にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

嫁としての仕事

今日は、義母の付き添い。
入院手続きなので、色々と時間が掛かりそうだ。
午前には出発するが、昼をまたいで午後まで掛かりそう。
今回、義母の入院は検査の為。なので数日で退院だ。その退院手続きも私がすることになるのだろうか?
それについてはまだ夫から話はない。
入院の際の保証金などは夫から預かった。夫は多少ママっ子のところがあるのか、手続きが済んだら電話をくれと言い出した。
仕事がバタバタの中でも、そうした連絡を要望することに、息子としての情を感じた。

久々の朝からの予定に、洗濯や掃除、それに夕飯の準備などをしなくてはならず、ここ一か月ですっかり体も心もなまってしまったことに気付く。
仕事探しも、プツンとやる気が途切れてしまった。GWに入るし、今はロクな求人が無い。
5月病で辞める人も多いだろうから、連休後にまた再開することにした。

今やるべきことをする。
嫁としての仕事に集中しようと思う。



関連記事

明日の予定

ちまちまと刺繍をしている。
今日のような薄暗い天気の中だと、精神が落ち着き余計なことを考えなくて済む。
ラベンダー色の刺繍糸は、もうすぐ梅雨の紫陽花を思い出させる。

明日は、義母の入院手続きの付き添いだ。
正直、気乗りしない。いくら長男の嫁だからといって、実の子どもらが他人に母親を任せて知らん顔。
元気だった頃は、「ママママ!」とべったりだった長女も次女も、義母が倒れてからというもの、義実家に寄り付かないのだ。
コロナだからーなんて便利な言い訳を使っている。
次女なんて、一番調子がいい。子どもらを預けまくって、自己投資に没頭。カフェ開業という夢をいい大人が親のすねをかじりながら叶えようとしていたのだ。開業資金を貰い、子どもらは適当に預けて、自分探しに夢中だった次女。
コロナで店も頓挫したことを悔しがっているらしいけれど、所詮、それだけの夢だったのだ。夢は、自分の力でつかみ取るものであって、周囲を巻き込んで叶えるものではない。それは、子どもが欲しいおもちゃを買ってくれと駄々こねて手に入れるのと同等だ。

病院の付き添いー、すっかり表情を無くした義母と二人きりだなんて気が重い。何を話せばいいのか、共通の話題もない。そして一番は、義父と違い義母は私を求めていないのだ。義父のように分かりやすく私を頼ってくれるのなら喜んでお手伝いもするけれど、実の娘にやって貰いたかったという本音を隠せなくなってしまった義母に接するのは辛い。以前は、嫁である私を気遣い、三人娘を窘めてくれたりもしていたのだけれど。結局、本当の顔は三人娘と一緒なのだ。だって、あの三人の母親なのだから。

あぁ、そういえばもうすぐ母の日。
母の日は気が重い。私だって母なのだけれど、自分の二人の母の祝いを考えなくてはならない。どちらの母に対しても、義務でしかない面倒ごとなのだ。



関連記事

最近のわたし

ここ数日、気分が落ち込んでいてブログを書く気にもなれなかった。
相変わらずバイトが決まらないことに加え、色々と落ち込むことがあったのだ。

何か、手を動かそう。そう思い、刺繍キットを購入した。
カラフルな糸を見ていると、創作意欲が湧いた。不器用な私、手芸なんて到底無理ーそう決め込んで踏み入れなかった領域。
だが、ゆっくりと手順を見ながら自分のペースで進めて行くと、案外楽しい。

未知の世界に踏み入れることは、楽しい。
まだ、おぼつかない指先で針を操り、一刺し一刺しという具合だけれど、なんとか花びら一枚分だけ刺繍をすることが出来て達成感。
図案のように、カラフルな花束の刺繍が仕上がったら、この落ち込みも少しは上昇するかもしれない。

関連記事

情けは人の為ならず

「あなた、来週の病院の付き添いしてくれない?」(どうせ暇だろう?)

首を縦に振るしかないが、義母の入院手続きに行くことになった。三女がどうしてもその日仕事で無理。長女も仕事、次女は学校行事で無理。では義父は?と思ったら、腰の調子が悪く家から出られないらしい。
いよいよ老々介護も限界か?と不安が過る。
そして以前、三女にあれだけのことを言われたのに、のこのこ顔を出すのも気まずく、そして自分が都合が悪くなると結局のところ私を頼る三女に苛立ちもおぼえた。この腹ただしさを一体どこにぶつけたらいいのだろうか。

しかし、ふと義父の顔が浮かぶ。
情けは人の為ならずー、そんな言葉が私の苛立ちを和らげる。



関連記事

哀れな人

実母と電話した後は、ぐったりと疲れる。
愚痴と同情を引きたいが為の自分がどれだけ頑張ってるかアピール、それに私への不平不満。
その不満を、直接的ではなく間接的に伝えて来るのがうざったい。

ーお父さんがね、言ってたわよ。私は別にそんな風に思わないんだけどねー

の前置きから始まる、私への文句。
父が本当にそう言ったのかどうかは分からないけれど、もしそうだとしてもそれをわざわざ本人に伝えるということは、伝えたい思いがあるからなのだろう。要するに、乗っかってるのだ。


ーいくら娘だといってもね、もう十何年も別に暮らしていると他人様と同じだって。こっちだって色々とあってもね、いちいち全部なんて伝えられないしね。まああんたに迷惑掛けても悪いしね。まー、色々と大変なのよ。あんたには分からないけどね、簡単な問題じゃないのよー



で?と聞き返したい。いったい何を言いたいのか?察して欲しいのか?
本人はオブラートに包みつつ、自分の不満をさり気なく娘に伝えられてスッキリしているのかもしれないが、こちらは開封出来ない得体の知れない荷物を投げ渡され、悶々とするのだ。
そして、その荷物を家で解くわけにもいかず、いったんレンタル倉庫に保管する。私の倉庫の中はぐっちゃぐちゃで、普段は締め切っているのだけれど、時々新たな荷物をそこに仕舞う時に過去に仕舞った荷物を見付けてどんよりと沈むのだ。

愚痴、不平、不満。そんなものは誰にだってある。大人はそれを自分の中で消化する。それが出来ない未熟な母は、こうして年老いても変わらず娘にそれをぶつける。

ーあんた達がいなかったら、私は好きに生きていたわ。お父さんとだって別れて好きなことをしてたー

無意味なタラレバ話、後悔の原因はすべて家族のせい。自分で動かずひたすら周りと環境が悪いからと。
私だって後悔はある。だが、それを娘に直接ぶつけたりはしない。夫にだって。自分の中に秘めて消化するし、こうなった原因だって自分が選択して来た責任だと思っている。そんな当たり前の思考にたどり着くことが一生出来ないこの人は、哀れな人なのだと自分の母ながら思うのだ。





関連記事

ライン挨拶・・

早速、PTA役員になった洗礼の一つ、ライン挨拶・・
顔合わせの際、バタバタとライン交換はしたのだけれど、実際ラインが動いたのはその翌日だった。
委員長が、最初の挨拶。

ーーみなさん!昨日はお疲れさまでした。委員長を務めさせていただきます、イイダです。色々とご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。
それでは、取り敢えず昨日の決定事項をご確認下さいね。ーーー

挨拶の後には、顔合わせの際決めたそれぞれの担当が名前の横に書いてあり、改めて確認することが出来た。
そして、今後のスケジュールや第一回定例会の日程などなど、サクサクとラインで予定を立てて行く委員長。
その手際の良さに、慣れを感じる。

いったん委員長のメッセージの流れが途切れたところで、委員らがぽつりぽつりと挨拶を始めた。
こういう流れの時、いつも私は様子を見ながら最後まで残ってしまうのだ。うまく「間」をつかめない。
全員の挨拶が終わったタイミングで、私もメッセージを送る。

ーーお疲れ様です、OOと申します。右も左も分かりませんが皆さまの足を引っ張らないよう頑張っていきたいと思っております。最後の中学校役員、楽しめたらと思います。ーーー

楽しめたら、だなんて一ミリも思っていない。深くため息をついた後で送信ボタンを押すと、既読1が付いただけ。15分経っても既読数は増えない。皆、働いていて忙しいのかもしれない。自分のメッセージを送ったら、あとはいちいち確認なんてしないのかもしれない。
それにしても、ラインだけでも感じる役員特有の空気感。仕事でもなくボランティアでもなく、独特な空気なのだ。私はこの空気が苦手なのか母親連中が苦手なのか、女性の集団が苦手なのかー、10年以上経ってもやっぱり慣れないのだ。





関連記事

顔合わせ

PTAの顔合わせ。
委員長決めはまさかの立候補で決定。どうなるのかハラハラしたが、杞憂に終わり、大役を免れることが出来た。
ただ、メンバーが積極的な人ばかり。最初の担当決めもサクサク決まり、私は口を挟む間もなく、周囲が最初こそ敬語だったものの短時間で一気にため口になる程打ち解けて行く中で、私だけが取り残される状況。
会話に付いていけないまま、振られた担当はあまり人と関わらない系のもの。
本部役員が、

「すごいですね!例年はこの担当は真っ先に決まって、委員長とかの大役が残ってくじ引きなのに!皆さん凄い!」

と拍手。立候補ーといっても、どうやら委員長と副委員長に立候補した2名は同小出身の顔馴染らしく、スポ少ママっぽい。
本部役員ともため口で話している辺り、こういった役の場数も踏んでいるのだろう。


そして私に向かって、

「ラッキーですね!本当はこの担当はいつもジャンケン争奪戦なんですよ~!」

既に、輪から外れたような微妙な気持ち。帰りもぞろぞろ皆で歩く中、入って行けずに後ろをとぼとぼ。先が思いやられる。





関連記事

志望校

子の春の模試の結果が返って来た。
塾経由なのだけれど、微妙な結果。夫に見せたら、今は自分の仕事のことで頭がいっぱいなのか、興味の無い感じ。
夫は、子がまだ成績面で見込みがあった頃こそ小うるさかったものの、有名校に行けるだけの頭が無いと分かった時点で見切ったのか一切口出ししなくなった。よって、優秀な従姉妹のことを引き合いに出すこともなくなった。
どうせ女子だしーというところもあるのか、成績表を見ても、

「まあ、頑張ってるんじゃないか。大学に行きたければ高校から頑張ったっていいんだし。」

そんな風に子の前では寛大な言葉を掛けるようにまでなった。子は子で、一時の父嫌いの時期が抜けたのか、反抗期が終わったのか、まるで憑き物が落ちたかのように夫と普通に関わるようになった。しかも最近では、起業した父をリスペクトし始め、その仕事内容に興味すら持つようになった。
私と二人の時の会話では、


「まあ、いずれ俺の仕事を手伝ったっていいんだし。」


子の進学が上手くいかなかったとしても、いくらでもセーフティーネットはあるんだぞと言いたげだ。
だが、夫の仕事が本当に起動に乗りうまくいく保障なんてこの先無いし、そう楽観的でいられる神経が私には共感出来ないところだ。

塾の面談を控え、さてどの学校に絞ろうかと子に聞いたところ、曖昧な答えしか返ってこない。

「偏差値で決めるしかないでしょ。」

なんだか他人事。
先が思いやられる。



関連記事

視点を変える

また不採用。
かすかに期待していた部分があったのだろう、思う以上に落ち込んだ。
やはり、好条件の仕事なんて無理なのだ。
同じく採用するのなら、スキルが高い人材を取りたいだろうし、また若い子を取りたいと思う。
資格スキルなしのおばさんの需要なんて、ない。
再び、清掃バイトに戻ろうと求人を見るのだが、肉体的に今後ずっと続けられる仕事かといえば私には無理だ。
だが、ひとつ気付いたことがある。もう土日休みにこだわることはないのではないかと。清掃バイトも隔週で土曜出勤の時はあったし、夫が在宅の時もあったけれど何とかなった。
そして現在、夫は新しい仕事で土日関係無く事務所へ出ることが多い。むしろ、年中無休な感じで家には寝る為に帰宅といった日々。
子はもう大きいし、そして部活でいないことも多い。今年は受験だし部活引退後はどうなるか分からないけれど、それでも留守番なんて出来る年齢なのだから、条件を変えてみたらどうだろうか。

土日出勤可ーで求人サイトで検索を掛ける。するとどうだろう、ずらーっと募集可能な求人が出るではないか。
アラフォーおばさんのこれが特権というやつだ。子育ても落ち着いて、融通が利く。どんなにスキルがあっても、幼い子持ち母はいつ休むか分からないリスクを抱えている。会社にとっては多少仕事が出来なくても、そういったリスクが無い人材を求めているところもあるのではないか。

視点を変えたら、選択肢が一気に広がった。そして何件かデータ入力という私でも出来そうな求人を見付けた。土日出勤は必須だが、毎週ではない。
取り敢えずと応募を決めた。







関連記事

電話待ち

採用の連絡を貰ってもいないのに、もしも決まったらーと、時給×時間で給与計算なんてしている私。
面接を受けた会社の時給は、清掃業のそれよりも高い。そして、シフトだって固定。
若干の肉体労働はあるけれど、そこまで人との関わりが無さそうなので精神面でも気楽そうだ。
ただ、持病の話をしてしまった時の相手側の表情の変化が忘れられない。

夫は新しい仕事に精を出し、生き生きとしている。子も、クラスが替わり最初こそ不安げな表情を見せていたものの、案外すんなりグループ入り出来たようで、楽しそうに学校に通っている。

私だけだ。

何もかもうまくいかないのは世の中のせい、環境のせい、生まれ持ったもののせい。そんな風に思いたい一方、やはり誰でもない自分のせいなのだということも分かっている。
久しぶりに、ライター内職をした。思うようにタイピングが進まなかった。以前はそれなりに稼げていたのに、今は単価も下がり、またこのコロナ禍で優秀な内職者が殺到し、割のいい案件はすぐに取られる。
1時間PCをして、300円。0ではないけれど、以前の羽振りの良さを知っているだけにすぐにやる気が失せた。パートの最低賃金以下、時給300円なんて子どもの小遣いだ。コンビニスイーツ1つ買えたらいい金額。
今思えば、清掃バイトは苦痛だったけれど、その数時間我慢すれば3000円~5000円貰えた。1日何もしなければ0円ということだ。

取り敢えず、電話を今日も待つ。








関連記事

追加事項

面接が終わり、どっと疲れて何もする気が起きず、寝不足もあってかソファーに倒れ込んでから意識を失った。
気付けば、午後5時。子が部活も終わり下校する時間だ。
こんな時、夫が夕飯を家で取らなくなってほっとする。経済的にも精神的にも。

面接は、初老の男性一人。小さな部屋に通され、一対一の面接が始まった。
震える手で履歴書を渡す。
緊張がマックスに高まると、頭が盗っ散らかり、あんなにシミュレーションしたはずなのにすべてが真っ白。
電話口で感じた通り、男性はソフトで感じよく、だが眼光の奥にはすべてを見透かすような鋭さもあり、こちらの緊張は高まるばかり。
何度もどもり、つっかえながら、聞かれたことに答えた。

「直近では、清掃業をされていたんですね。なぜ、辞められたのですか?」

「体力がもたなくて、持病があるもので。」

「持病?差し支えなければ、どんなご病気なのか教えて下さいませんか?」


聞かれるままに答えてしまったのだ。恐らく、落ちるだろう。なぜ辞めたのか?の答えを用意してなかったのだ。もっとスマートな答えを用意しておくべきだった。
会社側としては、身も心も健全な人物を雇いたいだろう。今後のシミュレーションの追加事項だ。




関連記事

決戦は月曜日

睡眠時間2時間程度。
これから面接。
昨日の昼までは緊張なんてなかったのに、夕方くらいから不安感に陥り落ち着かず、酸素も足りない感じ。
あまり力み過ぎると落ちるから、だからリラックス。
言い聞かせ、だがさすがに面接前に駆けつけ一杯は出来ない。
心を安定させる為、ヒーリングミュージックを掛けるがまったく安定しない。
時間は刻々と迫っている。
やるしかない。




関連記事

ひとり小説を読む

週末なのに、夫は仕事。自営になってからというもの、休みと仕事の境目が無くなった。
そして、子も部活友達とお花見に行ってしまった。
外は小春日和。暖かな空気が部屋に入って来る。
春の香りに誘われて、ふらっと外に出た。今夜は夕飯が要らないと夫に言われ、子と二人きりなら丼でいい。
こんな時、思い立って誘える友達がいればいいのにと思う。家族連れや恋人、友達同士でお花見を楽しんでいるのを見ては、あぁ、自分は一人なのだなと孤独になってしまう。

そんな時は、小説を読む。私よりももっと孤独な主人公の物語だ。そして、私よりもっと過酷な環境下に置かれている主人公。
架空であっても、そんな主人公の存在が私を助ける。
彼に少しの希望が見えた時、私にもその光の僅かが届いた気がするのだ。








関連記事

10001回目には・・・

先月受けたスーパーは採用ならず。忘れた頃に電話が掛かって来たと思ったら、今回はご縁がありませんでした的な感じだった。
がっくりしつつ、手あたり次第に日曜に入っている折込広告の求人の中で目に付いた会社に応募してみた。
メールというワンクッションなく電話で応募するのは勇気が要ったが、そんな時は駆けつけ一杯、戸棚に隠している安ワインをグラス2杯程ぐいっと体内に入れる。少しすると体も心もポカポカし、続いて頭がうっすらぼんやりしたかと思ったら、今度は前向きな感じになれるのだ。
ドキドキしつつ、対応した男性はソフトな感じでこちらの緊張を解してくれた。しかも、電話口で希望のシフトも聞いてくれていい感じだ。

「実は、まだ応募して下さった人が3名しかいなくて。扶養内でしたらその3名で回して貰えたらなと思っています。ひとまず来週、面接にお越しください。」

ツキが回って来たーそんな気がした。直感で、何となくうまくいく気がしたのだ。
取り敢えず面接のシミュレーション、それから履歴書。相変わらず貧相な内容だが、志望動機に熱意を込める。それしかアピール出来る点がない。学歴も無ければ運転免許さえ持っていない、これといった資格もないのだから。
夫も子も、新しい生活に浮足立っている。私だってーそんな思いが筆を走らせる。




関連記事

浮かない

3年生、修学旅行もある大事な学年のクラス替え。
子は、眠れなかったようで、目の下にクマを作ったまま登校。
家で帰りを待ちながら、どんな顔で帰って来るかとソワソワしていた。

昼に下校した子。ドアを開けると浮かない顔。それだけで親子だから分かる。

「最悪。」

なんでも、クラスメイトは置いておいて担任が最悪らしい。どう最悪なのかは分からないけれど、とにかく最悪なのだと言う。
ただ、友達数人とは同じクラスになれたらしく、その点は安心した。

「良かったじゃん、友達とはなれたんでしょ?」

「いやいや、クラス中が友達だったとしても最悪。それくらい大嫌いな先生。」


どんな先生なのだろう?受験の学年。担任と親との面談もこれまで以上に多くある。
なんだか子の浮かなさが伝染し、私までも暗くなってしまった。


関連記事

明けない夜はないってこと

新学期が始まり、どこもかしこもスタートの時期。
桜も咲いて、穏やかな日中。
一人、ぷらっと公園を散歩した。

ぽっかりと、緩やかに流れる時間。幼い子供と母親が、噴水脇で戯れている。
桜の木の下では既に葉桜だけれども、それを楽しみピクニックをして親子達。
一人、ベンチに座りマグの珈琲を飲む。
あぁ、私にもあんな時期があったなと。

お昼時ということもあり、近くで働いている人達も休憩なのか、ベンチでお弁当を広げて食べているのがちらほら見えた。
私の隣に、まだ新卒?と思われる女の子がリクルートスーツを着たまま座り、ため息をついてバッグから弁当を取り出し食べ始めた。

何となく気になってちらちら見ると、まったく弁当に箸をつけることもなくぼーっとしている。
耳にはイヤフォン。何か音楽を聴いているのだろうか?
少しして、タオルハンカチを目に充てた。泣いているのだと気付き、見てみない振りをしつつ意識を左側に向ける。
どうしたのだろう?仕事がうまくいかないのだろうか?食欲もないようだし、大丈夫だろうか?

「大丈夫ですか?」

なんて声を掛けられる程、コミュ力がある訳ではない私。だが、そのままそれを放って席を立つ気持ちにもなれない。
用もないのに、彼女の休憩が終わり席を立つまで隣に佇んでいた。大丈夫、あなたはきっと大丈夫。心の中で話し掛ける。
大丈夫じゃない人間に大丈夫だなんて言われても説得力が無いかもしれないけれど、訳もなくエールを送りたくなったのだ。
多分、今の自分を彼女に重ねたのだと思う。
明けない夜は、ないのだーと。









関連記事

強制ボランティア

PTAから通知が来た。結局、その後役員を引き受ける流れとなった。孤高の人から逃れられる訳がないのだ。
ポストに茶封筒。中身を開くとご丁寧に、新年度の運営委員会の日時と引継ぎについて云々が記載されており、仕事も決まっていないのにとげんなりする。
本部と顔を合わせることもあるので、それも憂鬱だ。スネ夫ママらの顔を見るのはもう御免だ。
中学になってまで役員仕事なんて、コロナ禍ということもあり行事も減ったのだからPTAだって無くして欲しい。もしくは任意参加にして欲しい。任意というのは名ばかりで、実際は強制ボランティア。勿論給与なんて出ない。
ストレスをため、嫌な思いをし、時間も労力も使い、だが金にならない。これを楽しんでやれる人は私とは対極の人間だ。


関連記事

HP

夫の会社のHPが出来た。まだ小さな会社だけれど、この先大きくしていくつもりなのだろう。
従業員も、先々増やすことになるかもと言っていた。
業者に依頼したというHPを、酔ってご機嫌な時にスマホから見せてくれた。シンプルだがスタイリッシュ、一見無機質なようで温かみのあるHPデザイン。まるで、夫と吉田さんの雰囲気を掛け合わせたような雰囲気あるページだった。

後日、家に一人の時にPCからそのページをまじまじと見た。夫の前ではそんな風に見ることが出来ないからだ。
一番じっくり見たかったスタッフ紹介のページ。それには顔写真などは掲載されていないけれど、夫をはじめ犬塚さん、それに吉田さんの名前があるのを目にして何とも言えない気持ちになる。
ざっと経歴や主な担当業務。吉田さんは、「経理総務業務」だ。そして、経歴ー主に学歴に目が行く。彼女は某有名大学出身だった。学歴コンプを持つ私はそれに薄々気付いていたものの、それが明確になったことで更に気分は落ち込んだ。

もしかしたら、私の名前がここに掲載されていたかもしれないのに。夫は一度はチャンスをくれたのだ。だから、簿記の資格を取れと口酸っぱく言っていたのだ。でも、出来なかった。努力しなかった自分が悪い。

閉じるボタンをクリックし、馴染みの求人サイトを眺める。スーパーからは何の連絡もない。面接はどうなるのか?後日連絡はそのままいつものように流れてしまうのかもしれない。

関連記事
  • category:

  • 2022/04/03

あがりかもしれない

喉と心臓がまるで繋がっているかのように、最近ドクドクと気持ち悪い感じ。
持病が再び悪化しているのかと医師に聞いたが、診て貰ったところ、更年期ではないかと言われた。
医師はそれ専門ではないから、婦人科で詳しく診て貰った方が良いとアドバイスされたけれど、なんだかショックだった。
年齢も年齢だ。もうすぐ50代に差し掛かろうとしている。早い人では30代で更年期になるらしいから、そんなに珍しいことでもないのかもしれない。
それでも更年期イコール、生理が上がるという図式が頭をよぎる。さっぱりと上がってしまった方が、身体的にも経済的にもメリットだらけだと思えればいいのに、なぜだかそんな風に割り切れない。女でいることから一足先に上がること、それは一つの人生の区切りで後戻りの出来ない自分ではどうしようもないもの。だからこそ、足掻いてしまう。

女として、もう一度輝きたい。恐らくそんな想いを密に抱えているのだと思う。夫でなくてもいい、もう一度ときめきたい。そんな下心があるからこそ、更年期という自然現象に抵抗感を覚えるのだ。


関連記事

新年度

いよいよ、新年度。
夫はサラリー生活を捨て、自分の道を切り開く。
早速、新しいスーツを購入したようだ。オーダーメイドで10万以上もするスーツだ。それに、革靴やバッグやネクタイなどの小物も。
総額、いくら掛かっているのか分からないけれど、どれも「必要経費」なのだそうだ。
これまでだって衣類にこだわりのある夫、高いスーツは数多く持っているのだけれど、やはり気合が違うのか、新しい仕事となれば身に着けるものも新調したいらしい。形から入る夫にいつもげんなりさせられるけれど、それ以上に稼いできたのだから私が文句を言う筋合いではないことは分かっている。

実は、私はまだ事務所を知らない。写真では何度か見せて貰ったけれど、実際足を踏み入れたことはない。これから出向くような機会があるのかないのか?分からないけれど、吉田さんに先を越されたことは妻として悔しい。
やはり頑張って経理の知識を得て、事務の仕事を手伝えば良かったとついつい後悔するばかりだ。




関連記事
copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR