晴れない浴衣
スポンサーリンク
右往左往。
出る幕が無い、そんな場で挙動不審になってしまう。今度の祭りでそうなるのは、目に見えている。
私が得意なのは、与えられた仕事を黙々とこなすこと。不得手なのは、自分で仕事を作り出したり見つけたりして行動すること。
子ども会の祭りで、おもちゃ類担当の私。スーパーボールすくいを始め、光るおもちゃやアニマル風船などを販売する。ざっと班長から指示された担当表。
販売(金銭管理)班、スーパーボール班、品出し班色々とその他助っ人。私を含めて3名は、その他助っ人となった。手が足りなくなった班の助っ人をするという曖昧な係。
それに当たった他の2名は、酒井さんと先日大人しそうな顔をしつつ裏であれこれ噂話を声高にしていた彼女だった。
ー苦手だな。
仕事内容と共に、人に対しての苦手意識が先に立つ。例の彼女は裏表があり過ぎて怖い。酒井さんは、自分とは対極の人だったことを知って、既に雲の上の存在だ。
そして、今週の天気予報を見て密かに願う。台風がこのまま直撃したら中止になる。だからー・・・
親として、そんな風に思う私は最低だ。しかし、幼い頃のように、我が子もそれ程祭りを楽しみにしている様子でも無かった。
高学年になると、親を抜きにし、浴衣姿で屋台を歩く子供達の姿を目にする。しかし、子からは誰かと祭りに行く約束をしているという話は出ていない。私は屋台が空いている以上動けないし、一応、夫がその日は休みを取っていてくれているが、子と一緒に祭りに来るとも思えない。
色々と考えるだけで、憂鬱だ。自分のことも子のことも。
スポンサーリンク
- category: 近所
- trackback:0
- 2017/08/01