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ドタキャン返し

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実母の面倒くささは折り紙付きだ。いつもの私なら、またかーと思うだけなのだけれど、生理前でイライラしていたこともあり、母のちょっとした対応にカチンと来てしまう。

春休みに入り、子と母と3人でランチでもしようと予定していた先週のこと。一応互いのスケジュールを第二候補まで挙げ、天気が良い日に会おうということになっていた。しかし、前日の夜に子の腹痛と微熱があり、急遽キャンセルすることになった。
当日だと、準備もあるだろうからーそう思い、もう夜更けだったがメールを1本入れた。普段、病院くらいしか予定がない母の唯一の約束を反故にするのは、若干悪い気がしたが、いくら母でも孫の体調を気遣ってくれるだろうーそう思っていたのだ。
返信には、あっさり「了解」とだけ。子の心配をする様子もなく、事務的な感じだったが、私もバタバタしており、一応第二候補の日程に変更ということで話はついた。


そして今週に入り、約束の日ー
細かい時間と待ち合わせ場所を決めようと、メールをするが返信がない。会うのなら、子に支度をさせて夕飯の下拵えまでしてから出掛けないとならない。
一応、その日に延期という流れになったのだし、また変更なら何かしら連絡があっても良いだろう。しかし何もない。しびれを切らして電話を掛けると、余所行きの気取った母の声が受話器越しに流れた。


「今日、どうする?」


繋がったと同時に聞くと、


「え?何が?」


ととぼけた声。いつもの母のやり方。


「約束したでしょう?今日に延期にするって。」


「あ~?そうだったっけ~。忘れてた。ごめん、予定あるのよ。」


無駄に記憶力が良いくせに、忘れたなんて嘘も白々しい。しかし、私も大人の対応で返すことにした。


「あ、そうなんだ。分かった、じゃあまた。」


「あ、でもこっちに来てくれるなら時間調整出来るかも。」


どうせ、予定なんて入っていないのだろう。私を困らせたいのだ。というか、仕返しだ。先週ドタキャンされたのがよほど頭に来たのだろう。いつもこうやって時間差で仕返しをしないと気が済まない性格なのだ。そして、暇つぶしの道具に使われたくはないのだろう。都合良く使われることを極端に嫌がるその性格は昔から変わることはない。常に優位に立っていたい母ー「忙しいけれど仕方なくあんたに付き合ってあげているー」という図式を壊されたくないのだ。
しかし、その日の私はいつもと違って苛立っていたし余裕がなかった。



「うん、忙しそうだし悪いからいいよ。天気もいいしね、友達親子誘ってお花見でもすることにするわ。じゃーね。」


イラついていた私は、嘘の見栄を張る。気軽に誘える友達親子など存在しないというのに。
母の表情は実際電話なので見ることは出来なかったが、恐らくがっかりしているのは親子だから分かること。似たもの同士なのだ、私達は。
一瞬母を負かした気がしてすかっとした。
母にドタキャンされようが、いくらでも替えはきくのだ。受話器を置いた後、いくらかの高揚感はあったが、途端に心にすきま風が吹く。

母はあと生きて何年だろう?
2ヶ月に1度会えたとしても、1年に6回ーあと15年生きたとしても、100回に満たない。しかし、実際はこうした不毛なやり取りで会えるはずの1回をフイにしているのだ。
いくら相性の悪い親子だとしても、唯一血を分けた親子なのだ。母がいるから私は愛しい子を授かることが出来た。それなのに私は母を疎ましく思うことがあるー、親不孝な娘なのだ。


待ちに待った予定を裏切られる気持ち、そして私も母と同じような思いを味わう。



「ママ、今日はずっと児童館に行くね。5時にお迎えに来て。」


午後は一緒に図書館へ行く予定だったのだが、あっけなく子に振られてしまった。
そうして私は丸々開いたフリーデーを持て余す。外は晴れー、お花見日和。
こないだ買ったばかりのレモン色のカーディガンを纏い、あの整体院へ行くことに決めたのだった。











































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