厄介な人
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PTAの集まりがあった。
委員長と副委員長は昔からの馴染みらしく、その他メンバーは薄っすら知人程度という感じだったのだろうけれど、前回の集まりでぐっと距離が縮まったのか、敬語とため口が混ざったようなフランクな会話。
担当決めはなんとなくしたけれど、皆でしなくてはならない作業もあり、定期的にこうして集まることはありそうだ。
私はこの日、とにかく聞き役。どうせ空気になるのだろうと思っていたら、隣に座ったママさんが話し掛けてくれた。キャラ変とまではいかなくても、このチャンスを逃したらこの先1年ただでさえ気の重い集まりが更に辛くなる。だから頑張って自分を盛り上げ声色も一オクターブ上げて話すよう心掛けた。
こうした私の努力が実ってか、なんとなくだけれど表面的に馴染むことが出来た。
隣に座ったママさんー(飯田さん)は、頭の回転が速いのか、発言数も他の人達より多い。
委員長たちに向かっても、これは違うんじゃないかと相手の反応なんて気にせず思った意見をバンバン言う。
すごいなと思いつつ、これでは敵を作るのではないかと、他人事ながら心配してしまうのだ。
帰り際、家の方向が彼女と同じだった為に途中まで帰ることになった。
何か怖いことを言われるのではないかと怯えていたのだけれど、彼女の敵は私ではなく委員長たちだったようだ。
「自分達で立候補したんだからさ、もっとちゃんと仕切って欲しいですよね。皆、忙しいんだから、集まる時だって事前にちゃんとレジュメ作るでしょ、普通は。先が思いやられますよ。」
曖昧に頷いていると、見透かすようにこう言われた。
「OOさんって、事なかれ主義?他の人達もそんな風ですよね。自分の仕事だけやればいいみたいな。役員引き受けた以上、もっと責任感持って欲しいんですよ。」
厄介な人と関わってしまった。
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- category: 中学校
- 2022/05/31