事を始めてから、皮膚の状態が悪い。持病については落ち着いているので安心しているけれど、とうとう蕁麻疹が出てしまった。
皮膚科で処方された漢方を飲んだら、突然背中にうわーっとでこぼこの湿疹が出来た。風呂に入ったことで温まり、更にその日は珈琲をガブガブ接種したことでカフェインの摂り過ぎもあったのだろう。何が原因なのか分からないけれど、何かが蕁麻疹を誘発したのだ。
昨日の今日で、再び皮膚科へ。正直、漢方のせいだと思う。いや、それ以外考えられない。なので医師にそれとなく伝えた。

「処方された薬を飲んで、すぐに蕁麻疹が出たんです。アレルギーのあるものを食べたりもしていません。」

医師は首を若干傾げながら、予め携帯で撮影していた蕁麻疹の写真を眺めて一言。


「うーん。ストレスですかね。」

以前もそうだった。蕁麻疹が出て病院へ行ったら、ストレス性のものでしょうと明確な答えは貰えず、悶々としながらも診察を受けたのだ。今回もその流れなのだが、明らかにあの薬が原因。

「あの・・処方された漢方が体に合わないってことは無いでしょうか?あれを飲んだら痒くなったので。」

「うーん。何とも言えないけど、嫌なら別の出そうか。」

あの漢方、たった1回しか飲んでいない。残りはすべて破棄ということだ。千円以上掛かったのに返品が効かないことが悔しい。
診断ミスとクレームを付ける訳ではないけれど、釈然としない。嫌なら別のなんて言い方も、まるで私の我儘のようではないか。

「あなた少し神経質なんじゃないの?あれこれ気にし過ぎたりしてるんじゃない?細かいこと気にせずゆったり過ごして、良く食べて寝れば蕁麻疹も出ないでしょう。」


カチンと来た。まるで私の性格がおかしいから蕁麻疹が出ているとでも言わんばかりだ。実際、そんな口調で言われた。「やれやれ、神経質な患者に私は時間を割いているほど暇じゃないんだよ」的な。

蕁麻疹症状が落ち着く薬を貰い、この間の薬の代わりも別に処方されるのかと思ったが何も無かった。再び追加の医療費が掛かり、バイト給与で自分のご褒美なんて甘い夢は夢のまま終わった。





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物欲センサー発動

給料を貰い、子にフラペチーノを買うだけに抑えることなんて私に出来るはずもない。
従姉妹への出産祝い代を虎の子に戻すー厳密にいえば、義父からいただいた金を借りている状態ーそれだけで手元に残るのはわずかなもの。それに加えて子の塾代ー当面はシフトが不安定なことから、給与の三分の一でいいと言われているので6000円を出す。
よって、私が自由に使える金は1000円ちょっとというところ。これは、もっと働くべきだということなのだと思う。
それなのに、暇えあれば妄想ネットショッピングをしていた時の買い物かごを閲覧してしまう。
そして、私の悪い癖が出た。買い物かごに入っていたニットを、つい購入してしまった。その額、定価4500円程度のものがセールで2500円。在庫は1になっており、これは逃してはならない。妄想だったので、定価の状態で買い物かごに入れていたのだ。
お得感に頭が支配され、もう引き返すことは出来なかった。

ネット注文し、注文受付のメールが届いたのを見ると脱力感。またやってしまった・・
しかし、初給料なのだ。新しいニットで仕事に対するモチベーションが上がればそれでいい。ただ一つ、これを着ていったいどこに行くのか考えた時、病院くらいしかないことが悲しいけれど。


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初給料とスタバ

初給与、あと一日出ていたら大台に乗ったのに惜しいところ。
¥18,000強の収入だ。明細を前に、辞めたい病マックスだったというのにもう少し頑張ってみようかと思い始めている。
黙々と、今日も誰とも喋らずに手を動かした。あの男と女もシフトに入っている日だったので憂鬱だったけれど、給料日という餌に釣られて頑張ったのだ。
相変わらず、二人は長い休憩。その他メンバーは、黙々と作業。始まりと終わりだけの挨拶。なんていうか、バイトが終われば外で会っても挨拶すら交わさないだろう、そんな関係性。
楽といえば楽だけれど、中途半端に仕事自体はチーム制だから気まずかったりもする。あの二人以外は大人しい人達で、一人は若い女の子。正直、もっといいバイトがあるのでは?とお節介めいた気持ちが湧くけれど、それぞれ事情があるのだ。
もしかしたら、人付き合いが苦手なのかもしれない。視線すら合わないのだ。
もう一人は、私よりも少し年下の男性。覇気がない、挨拶もしているのかいないのか、声を聞いたことがない。
なので、少々気楽だ。私と同じようなー、もしかしたらそれ以上に人間関係を築くのが下手な人達の中にいると安心する。
言葉を交わさなくても、なんていうか「分かった者同士」的な。

ATMで早速おろした金を財布に入れる。勿論、自分用の布財布。今日は学校が午前中で終わった子への土産にスタバのフラペチーノを買った。普段買わないドリンク。
子の喜ぶ顔を想像すると、それだけで自宅への足取りは軽く踊った。





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日給飛んだ

たった週3回程度、数時間のバイト。それなのに、既に職業病なるものに掛かっている。
一つは腰痛。もともと腰は弱かったけれど、更に無理な体勢で作業をするうちに、痛みが慢性的なものになっている。
先日は、寝起きに起きられず、子を呼んで引っ張り上げて貰ったくらい。
そして、手荒れ。元々主婦として家仕事をしていれば手荒れからは逃れられないけれど、それ以上に手袋をしていても仕事上、頻繁に消毒をする。それによるものなのかどうか分からないけれど、指先はぱっくり割れてなかなか治らないし、あかぎれも酷い。
手だけ見ると、表も裏もまるで還暦のおばあさん。
指先も、スポンジなどを使って落ちない汚れをこすり続けることもあり、痛いしジンジンする。湿布を貼ってもなかなか治らない。
あとは、顔の痒み。これはアレルギーなのかなんなのか?こんなことはこれまで無かった。マスクもしているのになぜなのか?とにかく仕事中も顔が痒く、合間をみてはマスク越しにこすってしまう。不織布マスクなので、内部で毛羽立ち、さらにそれが直に顔に触れると痒みを増す。
家に帰り、マスクを外すと真っ赤っか。この一か月で顔の肌荒れは本当に酷いもので、子にも心配される始末。

「これ、貸そうか?」

子は、中学になりスキンケアに目覚めたのか、私よりもそれに詳しい。お年玉でまた新たなアイテムを購入したのか、敏感肌に良いとされるクリームを私に貸してくれた。これ1本いくらだった?なんて野暮なことを聞くのは飲み込んで、素直に肌に塗るが、私の肌には合わず痒みが増すだけだった。

仕方なく、皮膚科に行った。
皮膚科で掛かった費用が、診察料と薬を合わせて3000円。一日分の給与がぶっ飛んだ。







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タスクの違い

従姉妹から、出産祝いのお礼の電話が来た。
まだ乳飲み子を抱えての生活は二人目で勝手知ったるとはいえ大変なようで、夜間の授乳にふらふららしく、また上の子可愛くない症候群に早くも陥っているらしい。
下の子が生まれるまでは、あんなに溺愛していたのに。お受験なんて身の入れようが半端なく、自分の受験の時より気合が入るのだと言っていた。
目に入れても痛くない、そう言って可愛がっていたのを目にし、我が家も一人っ子親だけれど従姉妹程愛情を掛けて育てているかと言われれば何ともいえない思いだったのだ。
なのに。

「学校から帰って来る時間になると、あー、もう帰って来るってうんざり。今はコロナだから学童も余程の理由がないと入れられないし仕方がないんだけどね。赤ちゃん返り的なのもうざったくって。」

「寂しいんじゃないの?もう少し構ってあげたら?」

「え?十分構ってるよ。でもさ、もう一人で何でも出来ないと困るのは自分だからね。」

お風呂も一人で入るようになったらしい。あんなに母子べったりだったのに、下の子が出来た途端の変わりように驚きつつ、上の子が不憫でならない。どんな思いで一人、風呂場で髪を洗っているのか。きっと、まだうまく出来ず洗えてなかったり流せていなかったりとあるだろう。自立ーといっても、緩やかに促すのならまだいいけれど、従姉妹のそれは急過ぎる。
おせっかいかもしれないが、つい意見をしてしまう。

「寂しいんだよ。妹が出来たのは嬉しいけど、ママをいきなり取られちゃったんだから。一人でお風呂なんて可哀想。うちは4年生までは一緒だったよ。それだって、忙しい時や私が生理の時に仕方がなくって感じで。」

「OOには分からないよ。自分の時間がまるでないの。体力だって一人目生んだ時とは違って全然ないし。万年寝不足だし、それでも掃除や洗濯、料理はしなくっちゃならない。仕事復帰の為の勉強だってやらなくちゃならないことはわんさかあるのに手付かずだし。何もかも計画通りにいかない!OOはもう子育ても手が離れたうえに仕事だってしてないし、自由時間だってたっぷりあるし睡眠だってしっかり取れてるよね?状況が全然違うのに分かった風に言わないでよ!」

「ちょっと、そういうつもりじゃ。それに私、仕事始めたし。」

「え?そうなの?何の仕事?」

「うん、まぁ・・いいじゃん。ちょっとした軽作業。」

つい、言葉を濁す。いつもなら聞き流すことを許さない彼女なのに、本当にいっぱいいっぱいなのか特に気にも留めず言いたいことだけぶちまけるのだ。


「一人っ子親には分からないよ。私だってこんな風になると思わなかった。姉妹平等に、同じぶんだけ愛せるって思ってた。寝顔見ると泣けてくるよ。でもね、起きてる時は駄目なの。わざと私を怒らせるようなことばっかするし。テストの点だって悪くなって、勉強も全然やらなくなったし。ピアノだって練習しないし。前は、私がいなくても自発的にやってたのに。ママ、ママってうるさいくらい執着して来て。もう散々!」


追い詰められている、彼女の声色は産前とは比較出来ない程にトゲトゲしかった。
「一人っ子親」を連発され、正直いって傷付いた。まるで、母親スキルが低いかのような言われようなのだ。
複数生んだ母親にしか分からないことが、確かにあるだろう。そりゃあ自由な時間だって、物理的には複数子持ち親の方が少ないだろう。やることが普通に考えても2倍なのだ。
量だけ見て大変なそれを同じ分与えられた1日24時間のなかでタスク処理していなかくてはならない。
テトリスのブロックの数も多く、また落ちる速度も私より彼女の方が早いのだ。そしてそれを日々クリアしていかなくてはならないし、クリアするごとに母としてのスキルがアップする。

最後はなんとなくの和解で電話を切った。お礼の電話というよりも苦情の電話を受けた気分だった。



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成績不振

子の塾の模試の結果。
塾を変えて少しは上がったかと思いきや、逆にわずかに下がっていた。子も、模試の結果を夫がいない時に私に渡すということは、彼女にとっても残念な結果だったのだと思う。

「この日、生理でお腹痛くて。集中出来なかったんだよね。」

どこで覚えたのか、とって付けたような言い訳をする。
最近では、塾の送迎は断られている。なんでも、部活仲間も同じ塾なので待ち合わせて通うことになったらしい。部活では交友関係がうまくいっているのだろうと胸を撫でおろすのと同時に、そういえば最近例の男子とラインはしているのかと気になりつつ、子が風呂の隙にスマホをチェックしようとするが、ロックが掛かっており見られない。再びパスワードを変えられてしまったようだ。
知らぬが仏。食欲もあるし学校も行っているーならば、心配することなんてない。そう言い聞かせる。自分がバイトを始めてからというものの、近所の関心動揺に、我が子に対してもこれまでのような執着心が薄れている気がする。
そんな時間があったら、疲れを取りたい。要するに、以前は暇だったのだ。


「困ったな。なんだこれ。」

夜、子が寝た後に夫に模試の結果を見せると、大きなため息をついた。なんで我が子がこんなに出来ないのか?心底不思議に思っているようだ。

「俺は、こんな成績取ったことがない。」

夫は大学付属の高校ーしかし、大学は別のところを受けたのだが、高校は所謂難関校。偏差値でいえば60後半~70のところに合格したので、子の出された偏差値に愕然としているのだ。そして、その偏差値はまさに私が学生時代に自分の成績結果で目にした数値と同様で、むしろ懐かしささえ感じる。
子の知能は、私の知能を受け継いでしまったのか。

「とにかく、スマホばっかさせないでもっと勉強させろよ。」


そう言いながら、自分はソファーに寝そべり、スマホの画面に入って行った。




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バイト料の使い道

もうすぐバイト料が入って来る。仕事は大嫌いだし今は辞めることしか考えていないけれど、実際自分の働いた分が数値として出されるのは、まるで成績表を貰うような感覚だ。

「バイト代、どれくらいになる?」

夫に聞かれ、アテにされているのかと警戒する。

「5万くらいにはなった?」

「まだこれからだから分からない。」


正直、夫からすれば私のバイト料なんてどうにもならないはした金だろう。それでもいちいち干渉してくるのは何故か?



「塾代にはなるだろう。」


そう返され、やっぱりと萎える。子の為に使うのは構わないけれど、夫に決められるのは嫌だ。自由がない。

「受験になれば、塾の月謝も上がるからな。」


そんなことは分かっている。そして子の為と言われれば断れない。本当なら将来の為に全額貯金したい。夫の給料で十分子の塾代なんて払えるのになぜ私に出させるのだろう。思いながらも、夫に言えない。もやもやがたまる。


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ポートフォリオ

この家の資産状況は分からないけれど、夫は再び投資にはまっているようだ。
投資というと博打のような感覚しかなく、不安でしかない。
不在の時に部屋を覗くと、外国株についての書籍だらけ。ちょっと前には節約に目覚めて激安スーパーの梯子をしていたというのに、最近では無関心。もやし料理も少なくなった。
子は成長期なので、その点については結構なのだけれど、ただその心境の変化の原因が気になるところ。
在宅仕事が早目に終わり、友人と久しぶりにリモート飲みをしていた数日前には、大きな声が筒抜けだった。

「俺は、ポートフォリオをしっかり組んでるから。」

「家?これからは持ち家じゃないっしょ。負債抱えるだけだから。そりゃあ、都心の億ション買えるだけの資産があればいいよ。そうじゃなけりゃあ意味ねーし。アホらしい。」


聞こえてしまった夫の本音。家はこの先、一生買わない?賃貸暮らし?そんな話、私には一度もない。


その後も、これからは中国だとか米国だとか、色々と株についてのやり取りが聞こえて来た。金融関係に勤めていることもあり、資産運用については夫に任せて来た。つまり、家の資産については丸投げだ。
私は、そういう経済事情についてはちんぷんかんぷんで、横文字ばかりで何を言っているのか分からない。結婚当初、何となく家計管理を任せて貰いたいと伝えたら、あれこれ経済的な質問をされ答えられないことで話は終わった。君には無理だよね?という感じで。
VTなんとか?なんとか500??積立NISAなんて投資じゃないとか、投資信託なんて意味ないとかハイテク株がとかドル高とか利上げが止まらないだとかどうのこうの云々・・

夫とリモート相手との会話は熱を帯びて止まらない。一体、誰なのか?ツーリング仲間なのか、職場の同僚?学生時代の友人?それともこれから一緒に事業をする仲間?

そして、私は夫のことを何も知らないのだなと思い知らされる。夫の交友関係も薄っすらとしか知らないし、今抱えている問題、それに気持ち、それに将来の展望。
知らないのは当たり前なのだ。そもそも、彼が私をどう思っているかさえ知らないし、なぜ結婚相手として私を選んだのかも知らない。そして、それを知るのが怖く、私自身も聞くことがなくここまで来てしまったのだ。

彼の人生のポートフォリオに、私はどういった目的で組み込まれているのか。一度、尋ねてみたい。














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機械になれ

なかなか辞意を伝えられず、今月ももう後半。あの女にあれこれ文句を言われたくないので、自分の力量以上に踏ん張って清掃していたら、背中が攣った。寝違えたような、何とも言えない痛み。
自宅に戻ってからも背中の痛みはおさまらず、ついには首や腰にまで。夫が在宅だったので、家のことを少し手伝って貰った。

「割に合わない仕事だな。あなた、体力無いのに。」

文句を言いながらも、洗濯物を部屋に取り込んでくれた。夕飯は、ピザの出前。子は大喜びだが私は食欲すら湧かなかった。
バイトを始めたことで、夫も少しは理解してくれているのか、私が体調を崩すとそれなりの対応をしてくれるようになった。専業の時は、どこか他人事というか面倒臭そうにするか、また加えて自分の仕事が忙しい時などは苛々することもあったのだ。


「レントゲンの結果、特にこれといった症状はないのですが・・痛み止めのお薬出しますね。」

朝、自力で起き上がれない程痛みが酷くなっていたので、その翌日のバイトを休む訳にもいかないことから病院で診て貰った。
レントゲン費用まで掛けて、まるで気のせいでは?という医師の診断にげんなりするとともに、やはり仕事から来るストレスなのだなと再確認。
処方された薬は、心療内科でもよく処方されるもの。服用したら瞬く間に眠気に襲われ、夕方ぐっすりと眠ってしまった。
身体を起こすと、幾分背中の痛みは治まってはいるものの、しかし、仕事をすればまた悪化するだろうなという想像が働く。

辞めようか、どうしようか・・
しかし、あの男と女は苦手だけれど作業には慣れて来た。体力は要るけれど、難しい仕事ではない。そういう部分では私に合っている。以前の短期バイトは本当にきつかった。40半ばに、自分より年下の子にあれこれ難しい指示をされ、またそれに応えることが出来ず厄介者になる方が、精神的には堪えるかもしれない。
どんな嫌なことでも、習慣化してしまえば楽になる。無になって、体だけを動かせばいい。時代と逆行しているが、自分を機械化しよう。そう思う一方で、故障した機械は、メンテナンスされるか捨てられるかどちらかで、私はその後者であろう。











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半分も返事なし

また年賀状の話題になってしまうけれども、今年は夫宛の年賀状の枚数がとても少なかった。
例年、私が担当し、宛名も手書きで行う不便。写真挿入は無くなったものの、イラストやデザイン、無料素材サイトで選ぶも夫からダメ出しを受けたりしつつ何とか今年も100枚以上は届けたと思うのだ。
対して、こちらに届いた夫宛の年賀状は50枚足らずだった。
どういうこと?と夫の職場での人脈を疑う。在宅仕事が多くなり、互いに顔を合わせることが無くなったことでそういったしがらみから逃れようとする人々も多いのかもしれない。
それでも、これまで来ていたものが、まるで示し合わせたように来ないとなると、夫の会社での立場がマイナスになっているのではないかと疑う気持ちが出て来る。もしかすると既に、退職話が広まっているのかもしれない。

そろそろ引き継ぎを始めている頃かもしれない。3月末に今の職場を退職し、晴れてフリーの身になる夫。
先の不安もありつつ、ただその状況を眺めるだけしか出来ない私は、頼りない嫁であり母である。







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  • 2022/01/20

年賀状くじ

切手シート1枚。これが、私に来た年賀状くじの今年の結果。
なかなかの当選率だ。例年、私宛の年賀状の枚数は片手程だからだ。
そしてその当選ハガキの差出人だが、毎年ご丁寧に娘自慢をして来る、引っ越し前のママ知り合いだ。
ママ友ではなく、ママ知り合い。正直、毎年そのハガキから彼女の顔を見るまで思い出せないくらいの薄い存在。
彼女と個人的にお茶したこともなければ、メールやラインのやり取りもしたことはない。引っ越し前のママ友を介して何度かランチをしたり、子ども同士公園で遊ばせたりした程度。子がまだ2歳程度の頃だったように思う。もう、10年以上も前の話。

引っ越すことになった時、新住所を聞かれて何となく答えた。その翌年に、年賀状が届いてからというもの、毎年欠かさず送って来るのだ。
芸能活動をしているのだろう、子どもなのにメイクをし、今風のファッションに身を包みポーズを撮っている写真。そしてさり気なく、OO掲載とキャプションまで付いている。正直、その子に対して何の感情も湧かない。思い出もなければ赤の他人。それでも今回は、当選ハガキだったということで、どこか愛嬌を感じてしまう私は現金な女だ。









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労働の為の経費

仕事後、まだ給料も入っていないのに余計な買い物をしてしまう。
給料が入ったら戻す予定にと、虎の子から今月は3000円程抜いて自分の財布に入れているのだ。

一応、節約の頭はあるので、コンビニなどで定価商品を買うことはないけれど、ついついスーパーの併設されたパン屋に寄り、菓子パンを買ってしまうのだ。
夫が在宅ワークの時は、それなりに昼ご飯を作るけれど、そうでない時は自分の為にパンを買う。
家に戻り、ほっと一息。労働の後のパンとコーヒーは格別だ。

パン屋のパンは、スーパーといっても袋入りのパンとは違って割高だ。小さなクロワッサンでも200円弱する。勿論、1個では到底腹の空きは治まらないので、何個か買う。甘い系としょっぱい系の組み合わせはマスト。
今日は、600円も使ってしまった。それでも、時給の半分くらいと思えばこれくらいは経費のうちだ。働くには、それなりのモチベーションが必要。朝から3時間の労働は、そろそろ慣れて来ても良さそうなもののなかなか慣れない。家のことを中途半端に出て行くので、疲れて帰宅し、ごちゃついた部屋を目にするとどっと疲れは倍になる。
だからといって、家事全てを終わらせて出勤なんて無理な話。私には、あれこれ世話を焼かなくてはならない家族がいるからだ。家族がいれば、自分に意識が無くても部屋は乱れるし汚れ物だって増える。それに、食事だって用意しなくてはならないし、それに付随する洗い物・・

シンクにたまった食器を横目に、水切り籠から洗い済のマグを取り出し、熱い珈琲を注ぐ。面倒な時は、スティック状のインスタントだ。本当なら、働いていない時のように、豆から挽いた珈琲をじっくりと楽しみたいところだけれど、そんな余裕は無い。
アップルパイにかぶりつく。サクサクで美味しい。まだ出来立てなのだろう。昼過ぎに買うパン屋のパンは、タイミング良く焼きたてのことが多いので、とても贅沢な気分になれる。それだけで、袋入りパンより割高なのは頷ける。
アップルパイにウインナーロール、それにカレーパン。合計3個のパンを15分で平らげてしまった。
バイトの日のパン屋通いが、習慣になりつつある今日この頃だ。









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普通のご飯

「また、丼物?」


夫から言われても、仕事で疲れた時は疲れ果てて聞き流す日々。最初はこれ見よがしに、プラス追加でコンビニ惣菜などを並べていた夫も、今は諦めたのか出されたものを黙々と食べている。
しかし、子にまで言われたのだ。

「なんか、どんぶり飽きちゃった。普通のご飯食べたい。」


「え?普通のご飯って?」

つい、苛っとして聞き返す。腹が立ったのだ。丼ご飯だって立派な料理。そりゃあこれまでのように品数豊富ではないけれど、栄養面だって考えている。
その日は中華丼だった。野菜だってたっぷり。白菜にピーマン、玉ねぎに人参にそれから・・etc

「丼だと、他のおかずもその味になるもんな。」

「そうそう!それ。ご飯が中華丼の味だから、他のおかずもその味になって微妙。」


夫と子は声を合わせて笑った。皮肉なもので、普段は会話も笑顔もない食卓が、私をネタにすることで盛り上がったのだ。それも楽しそうに。


こんなに一生懸命作っても、そんな風に言われるならもう作りたくない。そう思うけれど、仕事といっても午前中の3時間程度。その程度でへろへろになって家事が疎かになっている事実を二人に突き付けられへこんでしまった。


「正直、白飯は白飯で食べたいんだよ。」


レパートリーを減らそうとする家族に、じゃあ自分がやれよ!という言葉が喉元まで出そうになった。










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間違った経験値

「もっと腰入れて!そんなんじゃ汚れ落ちないから。」

あの女に言われ、頭に来たので必要以上に腰を入れてモップを掛けた。今更だけれど、あの女はリーダーだったのだ。
社員ではなさそうだけれど、年数的にそうなのだろうか。


「そんな頑張ってたら続かないわよ。もっと適当にしなさいね。」

年輩女性から初日に言われたが、私なりに手抜きせずに頑張っているつもりだ。なのに、彼女から見たら私が手を抜いているように見えるのだろう、男がいないシフトの時には小姑のように注意してくる。
なのに、自分の担当は楽そうな箇所。この担当決めも、リーダーが行うのだ。自分より下っ端の連中に辛い仕事をさせ、鼻歌を歌いながら点検もどき、そして重箱の隅をつつくような指摘。それなのに時給は私よりもずっと高いのだろう。
そう思うと、あほらしくなってくる。


「あのさ、ここ。端の汚れが全然取れてない!」


苛ついた声で私からモップを取り上げ彼女がこする。悔しいが、私があれだけ頑張ってこすっても取れなかった汚れが綺麗に落ちる。特に薬剤など付けていない。

ーそれでよく主婦やってんな。


そんな心の声が聞こえる。
専業主婦として、清掃の仕事は適していると思っていた。ブランクとはいっても、そんじょそこらの家の掃除などまともにしたことのない若者バイトに比べれば、主婦歴15年以上。清掃に関しては、ブランクというより経験値を積んでいるのだと自負していた。
私に足りないのは、ただただコミュ力だけ。社会適用能力だけ。黙々と作業をしていれば徐々に周りから認められると思っていた。
なのに。
現実は甘くない。なかなか落ちなかった汚れのように、社会に通用するだけの能力も錆びついて汚れを成している。そして、この仕事を辞めることになれば、やはり長らくこびりついた私の甘えた汚れは落ちなかったことになるのだろう。
その日の夜は、頭痛でうまく寝付けなかった。









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お祝い予算

従姉妹の出産祝いにと、プレゼントをネットで物色している。
予算は、一般的に5千円~1万円というところだろうか。
夫に交際費が必要だと伝え辛く、結局虎の子からの出費となりそう。
私の虎の子はすっかり心もとなくなったものの、義父からいただいた例の金があることで心に余裕がある。そして、もう辞めるかもしれないバイトだが、その給料だって今月には入るから心強い。

私が子を産んだ時も、従姉妹からお祝いを貰った。そして、従姉妹が第一子を産んだ時は同じように貰ったのと同等価格のお祝いをした。これは、実母がうるさかったからだ。貰ったものがいったいいくらだったのかを百貨店にまで行き調べ、私に伝えたのだ。
母は、伯母に負けたくなかったのだろう。娘が嫁いだ家について、姪と金銭面で劣らないといまだ信じている。実際、義実家の羽振りの良さだけみたらそう思うだろう。そして、夫だって所謂誰もが知る企業に勤めているのだ。
蓋を開ければ、夫はケチ。経済DVまでいかないにしても、私が家計を自由に采配する権利は与えられず、毎月決められた予算内のやりくり費を渡されその範囲内で生活費として使う。足りない分はその都度催促。最初の頃は、化粧品や自分の服が欲しいことを伝えていたが、彼の表情やリアクションにより、伝えること自体に苦痛を伴うようになった。そして、専業主婦だしと自分に言い聞かせ、物欲を出来るだけ抑えるようにしていたら、いつの間にそれが私の当たり前の暮らしになっていたのだ。

虎の子からの出費を抑えたい気持ちが働く。そして、喧嘩した母から連絡はないはずだし、二人目ということで第一子の時よりお祝い予算を減らしてもいいのではないかと思い始めた。
我が家は一人っ子。義実家からもそうだけれど、兄弟が多い家との交際費は損だ。今年のお年玉だって、渡す額の方が貰う額より断然多かったはず。しかも、夫は自分の実家に対しては財布の紐が緩みっぱなしだ。

従姉妹は金持ちなのだ。そして、自分だって稼ぐ力を持っている。そんな従姉妹が私から貰うお祝いの品がいくらなのか調べたりすることなどないはず。

そう思い、今このセール時期を狙ってセール品の衣類を買うことにした。元値1万円が5千円。半額の品。本来なら、百貨店で定価のプレゼントを買うのが礼儀なのかもしれないけれど。
浮いた分の5千円は、実子の為に使いたい。





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類友

最悪のシフトだった。あの男と女と一緒だったのだ。
他にもメンバーはいたけれど、彼らの存在が私の中ではモンスターのように大きくなり過ぎて目に入らない。
いつまた何か言われるのではないかと思うと、動機が止まらず、かえって挙動不審な動きをしてしまうのだ。前にもあった、そんな感覚。
それは、スネ夫ママやボスママと絡んだずっと昔の記憶。ようやくママ世界から疎遠になりつつあったのに、社会に出るということは、こうした状況に追い込まれる頻度が上がるということなのだ。


「アッハッハ!!マジでー?そんなことある!?」

喫煙所から聞こえる、女の笑い声。彼女はヘビースモーカーのようだ。今のご時世、ぷかぷか煙草をふかす女性は心象が悪いし私とは世界が違う人間だ。
男と談笑をしているのを目にし、あの二人は気心が知れた仲なのだということを知った。いつも私に向ける無愛想な表情とは違い、マスク越しでも伝わる男の笑顔に心ざわつく。あの男のことは大嫌いだけれど、女に負けたような気がしてしまう。ただ彼らは類友なだけなのに、自分とは性質が違うだけなのに。
そして、ここでも私は私の類友を見付けることは出来そうもない。

その日はなぜだか、どちらからも注意を受けなかった。というよりは、彼らは常に近くで作業をし談笑をしていた。仕事さえ完璧なら多少の談笑は許される時間帯だったし、また彼らはベテランなので他のメンバーも見てみないふりで自分の作業に集中しているようだった。
私も例にもれず、黙々とゴミを集めては捨て、モップを掛け、ほぼ一日最初と最後の挨拶以外誰とも会話をせず一日が終わった。

それでも、疲れは取れず自宅に帰ればぐったり。持病の症状も何となく出て来ているような気がして、家事もなおざり。この仕事、ここは私の居場所ではないと再認識してしまうのだった。









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溢れるポスト

お隣のことだ。
針金さん宅の玄関ー。正月飾りが掛かったままなのだ。
秋口からハロウィンリース、ハロウィンが終わった頃からクリスマスリースが掛かっており、25日が過ぎたらすぐに外されていた。しかし休むことなく、26日には洒落た正月飾りが掛かっていた。
私がお隣の玄関を目にして慌てて買いに走ったのが年末の30日。時、既に遅しで我が家は旧暦では一夜飾りとなってしまった。

なんとなく、ゴミ出しの時にエントランスのポストを見てみた。すると、針金さん宅のポストにわんさかと入りきらない程の郵便物。これはおかしいーと思うけれど、ラインしても良いものだろうか?気を悪くしないだろうか?

ー郵便物がたくさんたまってるけれど、何かありましたか?

管理人でもないのに行き過ぎた行動だろうか?バイトが休みで夫も出勤。家に一人でいると途端に余裕が出来るのか、自分以外の暮らしが気になって仕方がない。
そういえば、バイトが始まってバタバタしていた時、彼女のことを思いだすことが何度あっただろうか?働く前は、あれ程彼女の一挙一動に翻弄されていたというのに・・

散々迷って、だが隣のよしみで無難なラインを送った。

ー今更ですが、あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします^^


半日経つが、いまだ未読だ。





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シフトガチャ

再び求人サイトを眺める日々。
目に留まるのは、今現在と同様の清掃パート。
仕事自体はそこまで辛くない。覚えることも、以前の短期パートと比べればさほどない。ただ体はキツイけれど。
今のところ、トイレ掃除もそこまで抵抗が無いのは運が良いのだろう。
場所が良いのか、これが飲み屋だったり駅だったりすれば、状態だってだいぶ違うはずだ。

ビルやマンション清掃ならば、一人気楽に作業出来るところも多そうだ。チームで行う、それが私には辛い。そのチームが良い人ばかりだったら良いけれど、癖あり難ありカプセルの詰まったのシフトガチャ。毎回何を引き当てるのかにビクビクする。
休みの日ですら、いつガチャの結果を知らせる電話が鳴るのかと気が休まらない。

やっぱり、辞めよう。一か月で辞めるなんてーと思ったけれど、一か月だから辞めやすい。まだ、顔も名前もうろ覚えされているうちに辞めるのがベストだ。なんの未練もない。



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キツイ女

ランダムに組む人間が変わるこの仕事に、早くもナーバスになっている。今日こそ辞意を伝えようと思いながらも、それが出来ない。
あの苦手な男性パート、その他に、私と同世代かそれより年上の女性も怖い。
その日は3人で組んだのだが、そのキツイ女性ともう一人年輩女性。女3人だから嫌な予感はしていたのだが、年配女性が優しそうに見えたので安心していたのが間違いだった。
年配女性は古株。おっとりして見えるが仕事が早く無駄が無い。キツイ女性は、仕事が出来るかどうかは置いておいて、ただただキツイだけで出来る風に見えるのだ。

「もうちょっと、効率的に動けない?」

「これ、片付けてって言ったの聞こえなかった!?」


彼女は私の上司でもなんでもない、ただの同僚なのに。なぜ、そんな言われ方をしないとならないのか?まだ新人だから、先輩からの指示については丸っと受け入れようという思いがあるものの、その物言いが上から過ぎて嫌になる。個人的な苛々をぶつけられているような、そんな嫌な気分になるのだ。


束の間の休憩時間には、2人は楽しそうに雑談している。勿論、私に声を掛けることなどない。そもそも仲良くなろうとなんて思っていないけれど、年配女性まで彼女の右に倣えなのが残念だった。去年、一緒のシフトだった時にはあんなに親切だったのに。
ひそひそこちらを見ながら話している様子が視界に入り、動機が止まらなかった。悪口を言われている?どんくさいとか使えないとか・ネガティブな妄想が広がる。私の悪い癖だ。


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あと3年

民法改正により、もうすぐ成人年齢の定義が18歳となる。
よって、我が子もあと3年で成人となる。

成人式はどうなるのかは未定だけれど、意識としてはまだまだ先と思っていた。
3年と5年では、まるで違う。

まだまだ子どもだと思っていたけれど、世間からしたら成人扱いされてしまうのだ。それは喜ばしい反面、大きな責任も伴う。
そういった意識を親もだけれど当本人にも持つよう教育していかなくてはならない。


「成人になったら、一人暮らし出来るの?」

突然、こんなことを聞かれ驚いたのは、私よりも夫だった。


「何?一人暮らししたいのか!?」


「うん、してみたい。」


「自分で家賃払えるようになったらだろう。まだ学生の分際で一人暮らしなんて。」


夫はまるで子の話を聞く耳も持たず、首を横に振るだけだった。


一人暮らしー、子の言う通り、成人となって一人暮らしするとしたらあと3年で夫婦二人きりの生活になるのか?
いかに、子はかすがいであり、夫婦の潤滑油となっているのかを思い知らされる。
なるべく、子にはこの家にいて欲しい。その点についてだけは、私も夫と同じ気持ちだ。



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おばはん

「ちょっと、おばはん。考えて動いてよ!」


あの男からの第一声。
なるべく視界に入れないよう働いていたのに、私のやり方が間違えていたらしい。突然、背後から怒鳴られ体がビクンと条件反射で動いてしまった。
それからは、またいつ怒鳴られるのではないかと落ち着かず、常にビクビクしっぱなしの2時間。いや、準備と片付け入れたら2時間以上。
そして、マスク越しからも伝わるあの男の臭い。何とも言えない体臭に、ついえづいてしまうのだがマスクをしているのでばれていない。
くたくたになり、帰宅しても家の中はぐっちゃぐちゃ。洗濯も、時間が無く中途半端に出てしまった私も悪いのだが、やりっぱなしのまま。
だが、気付いたらそれくらいやってくれてもいいのでは?と夫と子に対して苛々が増す。もう、何もやりたくないなと熱を測ると微熱。
発熱までは行かない体温だけれど、相変わらず寒気は続くし喉が痛い。
シャワーを浴びて、嫌なものを洗い流したら布団に潜り込む。

「どうした?」

夫の声がドア越しに聞こえたが、聞こえないふりをした。そろそろ切れる、5秒前だったからだ。
スルーしていたらいつの間に眠りに落ちた。









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2千円の仕事量

急なシフト対応。しかも、たったの2時間。
バイトだから仕方がないにしても、その2時間の為に、前日から家のこととのスケジューリングをし、準備や通勤時間含めると、それで2千円ちょっとというのはなんだかなあという気になる。
しかも、あの嫌な男と組むことになったのだ。たった2時間ーされど2時間。苦痛の2時間。
仕事自体は難しい訳でもない、ただやはり体力は使う。そして、家に戻ればグッタリだ。
平日希望ーと出しているのに、なぜかお願いされるのは休日ばかり。いきなり明日出てくれだなんて、もう都合よく使われているとしか思えない。

嫌だ嫌だと思っているのが心から体にうつり、なんだか倦怠感。熱を測ると37℃ちょっと。発熱しているのかのぼせているのか、だが喉が猛烈に痛いのが気になる。
先日、体調不良になりつつもなんとか気力で治した気がしたのだけれど、またぶり返したのか?
あぁ、もう休んでしまえ!という声と、どうせ辞めるのだからあの男のことなどスルーして自分の仕事に没頭しろという声が私の中で交差する。

せめて一か月は働いて、数万円手に入れて辞めるべき。頭の固い氷河期世代は、なんだかんだで自分を追い込むところがあるのだ。





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雪と粥

寒いのは大嫌いなのに、雪が降るとわくわくするのは何故だろう。
幼心をいまだ引き摺っているからなのか。

世間は正月休みも終わり、仕事モード。勿論、夫もだ。こんな時に限って出勤。在宅仕事が多いのにも関わらず、ついてない。
私の方は、再びバイトの依頼がストップしている。しかし、今日出ろと言われなくて良かったとほっとする。
もし頼まれたとしても、断っていたかもしれない。もう辞める気持ち半分以上なので、クビになったとしても未練はないのだ。


朝食は、無病息災を願って七草粥だ。子は粥が好きではないのにこれだけは好んで食べる。夫もだ。そして粥とフルーツだけ出せば済むので、いつもよりも簡単調理で主婦には助かる。

外も食卓も白い世界。
まさに、年明けの清々しさ。真っ白なキャンバスに、それぞれが思い思いの画を描けるようにと願う。


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空っぽのポチ

書留が届いた。宛先は、我が子。差出人は、私の両親から。
母と私は引っ越し手伝いの時に揉めて冷戦状態だけれど、孫は孫らしい。
封を開けると、やはりお年玉だった。なんだかんだで孫まで巻き込まなかった母に、少し安堵した。

「ママのじいじとばあばから、お年玉来てるよ。」

子を呼んで、ポチ袋と手紙を渡す。子は、嬉しそうにそれを手に取り、自室へ行ったが、すぐにリビングに帰って来た。

「ママ、ちょっとこれ・・」

子が、困り顔でポチ袋を私に差し出す。中身を見るよう促されたので覗いてみると、まさかの空っぽ。

「え?どういうこと?」

「こっちが聞きたいよ。何も入ってないんだけど。」


「え?本当に?ちょっと待って、手紙の方に入ってなかった?」


手紙も渡され確認するが、メッセージの書かれた便箋のみ。

ー今年は受験ですね。OOちゃんらしく頑張ってね。応援しています。


「電話する?」


子が、電話をしようと受話器を持つ手を止めた。ただでさえ現状、気まずい状態なのに。あちらの過失とはいえ、それを指摘するタイミングは今では無いと頭の片隅で警報が鳴る。
だが、いったいこのモヤモヤをどうしたらよいのか。子も、アテにしていたお年玉がまさかの空っぽだなんて可哀想だ。夫がその場にいないのが救いで、仕方なく虎の子から子にお金を差し出した。

「取り敢えず、これで。去年貰った金額よりちょっと多いでしょう?中学二年生の相場だから。」


子は、微妙な顔つきをしつつも、自分の懐に影響が出なかったことで安堵したのか、それ以上その件に触れることは無かった。

「あ、パパにも言わないでね。じいじとばあば、パパに知られたら嫌だと思うから。後でママからそれとなく聞いてみるね。」


「はーい。」



間違えるにしても、程がある。まさか認知の始まりか?いや、たまたま引っ越しやその他諸々年末のごたごたで疲れていたのだろう。それにしても、こちらから「空っぽだったよ。」だなんて、言える訳がないではないか。
皮肉にも、義実家からいただいたプールしている金を回すことになるとは。気軽に電話で突っ込める、そんな母娘の関係性だったらこんなことで悩まないのに。笑い飛ばせることなのに。
新年早々、思い掛けない形でストレスはやって来るのだ。








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寅年虎の子

「これ、あなたにって。」

今年、年始の挨拶に行けなかった私宛に、義両親から渡すように言われたとのこと。高級そうな小さい紙袋を覗くと、洒落た花柄の紅茶缶が2本入っていた。
数日後、仕事終わりで家に戻ると夫も子も出掛けており、ちょっと休憩しようといただいたばかりのお茶を淹れることにした。
缶を取り出すと、底に封筒が入っている。封を開けて愕然とした。
10万もの大金が入っていたのだ。
小さな紙切れには義父の字なのか、去年のお礼が書かれている。そして、これは気持ちだから受け取ってくれと。
正直、戸惑った。夫は恐らく知らない金だ。そして、義父は夫や義姉らに敢えて知られないようひっそりと紅茶に紛れて渡したのだろう。
義実家は、裕福だ。老後資金も潤沢なのだろう。しかし、これを受け取って良いものなのか嫁として悩む。なんだか、これからも老後の世話をよろしくお願いしますと言われているような複雑な心境だ。

取り敢えず、使う使わないは別として、一旦虎の子に移動した。虎の子は、これまでの内職分の稼ぎだったのだが、流石にもう底を尽き始めたことでバイトをすることになったのだけれど、まだそのバイト料は入っていない。突然、潤った虎の子に、だが自分で稼いだ金でもないのでやはり手放しに喜べないし、秘密の金というものはどこか後ろ暗い。



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バイトのメリット

義実家へ、元旦の挨拶へ行くことはとても憂鬱で、それは去年のあの出来事ー、義姉らに盾を付いたことからの気まずさと苛立ちから来るものだった。
そして、そんな私の味方となってくれたのが、思い掛けない、バイトだ。
もう、辞めようーと担当からシフトに入ってくれとの電話があった時点で辞意を伝えるまでの心づもりだったのだけれど、そのお願いが義実家訪問日である元旦とマッチングしたのだった。

「ごめん、急な仕事が入って。私、まだ新人だから頼まれたら断れないの。」

夫は、主婦が元旦ーしかも、自分の実家に訪問する日に働くだなんてあり得ないと食い下がったので、私も切り札を出した。

「分かった、じゃあ断る。でも、それでクビになるかもしれないから、その時は仕方がないよね。」


ようやく決まった仕事なのだ。夫的に、自分の妻のバイト内容として思うところはあるのだろうけれど、それよりぐうだら専業をしていられるのなら、家計の足しに月数万でも稼いで欲しいのが本音なのだ。塾代の半分は私のバイト代から出すことにもなったので。

「分かった、じゃあいいよ。」


不貞腐れてはいたが、諦めてくれた。
シフトは、午後の数時間。終わり次第、義実家へ行こうと思えば行けるのだけれど、夫には夕方までがっつり入っていると嘘を付いた。

辞めたいバイト。だが、このようなメリットもある。嫌な事を避ける免罪符にもなるのだ。
思えば、子どもの学校行事やPTAや子供会だって、仕事をしている母親らの中にはのらりくらり逃げられていて、それは一種のメリットだったのかもしれない。


元旦から、人の汚した箇所を清掃するのは気が滅入ったのだが、あの嫌な男はシフトに入っていなかったし、優しい年配の男性女性と組んだので、かえって居心地が良かった。
もう少し頑張ってみようー、元旦は、ある意味前向きな気持ちにさえさせてくれるいい一日だった。








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親と会える時間

「あなた、今年はそっちの実家に行かないの?」


夫から突然聞かれ、びっくりした。
いつも、私の実家のことなどどうでもいい風で、年末の引っ越しの時だって他人事だったというのに。
まるで、私が実家とこじれていることを嗅ぎ付けたかのような、そんな探りを感じてしまった。


「俺、行ってもいいけど。」

そんな台詞が飛び出て来ることが、まるで奇跡なのだ。それは、イコールNOの返事前提で聞いているのかとさえ思う。


「引っ越しが終わったばかりでバタバタしてるし、落ち着いたら行こうかなって思ってる。」


「親は、いつまでも元気じゃないんだぞ。行ける時行っておかないと。」


説教染みたことを言われ、カチンと来る。そんなことはあんたに言われなくても分かってるし、あんた以上に親のことは考えているのだ。末っ子我儘長男にあれこれ指図されたくはない。あんただって、ついこの前まで一切義実家に寄り付かなかった癖に・・


どんな親とでも、生きて会える時間はこのコロナ禍で更に限られたものとなっている。
年に数回会えるのだとしても、持病を持っていたり弱っていれば、それが掛ける何倍になるとは限らないのだ。


特に、私は母とこじれるばかりで父とはロクに会話をしていないことが心に引っ掛かっている。一体、私のことを娘としてどう思っているのか?リアクションが薄すぎて、分からず不安だ。


夫からの気まぐれな言葉に、私の心は掻き乱されてぐちゃぐちゃになってしまった。


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  • 2022/01/03

しつこい幸せアピール

私宛の数少ない年賀状。毎年のように従姉妹のN恵からも来るのだけれど、今年は華やかなものだった。
ラインで出産報告は受けていたけれど、どこか遠くの出来事のようでショックも受けなかったはずなのに、年賀状写真で現実味を帯びる。そして、やはり後ろ暗い気持ちになるのだ。

まだ生まれたての新生児。
年賀状の印刷準備はしていたのだろうけれど、どうしても出産報告を入れたかったのだろう。その子を入れるフレームだけを空けて準備万端といったところで、生まれて早々にフレームにインして印刷、そして投函したのだろうなと思う。

年に一度の、幸せアピール。
我が家は子も中学生だし一人っ子だし、イラストのみの年賀状だけれど。今となってはそれが気楽だ。
家族揃ってうつりの良い写真を探すのも一苦労だし、結局それは自己満だからだ。そして、自分の知らないタイミングで誰かがそれを見てうんざりしたり、また破棄したりもする。そういうネガティブなことを想像すると、やはりイラストが無難なのかなと思えて来る。


従姉妹の赤ちゃんは、可愛い。単体だとそう思えるのだけれど、その赤ちゃんを囲んでの家族一体感ー笑顔、幸福アピールに白々とした気分に陥るのだ。


そしてまた、たいして仲良くもなかったママ友からの年賀状。これも、またしつこい。





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